バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

タグ:練習方法

駐車する時に必要なのは、後方の車両感覚とハンドル操作です。

左右のサイドミラーで、後方の障害物(隣の車や壁など)と自分の車の距離を確認しながら、ハンドルを操作して適切な方向に車を移動させます。

行きたい方向は分かっていても、ハンドル操作を誤ってしまうと、期待した結果にはなりません。バック駐車(縦列駐車でも同様)で大事なのは、車を左右の方向に移動させる幅寄せの操作です。

ペーパードライバーで車を上手くコントロール出来ない原因は、幅寄せをするハンドル操作を身に付けていないことが大きな原因です。

独りでもできる幅寄せを身に付けるための効果的な練習方法があります。
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縁石ブロックに前進とバックで幅寄せする練習

車や人通りの少ない住宅街や、大きな公園の脇などの道路に沿った歩道の縁石ブロックを利用します。車両が悠々と擦れ違える広めの道路で行います。

縁石ブロックに車を近づけたり離したりして、障害物(縁石ブロック)と車体との距離感(車両感覚)を確認しながら、幅寄せのハンドル操作を身に付けます。
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最初は助手席側と縁石ブロックを近づけたり離したり、左のサイドミラーを確認しながら行います。前進しながら近づけたり離したり、バックしながら近づけたり離したりします。

その次に、車の方向を反転させ、運転席側を縁石ブロックに近づけたり離したり練習します。同様に前進とバックをしながら近づけたり離したり練習します。

縁石ブロックから離れる時は、道路の中央に出過ぎないように注意します。離れても他の車両の邪魔にならない範囲で行います(万が一の安全のため)

2つの駐車スペースに車を入れ替える練習

自宅の車庫や大きなショッピングモールの駐車場、河川敷の運動公園などの駐車場を利用します。

縁石ブロックに近づける練習で、サイドミラーでの車両感覚、ハンドル操作と幅寄せの感覚がつかめたら、より実践向きの練習をします。

2つの並んだ駐車スペースを使って、片方から片方のスペースへ車を移動させます。片方に駐車している状態から、一旦前進して、もう片方のスペースにバックして駐車します。これを繰り返します。
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幅寄せの量が増えるので、車体を真っ直ぐにする感覚も求められます。

この練習を繰り返すことによって、実際のバック駐車の際に、駐車スペースへの入り方も、ハンドル操作と車両感覚が一体になって行えるようになります。

左右のサイドミラーから見える、車の後方と駐車スペースの境界線との間隔も把握できるようになります。



(出典:『バック駐車が上手くなるコツ・方法!「運転塾」』by 運転塾(ペーパードライバー講習)  in YouTube)

4月に新しい会社に車で通うようになった25歳の女性の話です。彼女は短大を卒業した後、地元の信用金庫に努めていましたが、農業をしていた父親の介護が必要になり、畑仕事に追われる母親を手伝うため仕事を辞めました。

昨年父親が他界し、農家の仕事にも見切りをつけました。母親は家の周りに食べる分の野菜だけ作って、後はのんびり老人会のゲートボールなどで過ごしていま。

彼女の新しい就職先は金属加工の工場で、経理の仕事をすることになりました。家からは車で30分程の所で、バスの便はないので家の車で通うことになりました。

彼女の乗る車は軽自動車で、ダイハツのミライ―スというかわいい車です。他にも古い軽トラックがありますが、そちらはマニュアル車で、今では母親しか乗りません。

彼女が免許を取ったのは3年前ですが、ほとんどペーパードライバーでした。もともと運転は好きではありませんでしたが、家にいる間に取っておこうと思ったのです。

彼女の悩みは、会社の駐車場など、どこの駐車場でもそうなのですが、バックで駐車する時に、ハンドルをどちらに回せば車がどう動くとかが分からず、いつも苦労していました。

教習所で習った目印などがないので、自分で考えながら行うのですが、決まった方法が見当たらず、いつも迷いながら駐車をしていたのです。

そんな彼女が、「どっちにハンドルを回せばいいか分かった!」と、バック駐車だけでなく、縦列駐車も苦にならなくなった練習方法を見つけたのです。

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<出典画像:『ダイハツ ミライ―ス』https://matome.response.jp/articles/745>

