• 右折車線の先頭で待っていたら、後ろからクラクションを鳴らされた。
  • 急いで右折したら、横断中の歩行者とぶつかりそうになった。
  • 対向車の左折に割り込みたいけどタイミングがわからない。

安全が最優先ですが、時と場合によっては、対向車が左折するタイミングに割り込みたくなる場面もあります。

右折車線が渋滞している場所では、長く待たされる後続車もイライラしています。対向車の流れ具合を見計らって、自然に割り込むコツも知っておいても良いと思います。

ただし、安全が最優先であることが前提です。たとえ、後ろからクラクションを鳴らされても、安全を犠牲にしてまで行うテクニックではありません。
<追記>2019/05/17
左折する車に割り込むのは、「松本走り」、「山梨ルール」などと呼ばれている危険行為です。この記事を書いた後も、全国的に子供達が犠牲になる事故が連日のように報道されています。私の認識の甘さも痛感しました。たとえ余裕があっても、左折に割り込むのは止めるべきです。


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割り込み可能な右折のタイミングや条件

割り込みはいつでも出来るわけではありません。タイミングや条件があります。それらを無視して割り込むのは無謀で危険です。

1、対向車は左折し次の車が直進する時

割り込めるタイミングの1つ目は、対向車が左折し、その次の車が直進である場合です。

その次の車も左折の場合は割り込むべきではありません。

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なぜなら、前の車に続いて左折しようとする車は、同じ方向に進むので車間距離を詰めてきます。更に、後ろに付いた運転手には、右折しようとする車を自分の前に入り込ませたくない心理が働きます。

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左折する車の後ろの車が直進する場合には、左折する車とは進行方向が違うので速度を緩めて待つか、注意しながら避けて行きます。

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対向車が左折したからと言って、その後に続けば良いのではなく、左折する車の次の車の進行方向が重要なのです。

次の車が直進であれば、左折する車と次の直進車の間に空間が生まれます。その空間を利用して割り込みます。

交差点の状況によっては、左折する車の次の車がどちらに進行するのか見えない場合があります。次の車の進行方向が確認できない場合は、割り込むのは危険なのでしてはいけません。

左折する車と次に来る車の両方の進行方向を確認するのが、割り込む場合の重要なポイントになります。

2、右折した先の車線が2車線以上の時

1つ目の割り込むタイミングの例は、右折した先の車線が1車線の場合です。右折した先が2車線以上の場合には、左折する車の次の車が直進でなくても割り込めます。

対向車線で左折する車が連続していても、右折した先が2車線以上であれば、比較的容易に割り込むことが可能です。

このような条件の交差点は大きな交差点になります。対向車が連続して左折する時には、直進車がないので横断歩道の手前までは簡単に右折出来ます。

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横断歩道の手前で一旦速度を落とし、左折する車が2車線の内、どの車線に進むのかを確認して、安全を確認した上で、右側の車線を進みます。

3、横断中の歩行者がいない時

どの場合でも、左折する車に割り込んで右折する時には、横断歩道を渡る歩行者や自転車がいないのが条件です。

左折車のタイミングを見計らっている間に、横断歩道の状況を確認します。右折の行動を起こしてから確認するのでなく、右折に動き出す前に確認しなければなりません。

私も右折の時に肝を冷やした経験があります。夕方の暗くなった交差点で、右折しようと横断歩道に差し掛かった時、右後方から猛スピードで自転車が走り抜けて行きました。

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自転車は無灯火で、服装も黒色でしたので、全く事前に確認ができませんでした。

他にも、雨が降っている夜、横断中の歩行者を確認するのが遅れて、接触寸前になったことがあります。

交差点を右折する時には、ハンドルを右に回す前に、右後方の横断者の状況を必ず確認するようにします。

4、割り込む位置取り

割り込めるタイミングや条件が揃った時、どこに向かって割り込むのが良いでしょうか?先ず、右折する先も1車線の交差点の場合を見てみます。

左折する車の前でしょうか?後ろでしょうか?

答えは、左折する車の中央側面に向かって行きます。

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左折する車の前に出て行くと、警戒した左折車の進行を妨げてしまいます。運転者によっては、クラクションを鳴らされ、煽り運転を受ける可能性も出てきます。

左折する車の後ろに入ろうとすると、後から来る直進車の進行を妨げることになります。左折する車の次の車も左折してきたら、衝突の可能性も出てきます。

正しい割り込む位置取りは、左折する車の中央の側面に、寄り添うように向かって行きます。左折する車が前に進むに従って、自分の車が自然に左折車の後ろに回り込むようにします。

左折する車の前に出ないように、かと言って左折する車の後に付こうとしないで、左折する車に折り重なるように出て行きます。左折する車の側面を自分の車が流れるように後ろに付きます。

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仮に次の車も左折して来た場合でも、この位置取りなら、こちらの方が先の位置にあるので、相手の車も納得してくれます。

この位置取りが、左折する車にも、後に来る車にも迷惑にならない右折の仕方です。

右折の割り込みは状況が許す時だけ

右折の割り込みは、運転の必須要件ではありません。割り込まなくても何も問題は起こりません。

中には、後ろからクラクションを鳴らしたり、酷いのは追い越して右折していく車もあるかも知れません。

しかし、そういう車の方がルール違反であって、こちらには落ち度はありません。安全が最優先です。

その前提を踏まえた上で、時には安全に割り込めるタイミングに出会う場面もあります。後続の右折車の流れの円滑化になるのは、悪いことではありません。

割り込みは、常にしてやろうというのではなく、状況が許した時だけやっても良いという意識でいるのが安全だと思います。
<追記>2019/05/17
たとえ状況が許しても、左折への割り込みは止めるべきだと反省しています。