バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

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機械式駐車場の使い方を知りたい人が意外と多いので、僭越ながら暇な主婦が、忙しいあなたに代わって調べてみます。

私の行動範囲には、機械式駐車場を利用する機会はほとんどありません。だから、経験ではなく調べた結果をまとめることしかできません。

また、機械式駐車場といっても、何種類かの方式があります。主だったところを調べましたので、この中のどれかに、あなたが利用する駐車場の似たようなタイプがあれば、多少の参考になると思います。

何でも、初めて利用するものは不安が先にたちますよね。そんな不安が少しでも解消されたら幸いです。

垂直循環方式やエレベーター方式

ビルの中を観覧車のようにぐるっと回転しながら運ぶのが垂直循環方式で、エレベーターのように上下して、目的の階で横移動して運ぶのがエレベーター方式です。

利用者からは内部の違いは分かりません。利用方法も同じです。

この種の機械式駐車場は、運営が2種類に分かれます。

デパートなどの商業施設か月極で借りる駐車場かで異なります。

商業施設の場合

買い物やサービスを利用するために訪れる商業施設の機械式駐車場には、常時係員が滞在して指示してくれるので、初めてでも心配いりません。

それでも、どんな手順で車庫に入ったり出たりするのか知っておいた方が良いでね。

入庫する場合

  1. 入り口から車庫に真っ直ぐ付けない駐車場は、ターンテーブルを使って車庫に向かって車が真正面にくるようにしています。ターンテーブルへ乗る際にも係員が誘導してくれます。ターンテーブルのない駐車場では、車庫にまっすぐ停車するように係員が誘導してくれます。
  2. 運転手以外の同乗者は車から降ります。必要な手荷物はこの時に降ろします。
  3. 係員からサイドミラーを折りたたむように指示されます。(場所によっては、開いたまま進入できます)アンテナが伸びている場合には係員がアンテナを収めます。
  4. 扉が開いた車庫には乗り込むパレットが来ています。パレットには両輪が入り込む溝があるので、脱輪しないように、パレットの奥にある正面の鏡を見ながらゆっくり前進します。
  5. パレットの奥には一段高くなった車止めがあるので、アクセルを踏み過ぎないように乗り越えて停まります。(乗り越えないで奥の車止めに達したらOKというタイプもあります)パレットへの進入の間も係員が指示してくれます(ハンドルを少し左へや、もう少し前へ等)
  6. 完全にパレットに收まると係員からOKの合図があります。エンジンを切り、パーキングブレーキをかけます。マニュアル車はバックにギアを入れて停めます。 窓やサンルーフは全部閉めます。ヘッドライトの消し忘れにも注意します。
  7. 足元の溝に注意して外へ出ます。貴重品や荷物を置き忘れないようにしてカギをかけます。
  8. 車庫から出て、係員から駐車券を受け取ります。

<出典:「【駐車場】秋葉原 富士ソフトビル駐車場【機械式】」by車と珍スポット in YoTube>

出庫する場合

  1. 車庫の近くに備えつけてある精算機で駐車料金を精算します。
  2. 係員に駐車券を渡すと、係員が操作して、車の乗ったパレットが車庫の入り口まで来るので、その間待機します。
  3. 車庫の扉が開いて係員の指示を受けてから、運転手だけがパレットの中に入り車に乗り込みます。
  4. サイドミラーはたたんだまま、正面の鏡を見ながら車をバックさせて外に出ます。
  5. ターンテーブルがある場合には係員がターンテーブルに乗れるように誘導してくれます。完全に乗り終わってから、ターンテーブルが回転し、車が出口の方へ向きを変えます。
  6. サイドミラーを開いて、同乗者と荷物が乗り込み、出口へ向かいます。

<出典:「立体駐車場 回転から車庫出しまで」bygwater12345 in YouTube>

ターンテーブルのない商業施設の場合

ターンテーブルがないので、入庫する時はそのまま前進してパレットに入ります。出庫する時には車庫の中でパレットが回転して、扉が開く前に車は正面に向いています。全行程を係員が指示、誘導してくれます。

