派手なカラーが斬新で「遊べる軽」として人気のあるスズキハスラーが、1回でバック駐車するために最低限必要な通路幅を調べてみました。
1回の直角バック(直角駐車)が出来るスペースが分かれば、それが一般的な車を傾ける方式のバック駐車を1回でできるスペースに相当すると考えています。
ハスラーで「いいかも」と感じた安全装置は、人間の目のように2つのカメラで監視して、前の車と衝突しないようにブレーキを掛けてくれる機能と、4WD限定ですが、急こう配の下り坂を検知して、時速7㎞/hに制御してくれる機能です。
でも、多くの購入者は過酷な悪路に出かけるのを想定しているのではなく、河原でバーベキューのような手軽なレジャーを夢見ていると思います。オシャレなSUVに乗って、身近でバカンスを楽しみたいというふうに。
そんなスズキハスラーは軽自動車とはいえ、どのくらいの小回りが利いて、バック駐車にはどのくらいの通路幅が必要なのでしょうか?オプションに全方位モニターがあっても、バック駐車の基本は大切です。
<出典画像:『スズキハスラー』https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/catalog/6/8/2441/2662/10654/1_o.jpg>
スズキハスラーの車体寸法
<出典動画:『スズキ ハスラー』YouTube>
項目 | 寸法 |
---|---|
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,665mm |
ホイールベース(前後の車軸中心間の距離) | 2,425mm |
トレッド(左右のタイヤの中心間の距離) | 1,290mm/1,290mm(F/R) |
最小回転半径(最小回転時の前輪外側タイヤの描く軌道半径) | 4.6m |
最小回転半径の中心は、後輪車軸の延長線上にあります。その中心から半径4.6mの円の軌道上を、前輪外側のタイヤの中心が走ります。
スズキハスラーのバック駐車に必要な通路幅
駐車スペースを間口2.5m、奥行き5mで想定します。車が間口ギリギリに入る様に、15度ずつ回転させます。
そうすると、駐車スペースの中心から3,264mmのところに後輪を置き、間口の水平ラインから967mm車体の側面を離して直角バックを開始すると、1回で駐車するためには3,389mm以上の通路幅が必要であることが分かりました。
直角バックの開始位置ですが、運転席から見た目安としては、駐車スペースの入り口のラインから車体を約1m離し、車のフロントの先端が、駐車したいスペースの2つ目の奥のラインに並んだ位置、あるいは運転席が2つ目のスペースの中央付近に来た位置になります。
4m道路、あるいは3.5m道路でも、スズキハスラーなら切り返すことなく、1回でバック駐車が可能です。
図の通路幅(3,389mm)の場合、通路を左から進入して来て、車を左に傾ける方式のバック駐車をするには、回転図の右から2番目から3番目の位置(15度から30度)の位置に付ければ良いでしょう。4番目の45度の位置は左からの進入では駐車スペースに入り込むので不可能です。
このような微妙な位置と角度に配置するよりも、直角バックの開始位置からスタートした方が容易になります。限界に近い通路幅でバック駐車する場合には、車を傾ける駐車方法よりも、直角バックをした方が簡単で安全だと思います。
<出典動画:『ハスラーでペーパードライバー特訓!【SUZUKI HUSTLER】for inexperienced driver』YouTube>