バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

タグ:機械式立体駐車場

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機械式駐車場の使い方を知りたい人が意外と多いので、僭越ながら暇な主婦が、忙しいあなたに代わって調べてみます。

私の行動範囲には、機械式駐車場を利用する機会はほとんどありません。だから、経験ではなく調べた結果をまとめることしかできません。

また、機械式駐車場といっても、何種類かの方式があります。主だったところを調べましたので、この中のどれかに、あなたが利用する駐車場の似たようなタイプがあれば、多少の参考になると思います。

何でも、初めて利用するものは不安が先にたちますよね。そんな不安が少しでも解消されたら幸いです。

垂直循環方式やエレベーター方式

ビルの中を観覧車のようにぐるっと回転しながら運ぶのが垂直循環方式で、エレベーターのように上下して、目的の階で横移動して運ぶのがエレベーター方式です。

利用者からは内部の違いは分かりません。利用方法も同じです。

この種の機械式駐車場は、運営が2種類に分かれます。

デパートなどの商業施設か月極で借りる駐車場かで異なります。

商業施設の場合

買い物やサービスを利用するために訪れる商業施設の機械式駐車場には、常時係員が滞在して指示してくれるので、初めてでも心配いりません。

それでも、どんな手順で車庫に入ったり出たりするのか知っておいた方が良いでね。

入庫する場合

  1. 入り口から車庫に真っ直ぐ付けない駐車場は、ターンテーブルを使って車庫に向かって車が真正面にくるようにしています。ターンテーブルへ乗る際にも係員が誘導してくれます。ターンテーブルのない駐車場では、車庫にまっすぐ停車するように係員が誘導してくれます。
  2. 運転手以外の同乗者は車から降ります。必要な手荷物はこの時に降ろします。
  3. 係員からサイドミラーを折りたたむように指示されます。(場所によっては、開いたまま進入できます)アンテナが伸びている場合には係員がアンテナを収めます。
  4. 扉が開いた車庫には乗り込むパレットが来ています。パレットには両輪が入り込む溝があるので、脱輪しないように、パレットの奥にある正面の鏡を見ながらゆっくり前進します。
  5. パレットの奥には一段高くなった車止めがあるので、アクセルを踏み過ぎないように乗り越えて停まります。(乗り越えないで奥の車止めに達したらOKというタイプもあります)パレットへの進入の間も係員が指示してくれます(ハンドルを少し左へや、もう少し前へ等)
  6. 完全にパレットに收まると係員からOKの合図があります。エンジンを切り、パーキングブレーキをかけます。マニュアル車はバックにギアを入れて停めます。 窓やサンルーフは全部閉めます。ヘッドライトの消し忘れにも注意します。
  7. 足元の溝に注意して外へ出ます。貴重品や荷物を置き忘れないようにしてカギをかけます。
  8. 車庫から出て、係員から駐車券を受け取ります。

<出典:「【駐車場】秋葉原 富士ソフトビル駐車場【機械式】」by車と珍スポット in YoTube>

出庫する場合

  1. 車庫の近くに備えつけてある精算機で駐車料金を精算します。
  2. 係員に駐車券を渡すと、係員が操作して、車の乗ったパレットが車庫の入り口まで来るので、その間待機します。
  3. 車庫の扉が開いて係員の指示を受けてから、運転手だけがパレットの中に入り車に乗り込みます。
  4. サイドミラーはたたんだまま、正面の鏡を見ながら車をバックさせて外に出ます。
  5. ターンテーブルがある場合には係員がターンテーブルに乗れるように誘導してくれます。完全に乗り終わってから、ターンテーブルが回転し、車が出口の方へ向きを変えます。
  6. サイドミラーを開いて、同乗者と荷物が乗り込み、出口へ向かいます。

<出典:「立体駐車場 回転から車庫出しまで」bygwater12345 in YouTube>

ターンテーブルのない商業施設の場合

ターンテーブルがないので、入庫する時はそのまま前進してパレットに入ります。出庫する時には車庫の中でパレットが回転して、扉が開く前に車は正面に向いています。全行程を係員が指示、誘導してくれます。

