バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

August 2018

バック駐車全体が幅寄せと言っても良い程です。
しかしバック駐車と幅寄せを、
関係あると思っていない主婦は多いです。


バック駐車は(どの駐車方法も同様ですが)、
車の角度や方向を変えながら、
進んだりバックします。


進んだりバックしながら、
角度や方向を変えるのは、
まさに幅寄せそのものです。

バック駐車で切り返しができない主婦は接触事故を起こす理由

「幅寄せ」と「切り返し」を混同して使っている人がいます。


幅寄せは車を左右に移動する技術自体のことで、
幅寄せの技術を使って危険な状態を回避するのが切り返しです。


「幅寄せ」の技術を使って、
寄り過ぎてしまったり、
角度が悪い状態を切り抜けることを、
「切り返し」と呼びます。
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車の角度を変える時に必要な幅寄せ


バック駐車は駐車スペースに向かって、
角度が大きく入って行ける程簡単になります。

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しかし対面側に停まっている車に、
ぶつからない範囲でしか車を傾けられません。


傾ける角度が小さくても
ピボットエリアに後輪(車体)が、
真っすぐ向いていれば良いのですが、
ズレている場合には幅寄せを使って切り返す必要があります。

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幅寄せして車の角度を変え、
ピボットエリアに向かって後輪(車体)を真っすぐにします。

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一旦バックしてから、
移動したい分だけ車を傾けながら進み、
最後に車の角度をピボットエリアに合わせます。


行っていること自体は幅寄せですが、
目的が切り返しということになります。

真っ直ぐ真ん中に入れる時に必要な幅寄せ


駐車スペースに車が入ってからは、
枠の中央に車が収まるようにします。


この時に境界線と車体が平行になるように、
駐車スペースの中央になるように、
車を左右に移動させながらバックします。


この操作が幅寄せになります。

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傾けて移動し傾きを戻す


バック駐車では(どの場面でも同様ですが)、
他の車や障害物や歩行者に接触することは、
絶対に避けなければなりません。


左前方が対面の車にぶつかりそうであれば、
一旦下がってから右側に車を移動しながら傾けます。


さらに前進しながら傾けた分を元に戻します。


傾けて移動したら、傾きを戻す。これが幅寄せ。
幅寄せをして接触する危険を切り抜けます。
それが切り返しです。



バック駐車(駐車はどれも同様ですが)は、
最初から最後まで幅寄せをしているようなものなのです。


バック駐車が苦手な主婦ほど、
幅寄せを自分の身体に染みこませましょう。

幅寄せがあなたを危険から救います


バック駐車が上手な主婦と下手な主婦では、
見ているところが違います。


バック駐車が下手な主婦は大切なところを見ずに、
余計なところに気を取られています。


バック駐車が上手な主婦が見ているところを、
知ることであなたも変われます。
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上手な主婦が見ている5か所


バック駐車が上手な主婦はキョロキョロしません
振りむいたり窓から顔を出したりもしません。


運転席にリラックスしたままの姿勢で、
外の状況を確認したりミラーをチェックしています。


見るべきポイントを5つに絞って説明します。

車を傾け始める時


バック駐車は車を出来る限り傾けた方が簡単になります。
直角に近い程バック駐車は難しくなります。

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真っすぐ入って行けるほどの、
余裕のある駐車場はほとんどありません。


可能な限り角度を付けて入る様に、
車を傾けることになります。

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バック駐車が出来るだけ楽になるように、
車を傾け始める時にどこを見ているかです。


進入しようとする駐車スペースの、
奥の境界線と運転席が同じ位置にくるように、
直接窓越しに見て確認します。

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運転席の位置に奥の境界線が来たら
ハンドルを回して車を傾け始めます。

車を傾け終わる時


車を出来るだけ傾けたいわけですが、
対面の駐車スペース(に停まっている車)との制限があるので、
ぶつからない範囲で傾けます


この時は対面の停まっている車にぶつからないように見ます。

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車をピボットエリアに近づける時


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車を傾けた直後の前輪は、
ハンドルを回した方向へ傾いています。

