(photo出典:『Wikipedia』トヨタ・グランエース)
トヨタのミニバン、グランエース(初代2019年~)の、駐車に必要な道路・通路幅はどのくらいになるか、メーカの諸元表資料を基に、CAD上で検討してみました。
(*オーバーハング寸法の情報がありませんでしたので、前後均等に仮定しています。駐車スペースの寸法は一般的な2.5mx5.0mと3.0x5.0mで想定しています。)
初代グランエースの車体寸法(単位mm)
項目 | グランエース | アルファード2.5LS | エルグランド |
---|---|---|---|
全長 | 5,300 | 4,950 | 4,975 |
全幅 | 1,970 | 1,850 | 1,850 |
全高 | 1,990 | 1,935 | 1,815 |
ホイールベース | 3,210 | 3,000 | 3,000 |
トレッド(F/R) | 1,670/1,670 | 1,575/1.580 | 1,600/1,600 |
最小回転半径 | 5,600 | 5,800 | 5,700 |
初代のグランエースは、4列シート8人乗り仕様のG、3列シート6人乗りのPremiumの2種類がありますが、どのグレードも車体サイズ、最小回転半径は同じです。
比較にしたトヨタのアルファードは3代目ガソリン車の2.5LSのデータです。日産のエルグランドは3代目の全長の大きいサイズのグレードのデータです。(小さいタイプの全長は4,965mm)
初代グランエースの駐車に必要な道路・通路幅
間口が2.5mの駐車場の場合
グランエースを切り返しせずに一回でバック駐車を行うには、5.167m以上のスペースが必要です。
直角(90度)駐車する場合のスタート位置の目安は、駐車目標の中心から約3.753m前に後輪、駐車目標入り口の水平ラインから車体側面を1.567m離した位置になります。
また前進駐車を切り返しせずに一回で行うには、8.678m以上のスペースが必要です。
間口が3.0mの駐車場の場合
グランエースを切り返しせずに一回でバック駐車を行うには、4.734m以上のスペースが必要です。
直角(90度)駐車する場合のスタート位置の目安は、駐車目標の中心から約3.753m前に後輪、駐車目標入り口の水平ラインから車体側面を1.134m離した位置になります。
また前進駐車を切り返しせずに一回で行うには、8.338m以上のスペースが必要です。
トヨタの3代目アルファード、日産の3代目エルグランドとの比較
トヨタの3代目アルファードには最小回転半径が5.8mと5.6mの2種類のタイプがありますが、今回比較した2.5LSは5.8mです。日産の3代目エルグランドには全長が4,975mmと4,965mmの2種類がありますが、今回は大きいサイズのグレードと比較しています。(比較表の単位はmm)
⇒参考:「トヨタのミニバン3代目アルファードの駐車に必要な道路・通路幅は?」
⇒参考:「日産のミニバン3代目エルグランドの駐車に必要な道路・通路幅は?」
駐車方法 | グランエース | アルファード2.5LS | エルグランド(全長4,975mm) |
---|---|---|---|
バック駐車 | 5,167 | 5,033 | 4,973 |
前向き駐車 | 8.678 | 8,619 | 8,516 |
トヨタのグランエースは同社のハイエース(H300系)をベースにした大型のワゴン的モデルなので、アルファードやエルグランドと一概に比較できませんが、全長5,300mm、全幅1,970mmの大型ミニバンとしては回転半径が小さく、バック駐車での必要スペースでは、アルファード2.5LSとの差が134mm、エルグランドとの差が194mmです。前向き駐車では、同様に59mmと162mmの差です。車体サイズに比べて、この差はイメージよりも小さいと言えるでしょう。