<出典:「車載動画 機械式立体駐車場【2017年8月13日】」by槍使い in YouTube >

月極駐車場として借りている場合

基本的に係員がその場にいません。入庫と出庫の操作は営業施設で係員がしていたことを自分で行います。

入庫する場合

操作パネルにはカギを入れないと操作が出来ないものと、カギの代わりに暗証番号を入力するものがあります。例としてターンテーブルのあるタイプで、入り口から車庫に対して直角に進入する駐車場の入庫の手順は以下の要領になります。

  1. 進入して来てターンテーブルに乗ります。(安全に乗ったかどうかの判断はセンサー的に確認されるのか、自分の判断になるのかは調べきれませんでした。私が調べたものは目視で確認するタイプでした。)まだ車庫に対して車の向きは直角になっています。(同乗者や荷物はここで降ります)
  2. 車から降りて、操作パネルで自分の車庫番号を入力し、車が車庫に向くように、回転ボタンを押し続け、正面に向いた位置でボタンから離します。
  3. パレットが降りて来て、車庫の扉が開くまで、運転手は乗車した状態で待ちます。
  4. ブザーの音と共に車庫の扉が開いたら、パレットの中へ進入します。サイドミラーをぶつけないように注意します(折りたたむか、開いたままかは自己判断です)
  5. 奥まで入ったらエンジンを停め、荷物を持って車から降り、外へ出ます。
  6. 操作パネルのボタンを押して車庫の扉を閉めます。

<出典:「機械式駐車場への車の入れ方」byminoruwatasawa in YouTube>

出庫する場合

  1. 操作パネルで自分の車庫番号を入力して待ちます。
  2. ブザーが鳴る音と共に扉が開いたら、パレットの中に入って運転手は車に乗り込みます。
  3. エンジンをかけ、バックしてターンテーブルの上に乗せます。
  4. 運転手は車から降りて、操作パネルの回転ボタンを押し続け、車が出口の方向に向いたらボタンから離します。
  5. 操作パネルで車庫の扉を閉めます。安全確認のボタンを押させるものもあります。
  6. 車に乗り込み出口から退出します。

<出典:「機械式駐車場からの車の出し方」byminoruwatasawa in YouTube>

ピット二、三段式や昇降横行式

これらの機械式立体駐車場は、マンションで主に利用されるタイプです。

ピットとは「穴」のことで地下に設けられます。例えばピット二段式の場合、地上の二段の内、下の段を地下のピットに下げれば上の段の車が地上に出られます。ピットを地下に二段設ければ、地上三段(ピット三段式)に出来ます。

昇降横行式は、あらかじめ1台分の空のパレットを設け置き、パズルのように順番に上下左右に移動させる方式です。ピット(穴)を設けて併用するタイプもあります。

これらのタイプの特徴は、入庫する時にはバックで駐車して、出庫する時はそのままの向きで(前向きに)出ます。入庫する時が難しいですね。通路が狭い場所ではターンテーブルが設けてあるところもあります。その場合でも入庫はバックでの進入になります。

入庫する場合

  1. 操作パネルにカギを入れて回し電源をONにします。
  2. 車庫番号を入力して「呼び出し」(または「スタート」)ボタンを押します。
  3. 車庫番号のパレットが呼び出されると、ブザーが鳴って安全ゲートが開きます。(安全確認ボタンを押さないとゲートが開かないタイプもあります)
  4. 運転手が車に乗り込み、ゆっくりバックして、パレットの溝に両輪が收まるように入っていきます。両側の柱の前で一旦停車し、サイドミラーを折りたたみます。
  5. そのままゆっくりバックして、後輪が車止めに達したら停車し、エンジンを切って、運転手は車から降り、外に出ます。
  6. 操作パネルで「ゲートを閉める」ボタンを押してゲートを閉めます。その前に「安全確認」ボタンを押す必要があるタイプもあります。
  7. 操作パネルからカギを抜いて操作パネルの電源をOFFにします。

<出典:「機械式駐車場」by和田興産ワコーレ in YouTube>

出庫する場合

入庫の場合とほぼ同じ手順です。呼び出したパレットには自分の車が乗っています。安全ゲートが開いたら、運転手は車に乗り込み、ゆっくりと前進してパレットの外に出します。