<出典:「車載動画 機械式立体駐車場【2017年8月13日】」by槍使い in YouTube >

月極駐車場として借りている場合

基本的に係員がその場にいません。入庫と出庫の操作は営業施設で係員がしていたことを自分で行います。

入庫する場合

操作パネルにはカギを入れないと操作が出来ないものと、カギの代わりに暗証番号を入力するものがあります。例としてターンテーブルのあるタイプで、入り口から車庫に対して直角に進入する駐車場の入庫の手順は以下の要領になります。

  1. 進入して来てターンテーブルに乗ります。(安全に乗ったかどうかの判断はセンサー的に確認されるのか、自分の判断になるのかは調べきれませんでした。私が調べたものは目視で確認するタイプでした。)まだ車庫に対して車の向きは直角になっています。(同乗者や荷物はここで降ります)
  2. 車から降りて、操作パネルで自分の車庫番号を入力し、車が車庫に向くように、回転ボタンを押し続け、正面に向いた位置でボタンから離します。
  3. パレットが降りて来て、車庫の扉が開くまで、運転手は乗車した状態で待ちます。
  4. ブザーの音と共に車庫の扉が開いたら、パレットの中へ進入します。サイドミラーをぶつけないように注意します(折りたたむか、開いたままかは自己判断です)
  5. 奥まで入ったらエンジンを停め、荷物を持って車から降り、外へ出ます。
  6. 操作パネルのボタンを押して車庫の扉を閉めます。

<出典:「機械式駐車場への車の入れ方」byminoruwatasawa in YouTube>

出庫する場合

  1. 操作パネルで自分の車庫番号を入力して待ちます。
  2. ブザーが鳴る音と共に扉が開いたら、パレットの中に入って運転手は車に乗り込みます。
  3. エンジンをかけ、バックしてターンテーブルの上に乗せます。
  4. 運転手は車から降りて、操作パネルの回転ボタンを押し続け、車が出口の方向に向いたらボタンから離します。
  5. 操作パネルで車庫の扉を閉めます。安全確認のボタンを押させるものもあります。
  6. 車に乗り込み出口から退出します。

<出典:「機械式駐車場からの車の出し方」byminoruwatasawa in YouTube>

ピット二、三段式や昇降横行式

これらの機械式立体駐車場は、マンションで主に利用されるタイプです。

ピットとは「穴」のことで地下に設けられます。例えばピット二段式の場合、地上の二段の内、下の段を地下のピットに下げれば上の段の車が地上に出られます。ピットを地下に二段設ければ、地上三段(ピット三段式)に出来ます。

昇降横行式は、あらかじめ1台分の空のパレットを設け置き、パズルのように順番に上下左右に移動させる方式です。ピット(穴)を設けて併用するタイプもあります。

これらのタイプの特徴は、入庫する時にはバックで駐車して、出庫する時はそのままの向きで(前向きに)出ます。入庫する時が難しいですね。通路が狭い場所ではターンテーブルが設けてあるところもあります。その場合でも入庫はバックでの進入になります。

入庫する場合

  1. 操作パネルにカギを入れて回し電源をONにします。
  2. 車庫番号を入力して「呼び出し」(または「スタート」)ボタンを押します。
  3. 車庫番号のパレットが呼び出されると、ブザーが鳴って安全ゲートが開きます。(安全確認ボタンを押さないとゲートが開かないタイプもあります)
  4. 運転手が車に乗り込み、ゆっくりバックして、パレットの溝に両輪が收まるように入っていきます。両側の柱の前で一旦停車し、サイドミラーを折りたたみます。
  5. そのままゆっくりバックして、後輪が車止めに達したら停車し、エンジンを切って、運転手は車から降り、外に出ます。
  6. 操作パネルで「ゲートを閉める」ボタンを押してゲートを閉めます。その前に「安全確認」ボタンを押す必要があるタイプもあります。
  7. 操作パネルからカギを抜いて操作パネルの電源をOFFにします。

<出典:「機械式駐車場」by和田興産ワコーレ in YouTube>

出庫する場合

入庫の場合とほぼ同じ手順です。呼び出したパレットには自分の車が乗っています。安全ゲートが開いたら、運転手は車に乗り込み、ゆっくりと前進してパレットの外に出します。