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このままバックしてもピボットエリアに近づけないので、
ハンドルを元の位置に戻して前輪を真っすぐにします。


前輪が真っすぐになったかどうかは、
車体が傾いた状態なので前の景色では判断できません。
ハンドルを回した分だけ戻す感覚で良いです。


真っすぐに戻り切れていなくても、
次の動作のバックしていく中で調節ができます。
できるだけ真っすぐにする意識で良いですね。


真っすぐにバックしながらピボットエリアに近づけてから、
ピボットエリアを回転軸にして車を回した方が正確に曲がれます。


車を傾けた位置(ピボットエリアから離れた位置)から
回り込もうとすると駐車スペースに入り切りません。

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真っすぐバックして、
ピボットエリア(半径50㎝の円)に後輪を入れてから、
ハンドルを回して車を回転させます。

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車を傾け終わってからピボットエリアに近づけるまで、
サイドミラーに集中して見ています。

車の傾きを戻す時


ピボットを軸にして車の傾きを水平に戻します。
この時見ているのはハンドルでもミラーでもありません。


フロントガラス越しに見える前方の景色です。
正面の駐車場の線や停まっている車などです。


正面の景色を見ながら、
自分の車の前部やフロントガラスの縁などのバランスで、
車が水平になったのを確認します。


ハンドルの傾きで水平に戻そうとしても、
回し過ぎたり回し足りなかったり判断が難しいです。


サイドミラーで、
駐車場の境界線と車体の平行を確認することも可能ですが、
境界線のない駐車場では判断できません。


隣に駐車している車と平行にしようとするのは、
とても難しい間隔です。
隣の車が真っすぐに停まっていない場合も多くあります。


私が一番確実に車を水平に戻せるのは、
前方の景色と自分の車の傾きを比べて判断する方法です。

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車を最後までバックさせる時


車が水平になったら後は、
サイドミラーで車体を境界線に沿わせながら、
そのままバックするだけです。


駐車スペースの左右の空間に大きな偏りがある場合は、
左右のサイドミラーを見ながら、
ハンドルで微調整しながらバックします。

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バック駐車の最後は、
駐車スペースの奥に停車することですが、
車止めがあっても無くても、
後ろに停まっている車との車間距離の確認が必要です。


車止めが無い前提で習慣化しておく方が安全です。
バックミラーで後方の車との距離を確認します。

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バックビューモニターは、
バックミラーに映らない、
低い位置の障害物の確認には向いています。


しかし駐車場の後ろに停まっている車の後部と、
自分の車の後部の水平方向の距離感は、
微妙に歪曲するバックビューモニターより、
バックミラーの方が感覚的に捉えやすいです。

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(出典:http://response.jp/assistance/usedcar/detail/CU8645883104/)

直視とミラーを順番に


バック駐車が苦手な主婦ほど不安から、
同時に多くの情報を得ようとキョロキョロしています。


しかし必要な情報は一つ一つ順番に見ていくのです。


1、駐車スペースの奥の境界線が運転席の横に来たら車を傾ける。
2、対面の車にぶつからない範囲まで傾けて止まる。
3、ハンドルを戻して前輪を真っすぐにする(回した分だけ戻す感覚)
4、サイドミラーでピボットエリアめがけて真っすぐ近づける。
5、ピボットエリアに入ったらハンドルを回して回り込む。
6、フロントガラス越しの景色と車体を比べながら水平にする。
7、サイドミラーで車体と境界線を平行に沿うようにバックする。
8、ルームミラーで後方の車との距離を確かめながらバックして停める。




ピボットエリアをイメージ出来ている主婦は少ないです。
バック駐車が上手にできない人は、
「ピボットエリア」を意識するだけで上達します。


ピボットとは「軸旋回」(じくせんかい)のことで、
バスケットで使われるプレイの1つでもあります。


ピボットエリアでバスケットの軸旋回するように、
バック駐車のイメージを描くことで、
とらえどころのなかったバック駐車に、
大きなより所が得られます。
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ピボットエリアとはどこ?


