日産エルグランドの現行モデル(三代目2020年10月マイナーチェンジ以降モデル)の駐車に必要な道路・通路幅がどのくらいになるかCAD上で検討してみました。
三代目エルグランドは、全てのグレードでほぼ同一サイズになっています(グレードによって全長が10mm異なる程度)。
(*オーバーハング寸法の情報がありませんでしたので、前後均等に仮定しています。駐車スペースの寸法は一般的な2.5mx5.0で想定しています。)
3代目エルグランドの車体寸法(単位mm)
項目 | 全グレード共通 *グレードにより全長が異なる |
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全長 | 4,965(4,975) |
全幅 | 1,850 |
全高 | 1,815 |
ホイールベース | 3,000 |
トレッド(前輪) | 1,600 |
トレッド(後輪) | 1,600 |
最小回転半径 | 5,700 |
トヨタの同位モデルのミニバンアルファードと比べると、全長で15~30mm長く、全幅は同寸、全高が120~135mm高くなっています。最小回転半径は、アルファードにはタイプにより5,600mmと5,800mmのものがあり、平均すると同等と言えます。トレッドはエルグランドの方がやや大きくなっています。
今回は、全長を大きいタイプの4,975mmで検討しています
3代目エルグランドが駐車に必要な道路・通路幅
エルグランドを切り返しせず一回でバック駐車を行うには、4.97m以上のスペースが必要です。直角(90度)駐車する場合のスタート位置の目安は、駐車目標の中心から約4m前に後輪、駐車目標入り口の水平ラインから車体側面を約1.7m離した位置になります。
また前進駐車を切り返しせず一回で行うには、8.5m以上のスペースが必要です。
3代目アルファードとの比較
アルファードはタイプやグレードによって多少サイズが異なり、バック駐車、前進駐車に必要な道路・通路幅も違いがあります。⇒「トヨタのミニバン3代目アルファードの駐車に必要な道路・通路幅は?」
アルファードのガソリン車(2.5LS)とハイブリッド車(X)と、エルグランドとの、駐車に必要な道路・通路幅を比較してみました。(CAD図面上で比較した結果になります。単位mm)
駐車方法 | Alphard Hybrid X | Alphard 2.5LS | Elgrand |
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バック駐車 | 4,904 | 5,033 | 4,973 |
前進駐車 | 8,392 | 8,619 | 8,516 |
バック駐車の場合では、アルファードのハイブリッドXよりもエルグランドの方が69mm大きく、2.5LSよりは60mm小さくなります。前進駐車ではアルファードのハイブリッドXよりもエルグランドの方が124mm大きく、2.5LSよりは103mm小さくなります。
切り返しせず一回で駐車するという観点では、アルファードのハイブリッドXが優位になります。エルグランドよりもアルファード2.5LSは小回りでは劣ることがわかりました。