その後、車から降りて安全を確認してからゲートを閉めて、カギを抜いて操作パネルの電源をOFFにしてから、車に乗り込んで退出します。

<出典:「機械式駐車場」byTakaaki Morita in YouTube>

横スライド式

最後に理想の機械式立体駐車場とも言える、横スライド式の駐車場です。

大型商業施設でないと設置できないでしょうが、前から入ったままの状態で横滑りして入庫し、出庫する時は出口に向いた状態で横滑りして車庫から出てきます。

ターンテーブルも必要ありませんし、自分でパレットの中に乗りこむ必要もありません。ただ乗り付けるだけ、乗って出て行くだけです。

私も一度利用したことがありますが、動画にある二子玉川ライズは、係員の誘導も服装もホテルの授業員のようで、優雅な雰囲気さえ感じます。

<出典:「ロードスターを二子玉川ライズの機械式駐車場にとめてみた / ND Roadster / MX-5 Miata in Automatic Parking System at Nikotama」byLennypenny in YouTube」

 

以上で、機械式立体駐車場の使い方の調査は終わります。あなたが利用するのに近いものがあれば良いのですが。

  • カーナビが「目的地周辺です」と告げたのに、目指す建物が見当たらない時。
  • 高速道路の分岐で、行き先の判断が付かずに迷った時。
  • 都会の車線の多い道路で、左の車線から一番右の車線まで変更しなければならない時。
  • 後ろの車に煽られて、クラクションやパッシングを繰り返された時。
  • 知らない土地の混雑した道路を走っていて、駐車場が中々見つからない時。

車を運転していて、咄嗟の判断を迫られる時に、同乗者が居ても焦ってしまうことがあります。

仕方なく免許を取り、車の運転が苦手で、できれば車に乗りたくないと思っている主婦は、車に乗る前から漠然とした不安を抱えています。ひどい人では運転中に、呼吸が息苦しくなったり、冷や汗が出たり、吐き気やめまいがしたりすることもあります。

経験した事故やトラブル、失敗などをきっかけに、パニックになりやすかったり、強く不安を感じたりして、運転するのが辛くなることがあります。一人で運転するのに恐怖を感じるようになった場合に、病院などの治療とは別に、自分で出来る対策はないか考えてみました。

パニック

自分を励ます呪文を唱える

『肉弾』(1968年)という岡本喜八監督の映画があります。戦争の虚しさをテーマにした作品ですが、その中で主人公が、「たいしたことはない、たいしたことはない」と呟きながら、不条理な極限状態の中で、心の平安を保とうとしているシーンがあります。

私は人見知りをする方なので、町会の役員になった時や、子供の保護者会に出た時など、人前で話をしなければならない状況は苦手です。前の日からそわそわしたり、不安を感じたりします。

その不安は、「他人の前で恥をかきたくない」という心配から、未来の自分が恥をかいている場面を無意識に想像しているのだと思います。

そういう時、「たいしたことはない、たいしたことはない」と、自分に言い聞かせると、不思議と心が落ち着きます。自分の心配が小さなこと、取るに足らないことに思えてきます。

車の運転の不安も同様です。知らない場所へ行く時でも、「たいしたことはない、たいしたことはない」と呟くと、「自分の家から地続きでつながっている道だから、何も難しいことも、普段と違うこともない、いつも通りの運転をすれば良いだけ」、という風に、自分の心配が小さなことに思えてきます。

運転する前でも、運転中でも、何か不安に思う気持ちが起きた時には、その不安を打ち消すように、「たいしたことはない、たいしたことはない」と呟いてみてください。

理想的な運転をする自分をイメージする

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イメージは思ったことを実現する力を持っています。ビジネスの成功法則などではよく提唱されていますが、運転する場合でも利用出来ます。

仕事やレジャーなどで、初めての場所へ行く時、長時間運転する時、遠いところへ行く時、都会の高速道路を利用する時など、不安を感じた場合には、前もって、快適に運転する自分、何の問題もなく運転する自分、理想的な運転をする自分をイメージします。

自分の家を出るところから、途中の主だったポイントを走っている自分の様子、目的地について楽しんでいる自分、無事に家に帰って来て満足している自分など、運転を中心にした工程を通してイメージしておきます。