その後、車から降りて安全を確認してからゲートを閉めて、カギを抜いて操作パネルの電源をOFFにしてから、車に乗り込んで退出します。

<出典:「機械式駐車場」byTakaaki Morita in YouTube>

横スライド式

最後に理想の機械式立体駐車場とも言える、横スライド式の駐車場です。

大型商業施設でないと設置できないでしょうが、前から入ったままの状態で横滑りして入庫し、出庫する時は出口に向いた状態で横滑りして車庫から出てきます。

ターンテーブルも必要ありませんし、自分でパレットの中に乗りこむ必要もありません。ただ乗り付けるだけ、乗って出て行くだけです。

私も一度利用したことがありますが、動画にある二子玉川ライズは、係員の誘導も服装もホテルの授業員のようで、優雅な雰囲気さえ感じます。

<出典:「ロードスターを二子玉川ライズの機械式駐車場にとめてみた / ND Roadster / MX-5 Miata in Automatic Parking System at Nikotama」byLennypenny in YouTube」

 

以上で、機械式立体駐車場の使い方の調査は終わります。あなたが利用するのに近いものがあれば良いのですが。

マンションの駐車場は、できるだけ駐車スペースを確保するために、機械式の立体駐車場になっているところが多いです。

平置きの駐車場になれた人にとっては、鉄で囲まれた狭いカゴの中に、無理やり押し込むようで、とても違和感を覚えます。

  • 後ろに何台も待っていると、せかされているようで焦ってしまう。
  • パレットに乗る時に段差があり、アクセルを踏むのをいつも緊張する。
  • 人目もあるし、前に平置きの車があるから自由に練習できない。
  • 斜めにバックして入れる時に、外側のタイヤが確認できなくて怖い。

仕事からマンションに帰って来て、機械の前で何人も待っている人がいたら嫌になるでしょう。

休日ともなれば、一層混雑するでしょうし、駐車が苦手な人にとっては、下手な運転をじっと見られているようで、気が重くなります。

空いている夜中に練習するのも、騒音で迷惑がかかるので出来ません。もやもやした気持ちのまま、嫌々ながらなんとか苦手なバック駐車をしているのではありませんか?

ターンテーブルもない。前向きに入れるスペースもない。バック駐車するしか方法がなくて、いつも四苦八苦している人のための対策です。

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切り返しをルーチン化する

車を真っ直ぐにすることをルーチン化する

後ろで車が待っていたり、機械の前に居る人から見られていると思うと、バック駐車を一発で決めて、運転が苦手なのがばれないようにとパニックになるのが最も危険です。

それよりも、最初から切り返しの回数も決めて置き(何度かやってみれば、切り返しに必要な回数は分かります)、駐車スペースに対して車を真っ直ぐに(垂直に)します。

これは、一発で入ろうとして駄目だったからやり直す切り返しではありません。ルーチンです。ラグビーのゴールキック前にキッカーがやるルーチンと同じです。

焦ってやる切り返しではなく、決まり事のルーチンなので、何人見ていようと、後に何台車が待っていようと、堂々と自信を持って、当たり前のように振舞えます。

車が真っすぐになるのを目的にしたルーチンなので、切り返しの動作も素早いです。焦ってどうしていいか、もたもたやってる切り返しではありません。真っ直ぐになることだけに集中すれば良いのですから。

切り返しでハンドルを切るのは前進だけ

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切り返しの時に注意することがあります。

切り返しとは、車を前後させながら左右に移動させる操作です。車を傾けるには前進する時と、後退する時に行えます。しかし、前進の時の方が後退の時より遥かに安全で分かりやすいです。

切り返すスペースが狭い上に、後ろに鉄の柱が控えているのですから、安全の上からも、正確性の面からも、車を傾ける(つまりハンドルを回す)のは前進の時だけに限定します。

後退の最中に左右を確認しない

切り返しの最中で、車を傾ける(ハンドルを回す)のは前進の時だけに限定しましたので、後退している時はルームミラーかバックモニターで真後ろのぶつかりを警戒するだけです。