ピボットエリアとは、
駐車スペースの境界線の前方の、
両角の半径50㎝程の円の範囲のことです。

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隣の駐車スペースに停まっている車が、
駐車スペースより前にはみ出している場合は、
ぶつからないように境界線の延長線上になります。

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ピボット(軸旋回)とは?


バスケットのピボットとは、
片足を軸にして動かさずに、
反対側の足を使って360度回転する動作です。

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バスケットのピボット19663_gym_013_03

(出典:http://www.homemate-research-gym.com/useful/19663_gym_013/)


バック駐車にピボットエリアをどう活かすのか?


バスケットのピボットのように、
軸足を中心に旋回するイメージで、
内側の後輪を中心にして回り込む感覚で、
駐車スペースに入り込みます。


具体的には、
ピボットエリアに後輪が入るまでは、
直線的に近づきます。

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ピボットに後輪が入ったら、
ハンドルを回して内側の後輪を中心にして、
外側の後輪を回り込ませます。

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車体が駐車スペースに真っすぐに入ったら、
ハンドルを元に戻してそのままバックします。


ピボットエリアに真っすぐに近づいて、
ピボットエリアを中心に旋回したら、
そのままバックするだけです。



バック駐車が苦手な主婦の中には、
切り返しが下手な人が多く見られます。


切り返しが上手くできないと、
バック駐車の安全度がとても下がります。


切り返しが苦手の主婦は、
駐車場などで接触事故を起こしやすい理由を説明します。
ヘッドランプがぶつかった車-2940_640

切り返しとは?


切り返しとは車を左右どちらかに移動させて、
狭くて身動き取れない状態を回避する操作です。


車を左右どちらかに移動させる動作自体は、
「幅寄せ」と呼ばれています。


幅寄せをするためには、
前進や後進の間にハンドルを回して、
左右に車を移動させます。

前進しながら右側へ幅寄せする例です。

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  1. 移動したい方(右側)へハンドルを回して前進する。

  2. 移動したい距離(右側)だけ進めたらハンドルを左へ戻す。

  3. 車が元の態勢に戻るまでハンドルを左へ回す。

  4. その態勢のままバックする。


バックしながら幅寄せする場合も同様です。

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簡単に説明すれば、
行きたい方にハンドルを回して進み(バックし)、
車の向きを元に戻してバックする(進む)、

というイメージです。

分かりやすい動画がありましたのでご確認ください


(出典:『タブレット教材 幅寄せ右』by YouTube)

切り返しが苦手な理由


切り返しとは幅寄せをして、
ぶつかりそうな危険を回避する操作です。


切り返しができないと、
ぶつかる危険を回避できないことになります。
切り返しが苦手な理由は主に2つ考えられます。

幅寄せの理屈が分かっていない


車を左右どちらかに移動させたい場合、
移動させたい方向へハンドルを回しながら前進(後退)します。


そうすると車は斜めに傾きます。
ただしこの段階では後輪(前輪)は、
ほとんど元の位置から移動していません

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更に前進(後進)しながら、
傾いた車の向きを元に戻すことで、
後輪(前輪)が移動できます。


幅寄せが出来ない人は、
車を傾けるだけで、
傾きを元に戻すことをしていない場合が多いです。


傾けてから元に戻すイメージを持つことです。

ハンドルを回す方向が分かっていない


幅寄せ以前の問題として、
ハンドルを回す方向と、
車が曲がる方向が理解できていない主婦も多いです。


前進では本能的に理解できるのですが、
後進(バック)する時は、
ハンドルの向きと逆になると勘違いしがちなのです。


ハンドルを回す向きと、
車が曲がる向きは、
前進でもバックでも同じ方向です。

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切り返しで安全性がアップ


バック駐車で切り返しを使う必要がある場面は、
駐車スペースにバックしていく時に、
隣の駐車スペースや隣の車との距離が近すぎる場合です。


あるいは逆に、
距離を取り過ぎてしまって、
対面に駐車中の車と接触してしまいそうな場合です。

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ぶつかる前に、
距離をとれる方へ車を幅寄せして、
安全な間隔を確保してからやり直します。


切り返しが出来れば、
バック駐車の安全性が格段にアップします。


切り返しができないと、
接触する危険を回避できないまま、
バック駐車を継続してしまうので、
接触事故を起こす可能性は非常に高まります。


切り返し、すなわち幅寄せはイメージを持つことです。
車を傾けたら傾きを戻すイメージを大切に!