都会のビルの谷間をスイスイと走る自分。高速道路の合流をスムーズに入っていく自分。車線変更を巧みにこなしていく自分。駐車場が直ぐに分かって落ち着いて入って行く自分。心配していた場面で、理想的な運転をしている自分の姿を思い浮かべます。運転する前に、不安な部分を良いイメージで補っておくのです。

認知療法的な不安の取り方

心理分析

認知療法とは、自分を客観的に観察して、パニックや不安になる原因を、自分の考えや判断で自覚する方法です。ぼんやりした不安や恐怖に怯えずに、原因になっている正体をはっきりさせて整理すれば、必要以上に怖がらなくなることを期待するものです。

  1. 不安や恐怖を感じた時の状況を、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)の要領で思い起こします。運転に不安を感じた時の場面を思い出してノートなどに書き出します。例えば、「夕方スーパーの駐車場に車を停めようとした時、後から来た車からせかされているように感じて、上手く駐車することが出来なかった」というように。
  2. その時の気分を短い言葉(単語)で表現します。そしてその気分の度合いをパーセント(%)で表します。例えば、「焦り50%、恥ずかしさ30%、怒り10%、不満10%」などと完結な表現を用います。難しく考えずに、直感的に思い浮かんだ感情を表現します。
  3. 出て来た気分の原因を、自分の考えで分析します。どうしてそのような感情になったのか、これまでの自分の経験や、自分が知っている知識から理由を当てはめていきます。例えば、「私はプライドが高く完璧主義の傾向があるので、人前で失敗したくない。でも、運転が苦手なので見られていると思うと落ち着いてできなくなる。上手くできない自分にも腹が立ってしまう」と言う具合です。それらの理由の度合いにも割合をパーセントで評価しても良いです。裁判に例えると、被告人の冒頭陳述に相当します。どうして、そういうことをしたのかです。
  4. 自分で分析した理由を正当化します。自分のした判断や行動を好意的に理解して弁護します。裁判で言えば弁護士の役割です。被告がそのような行動をとった理由には、そうせざるを得なかった同情すべき正当な理由があるように、自分の行った運転には理由があり、その理由には納得できる根拠があるという前提で擁護します。例えば、「プライド持つことや完璧を目指すのは大切なことで、理想の運転をマスターしたい向上心は必要です。誰でも見られていたら実力を出し切れないのは当然だし、自分に不満を感じるのは、現状に満足していない表れで、進歩する余地が残っています」といように。
  5. 反対に分析した理由や行動を批判します。裁判の検察の役割です。間違いを糺す(ただす)立場から、自分を見つめ直します。擁護するのでなく、厳しい目で否定していきます。例えば、「プライドや完璧主義は、虚勢を張ることだから、本当の実力を見破られ得ないか、常に怯えていなければなりません。後ろの車に怒りを覚えたり、下手な自分に腹を立てても何の役にも立ちません」というように批判します。
  6. これまで出て来た考えを総合して判断を下します。被告人、弁護人、検察官の3者に陳述を聞いた裁判官の役割です。自分の気分や行動を擁護する立場、批判する立場の両方を考慮します。正しい所は正しい、間違っていることは間違いと、客観的に整理します。例えば、「プライドや完璧主義は必ずしも欠点ではないが、執着すると自分を見失います。後ろの車が待っていても、こちらは当たり前のことをしているだけで遠慮する必要はありません。無理して上手に見せようとしなくて良いのです。運転が上手くないと思うならなおのこと、慎重な運転をして、何度も繰り返さないようにすべきです」
  7. ここまで自分を観察した結果、今の気分はどうなったかを確認します。例えば、「焦り30%、恥ずかしさ10%、安心20%、意欲40%」というように、最初の気分に比べて少しでも前向きに改善されていることを確認できるでしょう。

認知療法的に自分を振り返ると、反省点や改善点が明確になったり、意味のないことで悩んでいたりすることが自覚できるようになります。無理しない運転、無理しない生き方につながります。

