昨年(2018年7月)20振りにフルモデルチェンジした、軽で唯一とも言える本格的なクロスカントリー4WDです。

最大の魅力はその小ささで、他のクロカンやタフな四駆でも入っていけない場所に、難なく侵入していけます。

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<出典画像:『スズキジムニー外観』https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/image/catalog/6/8/1295/3123/10446/1_o.jpg>

機能に徹した「道具感」のある外観は、シンプルな「男の仕事場」のイメージです。内装も、メーターやコンソールが個性的で、軽でここまで無骨な印象を与える車はあまりありません。

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<出典画像:『スズキジムニーインテリア』https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/images/article/201807/26111832273_994f_o.jpg>

  • 6エアバッグが全機種標準装備
  • 全機種ターボエンジン装備
  • シートを倒すとフラットになるラゲッジスペース

サスペンションのストロークが長いので、路面が荒れていても吸収してしまう感じはありますが、あくまでも悪路での場合です。

ジムニーは市街地を快適に走る車ではありません。他のSUVのように、おしゃれ感や雰囲気だけで購入すると失敗します。長距離を快適に移動するのは期待できません。ターボとは言え、市街地の上り坂で流れに乗ろうとすれば、大きなエンジン音が車内に響きます。

それでも、MTのタイプなら、パワー不足についての不満はほとんど感じることはないでしょう。おすすめはMTです。

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<出典画像:『スズキジムニー後部座席』https://a248.e.akamai.net/autoc-one.jp/images/article/201807/26111832447_0f7e_o.jpg>

ジムニーの性能を発揮するには、自然の中を走る状況が必要ですが、いざという時の災害時にも活躍する車です。普段はオフロードを走る必要は無いと思いますが、セカンドカーとしての魅力は大きな車です。男性の趣味の車といったところでしょうか。

そんなスズキジムニーが、バック駐車をするのに通路幅は最低限どのくらい必要なのかを調べてみました。

スズキジムニーの車体寸法

項目寸法
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,725mm
ホイールベース(前後の車軸の中心間の距離)2,250mm
トレッド(左右のタイヤの中心間の距離)1,265mm/1,275mm(F/R)
最小回転半径(最小回転した時の前輪外側タイヤの円軌道半径)4.8m

参考にしたのはスズキジムニーXGタイプです。どの位の通路幅(道路幅)があればバック駐車できるでしょうか?

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スズキジムニーがバック駐車に必要な通路幅

駐車スペースは2.5mの間口、5mの奥行で考えてみます。

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切り返しをしないで、1回の直角バック(直角駐車)で駐車するためには、最低限、3,525mm以上の通路幅が必要なことが分かりました。

そのためのバック駐車の開始位置は、駐車したいスペースの中心から後輪まで3,607mm、駐車スペースの入り口の水平ラインから車体側面まで1,213mm離した位置になります。

運転席から見た開始位置の目安は、駐車スペースの入り口の水平ラインから約1.2m車体の側面を離して、駐車したいスペースの2つ先の駐車スペースの中央をやや過ぎた位置に運転席が来た位置です。

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この通路幅で、一般的なバック駐車方法として、通路を左から進入して来て車を傾けてバック駐車しようとした場合、45度(上図の一番左の位置)では駐車枠に接触しているのでほぼ不可能です。30度から15度(上手の右側2つの位置)の位置に持ってくる必要があります。

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直角バックでも一般的な車を傾けるバック駐車でも、最小回転半径の円軌道の上に車を配置することに変わりはありません。

そのためのテクニックとして、駐車スペースの入り口のコーナーを中心にした半径50㎝の円を、ピボットエリアと呼んで目標とします。

ピボットエリアに内側後輪を入れるように、車を配置して接近します。バック駐車の精度を高めるには、ピボットエリアのどの部分を後輪が通過すればよいか絞り込む必要があります。半径50㎝の円でも範囲は広いのです。

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ピボットエリアの円を4分割した右上の4分の1の部分を、後輪が通過するようにすれば、駐車スペースの中央に駐車できるはずです。

更に精度を高めるとしたら、下図のように8分割した8分の1の部分を通過すれば良いのではないかと考えていますが、まだ実証が不足しているので、今後の検討課題です。

ピボットエリア8分割