バック駐車がで下手という主婦は多いです。
私も同様でしたからよく分ります。


バック駐車が下手な主婦の100%と言って良い程、
重大なミスを犯しています。


テクニック以前の問題です。
このポイントを押さえていないと、
バック駐車はできないと言っても過言ではありません。
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バック駐車のスタート地点とは?


バック駐車が下手な主婦を見ていると、
毎回バック駐車のやり方が違っていることに気がつきます。


本人は同じ様にやっているつもりでしょうが、
毎回異なるやり方をしています。


異なるやり方というのは正確ではありません。
異なる「アプローチ」(接近)をしているというのが正しいです。


一見すると同じようなバック駐車に見えますが、
やるたびにアプローチの仕方が異なるのです。


私が言うアプローチとは、
「バック駐車のスタート地点」へのアプローチです。


バック駐車のスタート地点さえ分かっていれば、
アプローチの仕方は違っていても良いのですが、
スタート地点が分からずにアプローチしています。


どこがスタート地点かも分からないまま、
フラフラと飛び出して行く短距離ランナーのようなものです。


バック駐車のスタート地点とは、
次の図の車の位置です。

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この位置まで車を持ってくることが、
バック駐車の「大前提」です。



この位置に車を持って来て初めて、
バック駐車がスタートできるのです。


このことが分かっていないから、
毎回異なるアプローチになってしまうのです。

スタート地点に配置する準備が必要


そのスタート地点へ車を持って行くための準備が必要です。


どの地点からでも、
何回も切り返しをすれば、
スタート地点に車を持って行くことは可能です。


それでは非効率なので、
準備の効果的な手順があります。


この手順で準備すれば、
いつも安定してスタート地点に、
車を持って行くことができます。


毎回同じ安定的な、
スタート地点までのアプローチができるのです。


そのためのポイントは、
駐車スペースの前まで来た車を、
どのタイミングでハンドルを切って、
車を斜めに傾けるかということです。


通常の駐車場のスペースは、
駐車スペースに垂直に(真っすぐに)入る余裕はありません。
そのためスペースが許す限り45度前後に傾けます。


もっと狭くて角度が付けられない場合は、
教習所で習った直角に曲がる「方向転換」をします。


先ず角度を付ける場合のハンドルを切るタイミングですが、
次の図のように駐車スペースの奥の境界線に、
運転席が来た時にハンドルを切ります。

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そうして車を斜めにすると、
先ほどのスタート地点から少し離れた位置に車が来ます。
この位置からスタート地点まで真っすぐにバックして近づきます。


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狭い駐車場での方向転換で、
ハンドルを切り始めるまでの準備は、
車を傾けるやり方と基本的には同じです。


駐車したいスペースを通り過ぎて、
隣の駐車スペースの奥の境界線に運転席が来たら停車します。


車を停車させる位置は、
車の大きさによって多少変わります。
曲がり切れない場合は停車位置を、
もう少し前にすると良いでしょう。


教習所では、
駐車したいスペースの境界線から、
「ホイールベース分」空けるように指導しているところがあります。
ホイールベースとは前輪と後輪の間の長さです。

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停車位置からハンドルを駐車スペース側に切りながら、
スタート地点に近づけるようにバックを始めます。


通常のバック駐車と比べて、
スタート地点での車の傾き角度が異なるだけです。

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スタート地点での車の傾きの角度が小さいので、
バック駐車の難易度が上がります。
無理をしないで切り返しをする余裕も持ちましょう。


スタート地点からバック駐車は始まる


スタート地点まで車を持って行く、
そこからがバック駐車が始まるという意識を持つことが大切です。


スタート地点が決まっていれば、
そこまでのアプローチも一定になります。



スタート地点から逆算したようなタイミングで、
車を傾けたりするハンドルを切り始めるタイミングも決まります。


バック駐車のスタート地点を、
イメージしておくことの重要性が分かると思います。


スタート地点まで車を持って行け!です。

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