パニックや不安をもたらす障害の種類

簡単にでも、パニックや不安の症状をもたらす障害の種類を知っておくと、自分を客観的に見る時の参考になると思います。

パニック障害

電車の中やエレベーターなど、逃げ場のない空間で、突然動悸が速くなったり、冷や汗が出て来たり、呼吸するのが苦しくなったり、吐き気やめまいなどの身体的な症状が表れます。一人で車を運転していて、行き先に迷ったりして、咄嗟の判断を迫られた時に、どうしていいかパニックになるなどは、それに近い症状です。逃げ場のない状況に置かれた時に表れます。

不安障害

不安が長く続いて日常生活にも影響が出て来たり、身体にもパニック障害と似た症状が表れる場合もあります。不安の原因は過去の体験にあったり、未来に起きるかも知れない苦痛や恐怖の心配であったりします。同乗者を乗せて、遠く離れた初めての土地へいく時に、自分が運転しなければならなくなった時、道を間違えないか、上手く運転出来るかなど、心配になって眠れないなどは、短期的な不安障害に近い症状です。

脅迫性障害

ある特定の考えや行為に固執して縛られてしまう障害です。「自分は運転で他人を傷つけてしまうかも知れない」と、未来に起きることを特定の悪いイメージで固定化して、いつもそのイメージのために不安を抱いていたり、「フットブレーキを解除しても、何度も確認しないと安心できない」など、特定の行為を何度も確認しないと不安で仕方がないといった症状です。

SAD

大勢の人の前で話をしたりすることや、初めて会う人の会話に不安や恐怖を感じて、パニック障害のような身体的症状が出る場合もあります。不安障害に似ていますが、特に社交的なコミュニケーションの場面に感じる不安や恐怖です。私もこの症状に当てはまるように感じます。人前で自分の意見を言うのがとても苦手で苦痛です。あまり親しくない同乗者を乗せて運転する時の緊張感などは、この障害に通じるものがあるように思います。恥をかきたくない、本心を見られたくないなどの心理が元にあるように思います。

PTSD

過去の悲痛な体験が心の傷となって、その時の心理状態が突発的に思い出される症状です。事故の被害者や加害者になった時の体験が、いつまでも記憶の中に残って、その時の緊張状態が、何かのきかっけで再現されたりします。大きな交通事故に関わった人は要注意です。

うつ病

自分に全く自信が持てず、身の回りで起きることも、全て自分のせいにして、悪く捉えてしまうことで、現実や将来への絶望感から、生きる意欲を失ってしまう症状です。「自分は昔から何をやっても駄目だった。車の運転も自信がない。どうせ練習しても上手くならない。もう車なんか乗るのを止めてしまおう」などと悲観してしまうのは、うつ病的な自己評価です。

新型うつ

特に仕事上のことで憂鬱になる症状です。職場にいる時だけ、仕事のことを考える時だけ表れたりします。職場や仕事から離れた場面では、うつの症状が消えているのが特徴です。

職場の人間関係や仕事のストレスが原因と考えられます。自分に向いていない職業や職場に我慢していたりすると、仕事にも意欲がわかず、自分の能力にも自信が持てなくなります。

会社の車を使って仕事する人などは、そのような精神状態を続けたまま、運転するのは注意すべきです。

昔から運動が苦手だからと諦めていて、家族のためとか仕事の必要に迫られて、運転免許を取らなければならなくなったけれど、40歳を過ぎて、今さら自動車学校へ行くのが不安な主婦。あなたもその一人ではありませんか?

  • 運動神経が悪くても運転免許は取れるのか?
  • 自分だけ卒業できなかったら恥ずかしい。
  • 教官や他の若い教習生とのコミュニケーションが心配。

若い頃に一度挫折してしまった人もいるでしょう。なんとなく自動車学校特有のイメージがあります。父や祖父の世代からは、とても厳しかった話も聞きます。アクセルに乗せた足を、思いっきり教官に踏みつけられたなどという話もありました。

しかし、今は人口減少の上、車を持たない若い世代が増えたことで、自動車学校も顧客サービスが向上して様変わりしています。それでも、自動車学校は決して誰にも易しい場所でないのは、今でも変わりません。

