花見客のための臨時の駐車場など、普段は駐車場ではない場所を駐車場にする場合、地面には何も区切りが描かれていません。係の人の指示で順番に停める場合もあれば、空いている場所を選んで停める場合もあります。また、集合住宅や会社の駐車場などでも、砂利を敷いただけで、車止めもないところもあります。
駐車する場合には、白線が目安になってくれますが、白線がない場合には、何を目安に駐車すれば良いのでしょうか?
運動場などの広い場所なら前進駐車の方が無難です。左右の間隔は前進の方が見やすいし、車体を真っ直ぐに保つのも前進の方が判断しやすいです。
しかし、中には通路のスペースも広くなく、係の人からバックで駐車するように指示される場合もあります。白線のない所でバック駐車せざるを得ない場合を考えてみました。白線がない場所でも、曲がらずに真っ直ぐ駐車することが出来るようになります。
隣に車がある方からバックする
状況が選べるのなら、既に停まっている車がある方からバックする方が簡単です。内側のサイドミラーを見ながら、隣の車の側面を基準にして、間隔が平行になるように車を入れて行けます。
<出典画像:『内側のサイドミラーで隣の車の側面を基準にする』>
外側の車しかない場合には、外側のサイドミラーで車が真っ直ぐになってからでしか、隣の車との平行な間隔を確認できません。
ですから、空いていてどこにでも停まって良い場合でも、左右の片側どちらか既に車が停まっている場所を選んだ方が、基準があるので駐車しやすくなります。
心理的には、習慣的になるべく隣に車がない場所を選んでしまう傾向がありますが、白線がない場所では、逆に車が停まっている隣のスペースを選ぶようにします。そしてその車が内側になるようにバック駐車していくのがコツです。
サイドミラーで左右の車との間隔を揃える
両側に車が停まっている場所は、普通の駐車場では窮屈な感じがして優先順位は低いですが、白線がない駐車場では真っ先に選択すべきです。
両側の車が基準になってくれるからですが、その時の要領は、左右のサウドミラーで、左右の車と自分の車との間隔が、左右で均等になるように揃えながら入って行きます。
<出典画像:『自分の車の最後尾と左右の車との間隔を揃える』>
揃えるポイントとしては、自分の車の最後尾の両サイドと、隣の車との間隔を比較しながらハンドル操作をします。視点を当てるところは、自分の車の最後尾の両側と左右の車の間隔をピンポイントにします。左右の間隔が均等になれば、自動的に駐車スペースの中央に停められることになります。
また、例え両隣の車が真っ直ぐに駐車されていなくても、この方法で駐車すれば、必ず両隣の車の中央に停車することになります。
<出典画像:『最後尾の間隔を均等にすれば両隣の車の中央に停車できる』>
サイドミラーで車止めの左右のはみ出しを揃える
車止めがある場所なら、それも目安に利用出来ます。自分の車の後部の左右から、はみ出した車止めがサイドミラーに映ります。この場合も、車止めのはみ出しを左右で均等になるように揃えれば、駐車スペースの中央に停めることが出来ます。また、車止めのはみ出しが左右で均等になるということは、車止めに対して垂直(90度)に駐車していることになるので、車の向きが真っ直ぐになるということでもあります。
<出典画像:『サイドミラーで車止めの左右のはみ出しを揃える』>
車止めがあれば、隣に車が無くて、車止めが目安になるので駐車しやすくなります。
車止めが無い時は隣の車の運転席に揃えて停める
車止めがない駐車場では、後部の衝突の注意と、前部のスペースからのはみ出しを他の車と揃えることがポイントになります。
下がり過ぎて、後ろの車や障害物に衝突しないように、ルームミラーで確認します。同時に隣の車の運転席が、自分の車の運転席と並んだ辺りで車を停止します。運転席が分かり憎ければ、サイドミラーどうしの位置を合わせる方のでも良いです。サイドミラーはどの車もほとんど同じ様なところに付いています。
<出典画像:『隣の車の運転席やサイドミラーに合わせて停まる』>