(photo出典:『Wikipedia』3代目エルグランド(2010年~))

日産エルグランドの現行モデル(三代目2020年10月マイナーチェンジ以降モデル)の駐車に必要な道路・通路幅がどのくらいになるかCAD上で検討してみました。

三代目エルグランドは、全てのグレードでほぼ同一サイズになっています(グレードによって全長が10mm異なる程度)。

(*オーバーハング寸法の情報がありませんでしたので、前後均等に仮定しています。駐車スペースの寸法は一般的な2.5mx5.0で想定しています。)

3代目エルグランドの車体寸法(単位mm)

項目 全グレード共通 *グレードにより全長が異なる
全長 4,965(4,975)
全幅 1,850
全高 1,815
ホイールベース 3,000
トレッド(前輪) 1,600
トレッド(後輪) 1,600
最小回転半径 5,700

トヨタの同位モデルのミニバンアルファードと比べると、全長で15~30mm長く、全幅は同寸、全高が120~135mm高くなっています。最小回転半径は、アルファードにはタイプにより5,600mmと5,800mmのものがあり、平均すると同等と言えます。トレッドはエルグランドの方がやや大きくなっています。

今回は、全長を大きいタイプの4,975mmで検討しています

3代目エルグランドが駐車に必要な道路・通路幅

エルグランド
エルグランドを切り返しせず一回でバック駐車を行うには、4.97m以上のスペースが必要です。

直角(90度)駐車する場合のスタート位置の目安は、駐車目標の中心から約4m前に後輪、駐車目標入り口の水平ラインから車体側面を約1.7m離した位置になります。

また前進駐車を切り返しせず一回で行うには、8.5m以上のスペースが必要です。

3代目アルファードとの比較

アルファードはタイプやグレードによって多少サイズが異なり、バック駐車、前進駐車に必要な道路・通路幅も違いがあります。⇒「トヨタのミニバン3代目アルファードの駐車に必要な道路・通路幅は?」

アルファードのガソリン車(2.5LS)とハイブリッド車(X)と、エルグランドとの、駐車に必要な道路・通路幅を比較してみました。(CAD図面上で比較した結果になります。単位mm)

駐車方法 Alphard Hybrid X Alphard 2.5LS Elgrand
バック駐車 4,904 5,033 4,973
前進駐車 8,392 8,619 8,516

バック駐車の場合では、アルファードのハイブリッドXよりもエルグランドの方が69mm大きく、2.5LSよりは60mm小さくなります。前進駐車ではアルファードのハイブリッドXよりもエルグランドの方が124mm大きく、2.5LSよりは103mm小さくなります。

切り返しせず一回で駐車するという観点では、アルファードのハイブリッドXが優位になります。エルグランドよりもアルファード2.5LSは小回りでは劣ることがわかりました。