最近の自動車学校の様子は、人見知りする人の目から見た様子を描いた本が参考になります。
極度の人見知りでも教習所へ行って免許が取れるのか?不安を消す本

40歳を過ぎてから、免許を取りに自動車学校へ行こうと思っているけれど、不安を抱えている主婦への助言になれば幸いです。

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自動車学校は自分の内面と対決するところ

自動車学校はカルチャースクールとは違います。生命に危害を与えかねない車という機械を扱う者を養成する学校なので、身に付けなければならない技能と知識が求められます。

教える側と学ぶ側には初めから上下関係があります。その関係は単純ではありません。教える側には教えるという上位の立場と、お客様に奉仕するという下位の立場という矛盾を抱えています。学ぶ側も教えてもらう下位の立場と、お客様という上位の立場という矛盾を持っています。

お互いが矛盾した関係を持ちながら、命に係わる資格を間に挟んで、希望と絶望、忍耐と挫折を伴う感情のやり取りが行われます。教官と教習生の双方に思い違いが生じるのは当然です。お互いの理想と現実、本音と建前がぶつかりあっているのですから。

自動車学校へ行くのに不安を感じる時点で、自分の内面と対決していることになります。自動車学校へ行くのがワクワク楽しみに思える人は運転の適性があります。車の運転の質を決めるのは運動神経よりも、内面的な性質、心理的な性質です。

自動車学校へ行くのが不安な主婦に待っているのは、自分の内面との対決です。過去のマイナスイメージの自分、現在の不満を抱える自分との対決、将来の希望を持てない自分との対決。普段は隠れて気がつかなかった弱い自分の内面が表面に表れます。

自動車学校へ行くのが不安な主婦には、自分の弱い内面と対決する覚悟が必要です。

自己嫌悪と自信喪失への耐性を試される

不安の中で始まる教習は、思い通りにならないことの連続です。自動車という大きな機械を突然操縦するのですから当然です。自分の手足のように操れるようになるには、一定以上の時間が必要です。

しかし、自動車学校は大勢の人たちの中で個人の能力が試されるので、嫌でも他人との比較をしてしまいます。他人と比較すること自体が劣等感の表れです。自分の駄目な部分と他人の優れた部分を比較して自信を失います。

失いかけた自信は、過去の自分の失敗や現在の不甲斐ない自分、未来の希望のない自分まで借り出して、益々自分を攻め立て、追い込んでいきます。

この苦しみから逃げ出そうと、免許取得を諦める誘惑が襲います。励ます自分と逃げたい自分の葛藤が始まります。本当に諦めるのか、このまま頑張るのか、自分の心の強さが試されます。

自動車学校へ行くのが不安な主婦の誰もが通る、当たり前すぎる道です。自動車学校とはそういう場所です。自信喪失や自己嫌悪するのが普通の場所です。挫折する人が正常な場所です。

だから、当たり前の事でいつまでも悩み、いつまでも引きずる必要はないのです。自動車学校とはそういうところなのですから。

自動車学校は失敗を体験しながら体で覚える所

下手だから自動車学校へ来るわけで、上手ければ直接実技試験場へ行きます。免許を取ってからの失敗は事故につながるので、学校の中で失敗を体験しなければならない場所です。

機械の操作なので頭の中の知識だけでは行えません。操作は体で覚える必要があります。体で覚えるには、何回も試して、何回も失敗を繰り返す必要があります。失敗を繰り返すことは必要なことで、恥ずかしいことではありません。当たり前のことです。恥ずかしいと思うことの方が当たり前ではないのです。

失敗を試す場所なので、失敗を無駄にしないことです。試した失敗は役に立てることです。失敗を叱り注意するのは命を預かる教官の当たり前の役目なので、傷つくのは見当違いで、意地悪に感じたとしても一切をアドバイスとして受け止めます。失敗を体験する場所なので、叱られて当たり前なのです。

自信を失うことを悩むのではなく、失敗をどう活かすかを考えることです。自信を失うのは当たり前のことです。当たり前の意味のないことに悩まずに、当たり前の意味のある失敗を活かすことを考えるようにします。

技術的な心構え

主婦に限りませんが、運転が苦手な人の教習の初期に多く見られる特徴が、ハンドル操作に関することです。右左折する時の脱輪や大回り、センターラインオーバーなどです。

視線を遠くに保つ

初めて体験するクロスハンドルで、回すことに気を取られるため、視線や意識が手元や車の直前に集中します。MT 車の場合はギアチェンジやクラッチ操作があるので、なおさら意識は手元・足元に集まります。