サイドミラーをキョロキョロ確認するのは、車を傾けさせるために必要な行為で、後退する時はハンドルを回さないのですから必要ありません。

サイドミラーを見ながら車を左右に操作しようとするのが、一番時間がかかり、難しい動作なので、この部分が必要ないようにする対策でもあります。

切り返しの最中は、後退時にはサイドミラーは見ない。見るのはルームミラーとバックモニターだけです。サイドミラーは、切り返しで前進して停止した時に、初めて入り口の中央に来たか、真っすぐになったかを確認するために見ます。
次の動画はありがちなバック駐車の例です。どこに時間をかけているか注目してください。切り返しのためにバックする時にサイドミラーで確認しています。これは斜めの体勢のまま、出来るだけ早く入庫したい心理から、「まだ、入れないだろうか?」と確認しているからです。

更には、パレットに乗った後も、斜めのまま入庫したために、車体を真っ直ぐにしようと、バックしながら位置を調節しています。そのために時間が掛かっています。

入庫する前に、ルーチン化した切り返しで素早く車体を真っ直ぐにしてしまえば、後は時間をかけずに駐車スペースの奥まで真っ直ぐ後退できるのです。


(動画:マンションの駐車場が立体駐車場です。切り返しをしないと無理―YouTube

切り返しのスペースが十分にない場合は、パレットの前部に乗り上げて利用します。この場合でも、斜めのまま回転しながら、真っすぐになるようにハンドルを回して下がるより、車体を先に真っすぐにした方が、結果的に速く駐車を終わらせられます。

入庫する時はサイドミラーを下げる

切り返しで車が真っすぐ入り口の中央に来ました。いよいよ入庫です。後はハンドルは微調整だけでバックします。パレットに乗り上げる段差の確認、パレットの溝の壁にタイヤやホイールを擦らないように、サイドミラーはバックする前に下げておきます。(下げなくても普段から見える状態の角度になっていれば必要はないです)

車幅が広くてサイドミラーを入庫前に折りたたまないといけない場合は、切り返しの時点で、車を真っ直ぐにする精度を高める必要があります。後輪がパレットに乗って、サイドミラーに柱が来るまでは見ていられます。

バックモニターが搭載されていれば、サイドミラーの補完になります。パレットの中央を維持するように注意していれば、大きく左右にズレることはありません。

普段から、コンビニやスーパーの駐車場にバック駐車する時には、駐車スペースの中央に停められるように意識することです。サイドミラーなら左右の空きが均等になるように、バックモニターなら緑の枠が中央に収まるようにします。

最後に大事なことは、「危ないかも?」と思ったら、直ぐに停めて確認することです。最悪車から降りて確認しても構わないのです。

平場の駐車場の感覚・やり方と区別する

機械式の立体駐車場には、平場の駐車場にはない違和感があります。段差や溝、檻のような構造、サイドミラーをぶつけてしまいそうな狭さ。

バック駐車に自信がない人は、必要以上に見た目による恐怖感を覚えるのです。苦手意識に更に不安が重なって、その上、後ろに順番待ちされて注目されるのですから、パニックになるのは当然です。

でも、運転が上手な人程、苦手な人には優しい眼差しを向けるものです。焦りながら急いで何度もやり直すより、遅くても落ち着いて確実な人の方が有難く思うはずです。

不安や恐怖を克服するには意識を変えることです。平場のバック駐車のやり方は捨てて、機械式立体駐車場専用のバック駐車に変えることです。

車を斜めの位置から回転させながらバックして入れるのはとても難しい技術です。平場では白線を踏んでも支障はありませんが、機械式立体駐車場では鉄骨の柱に激突します。

車を斜めに傾け、一発で入るのは平場のやり方です。機械式立体駐車場では、車を真っ直ぐ(垂直)にするために何度も切り返すのです。失敗した切り返しでなく、予定通りの切り返しです。ルーチン化です。この意識改革が必要です。

「一発で決めないと恥ずかしい」のは平場の駐車場の感覚です。入庫する前に車体を真っ直ぐにするのが機械式立体駐車場の感覚です。

真っ直ぐの位置からバックするだけなら、慌てることも、サイドミラーの死角も、入り口の段差も、パレットの溝の不安も全てなくなるのです。

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