視線や意識が近くなるほど、前方を予測した余裕のある運転ができなくなり、車両感覚も全体を感じ取りにくく、部分的なところに偏ります。

ぎこちなくても手元を見ながらの操作をしないで、なるべく前方に視線を置いたまま操作をするように心がけます。

運転動作を体に覚えさせるにも、動作を見ながらやるよりも、視線は遠くに向けたまま行う方が早く身に付けることができます。手元、足元を見ずに遠くを見つめたまま動作を行うようにします。

右左折の脱輪や大回り、センターラインオーバーの原因は、全て視線や意識が車の近くにとどまっているために、広い空間の中での自分の車の位置関係が捉えられないためです。視線が遠くにあれば、曲がり角や交差点の中心点と、自分の車の位置関係が分かるので、曲がるべき軌道を外れることはありません。

また恐怖感に関しても、車の直前を見るよりも遠くを見る方が怖さは少なくなります。この心理はスピードについてだけでなく、教官が横にいる緊張感、操作を失敗した時の焦りなど、教習の間全体の緊張状態に関わります。遠くに視線を向けることで、全体の恐怖感や緊張感を軽減することが出来ます。

動作に合わせて心の中で口ずさむ

私の通った自動車学校では、動作に合わせて口でも確認の声を出すように指導されました。最初は面倒に感じましたが、自分の安全運転の基礎になっています。

「信号青よし、右よし、左よし」(交差点の通過)「(左)ミラーよし、巻き込みよし」(左折)「(ルーム)ミラーよし、右(サイドミラー)よし、(右斜め)後方よし」(追い越し)など、今でも時々口ずさんでいます。

声に出さなくても、動作と一緒に口ずさんでいると、一連の動作の順番が身に付きます。また動作に抜けがなくなります。前進する動作だけでなく、方向変換や縦列駐車などでも、パターン化できるので利用すると良いと思います。

イメージトレーニングをする

実技講習は2時間連続で受けるべきではありません。脳は講習の後も働いていて、習ったことを意識下で消化しています。講習を連続して行うとその時間を奪うことになり、未消化として残ります。私も経験しましたが、講習を受けていない間も技能は向上しているのです。

自動車学校で時間に余裕があれば、他の教習者の運転の様子を眺めたり、携帯の動画や写真に収めて、繰り返し見ることです。車がどの位置で曲がったり止まったりしているかを観察します。

教習中の車の中から見る映像と、外から観察した映像が脳の中にインプットされていき、脳は休んでいる間も働き続けて、勝手にイメージトレーニングをしてくれます。勿論、意識的に映像を思い浮かべるようにすれば効果は増加します。自分の不得意な部分を集中的に観察すると、脳も反応して集中的にイメージトレーニングしてくれます。

また、自動車学校の送迎の車の運転手や、バスの運転手、家族が運転する様子を近くから観察するのも有効です。イメージトレーニングの材料をどんどん蓄積していきます。

更に、路上教習に進んでも、教習のコースを家族の車で走ってもらって、運転手の後方から動画を取って、繰り返し観察します。自分で運転している姿を想像しながら、スピード感や対向車、歩行者を観察します。なるべく教習車が走るような安全運転で走ってもらうと良いでしょう。

教官は敬意を持って利用するもの

人間同士の関わり合いなので、当然相性というものがあります。何度接してもギスギスした緊張感が消えない人。初めから打ち解けられる人。私自身は人生勉強と思って選り好みしませんでしたが、選択できるシステムの学校なら、気に入った教官を指名するのも良いでしょう。

避けた方が良いのが、何かを質問して誠実に答えようとしない教官です。当たり前の仕事を放棄しているわけですから、こういう人は論外です。教官は分からないことや疑問に答えるのが仕事です。遠慮せずに何でも質問して構いません。この場面の関係は、教習生が上位のお客様で、教官はサービスを奉仕する役目です。

教えている最中は教官が上位ですが、質問する時にはお客様が上位なのです。学校の中では、上位と下位の関係が交互になります。この関係を一方的に終始下位の立場でいると、次第に教習そのものが苦痛になっていきます。

敬意を持って従う場面と、お客様として堂々と当然の権利を実行することの切り替えは、意識の中に持っていなければなりません。

自動車学校は自分を試して鍛える道場

教官の何気ない一言に傷つくことがあります。

  • 自動車学校はそういう場所だからと開き直る。
  • こういう言い方は自分は他人にしないでおこうと教訓にする。
  • 自分を鍛えてくれる教官の愛情だと思って感謝する。

教官から飛んで来る刺すような言葉を、どうやって自分の質を高めることに転化できるかどうか。普段の生活では経験できないような、言葉や態度の圧力対する受け身の練習をしているようなものです。

自動車学校は自分と対決する場でもあります。自分はこんなにプライドが高かったのか、自分はこんなに耐える力がなかったのか気づかされます。自分の弱さを自覚してからが勝負です。弱くて当たり前のところからが始まりです。どれだけ自分の負の感情をコントロールできるか。失った自信をどうやって回復していくか。誰のせいにもできない自分で選択した責任を、どう果たしていくか。自動車学校は自分を鍛える道場です。

くじけそうになった時は

自分を励ます歌を口ずさむ

どうしても辛いときは、全てを忘れて歌でも口ずさみましょう。明日からまた新たな気持ちで頑張りましょう!
●『愛は勝つ』(作詩・作曲:KAN)

<出典動画:『結婚式サプライズムービー(137人の愛は勝つ合唱リレー)』YouTube>

●『明日があるさ』(作詩:青島幸男 作曲:中村八大)

<出典動画:『明日があるさ』YouTube)

●『負けないで』(作詩・作曲:坂井泉水、織田哲郎、川島だりあ)

<出典動画:『5分に凝縮 秦野の魅力『市民が市内をご案内「負けないで」にのせて』』YouTube>

免許を取った後の自分の姿を想像する

  • スーパーで沢山の買い物をして車に積み込んでいる姿。
  • 家族とディズニーランドに出かけてにぎやかな車内の様子。
  • 子供たちと一緒に車を洗ってピカピカに磨いている様子。

免許さえ取れば、辛い教習も楽しい思い出に変わります。苦しみの向こうには、幸せが待っています。一時の挫折で諦めても良いのでしょうか?

免許を取ったらやりたいことは何ですか?簡単に諦めて後悔しませんか?免許を取った後の自分の姿を想像してください。弱気になった心に勇気が湧いてきませんか?

死にそうでどうしても耐えられなくなった時は

精神的にも、体力的にも、経済的にも限界が来て、継続することが出来なくなった場合、自分にかけてあげる言葉があります。

「運転免許は取れなくても、それが自分の能力の全てではない。運転が出来なくても、本を読むのが好きな能力がある。カラオケが好きな能力がある。家族に美味しいごはんを作ってやれる能力がある。笑顔で声を掛けられる能力がある。自分にはまだまだたくさんの能力がある。運転免許だけで、自分の優劣の評価は決まらない」

優秀な成績より慎重なドライバーで卒業する

自動車学校は、スピードレーサーの養成所ではありません。安全な運転者を育てる学校です。成績が優秀な人が立派なのではなく、自分を過信しないで慎重な運転を心掛ける人が立派なのです。

仮免、卒検を一発でパスすることが立派なのではなく、何回落ちても、慎重な運転が出来るようになることが立派なのです。何度試験に落ちても恥ずかしいことではありません。落ちるのは当たり前のことで、当たり前のことで恥ずかしがる必要はありません。一発で試験を通って、有頂天になるようなら、そのことの方が恥ずかしいことです。

教習は緊張するのが当たり前です。緊張するのはまだ運転が体に覚え込んでないからです。緊張することに悩むのではなく、緊張しなくなるように練習が足りていないことを自覚しましょう。緊張は練習不足と認識しましょう。

補修を受けたり試験に落ちたりすることは、成功へ一歩近づいた証拠です。失敗の回数を重ねる程、成功に近づくのだと考えましょう。

優秀な成績で卒業することを目指すのではなく、運転マナーの良いドライバー、慎重な運転を心掛けるドライバーになることを目指して頑張りましょう。

 

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