理屈では分かっていても・・・

彼女はどうしてバックになると、ハンドルをどっちに回せばいいのか分からなくなるのだろうと考えました。前に行く時は何も考えなくても、行きたい方へハンドルを自然に回すのに、後ろになると途端にこんがらがってしまうのか。

彼女も理屈では分かっていました。前進でも後退でも、行きたい方へハンドルを回せばよいことは。左後ろへ行きたければ、ハンドルも左へ回し、右後ろへいきたければ、ハンドルも右へ回すということは承知していました。

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しかし、いざバック駐車しようとすると焦ってしまって、頭の中が真っ白になって、どっちにハンドルを回せばいいか分からなくなって、今車がどっちに向いてるのかも分からなくなってしまうのです。

だから時間をかければ、何とかバック駐車できるのですが、その日の調子によって、仕上がりが左に曲がったり、右に曲がったりして、満足のいく駐車が出来ません。

解決するには、じっくり納得のいくまで、自分で試しながら練習を繰り返すしかないと考えました。体に覚えさせるには、どんな方法がいいのだろうかと。簡単で効果的な方法はないか、どこでも出来るような方法は?

直ぐに思いつきませんでしたが、ふと、バック駐車と縦列駐車の車の動きが重なって頭に浮かびました。

バック駐車と縦列駐車の車の動き

バック駐車の動きと縦列駐車は別々のものと思っていましたが、俯瞰して眺めて見ると共通しているように感じました。

バック駐車では先ず、車を駐車スペースの入り口にお尻を向けて傾けます。その後、入り口に向かって斜めにバックしていきます。入り口に車の後部が入ると、今度は真っ直ぐに下がっていきます。運転席を内側にしたバック駐車の場合、平仮名の「く」の字に似たルートをたどります。助手席側を内側にした場合には逆「く」の字になります。

縦列駐車はどうでしょうか?こちらも、最初左後方へバックして、車の後ろ半分ぐらいが駐車スペースに入ったら、今度は真っ直ぐ後ろへ下がります。こちらも「く」の字のルートなのが分かります。

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バック駐車と縦列駐車の動きを見てくると、どちらも斜めに下がった後、真っ直ぐ後ろに下がる動きになります。

ここで彼女は「ピン!」と来るものがありました。「バック駐車には、何か車を回転させるイメージがあるけど、やってることは斜めに下がって、その後真っ直ぐ下がるだけなんだ。縦列駐車も、前の車の後ろに回り込むように思っていたけど、斜めに下がってから、真っすぐに下がるだけ」と、なんだか駐車が単純に思えたのです。

縦列駐車を練習すればハンドルの動きはマスターできる!

バック駐車と縦列駐車では、主に注視するサイドミラーが逆になります。例えば運転席側を内側にしてバック駐車する場合は、運転席側のサイドミラーを主に注視します。縦列駐車の場合には、縁石に近い助手席側のサイドミラーを主に注視します(一方通行などで道路の右側に駐車する場合には逆になります)。

そのような違いがありますが、斜め後ろに車をバックさせ、あるところでハンドルを反対方向に回して車の向きを変え、真後ろのバックに切り替えるハンドル操作は似ています。

また、縦列駐車でも車の左後方と縁石の位置関係、左の縁石のラインと車の左側面の平行関係などの確認を、助手席側のサイドミラーでする操作は、バック駐車の場合と共通した操作です。

つまり、縦列駐車のハンドル操作をマスターすれば、バック駐車にそのまま応用できることになります。

彼女は内気な性格なので、用もないのに一人でスーパーなどの駐車場で練習する勇気がありませんでした。幸い近くに広くて人通りの少ない空き地があったので、空き地を囲む塀を縁石に見立てて、縦列駐車の練習をしました。

最初は塀に車を擦りそうになりましたが、ハンドルをどちらに回せば車はどちらに向かっていくのかが、感覚で分かるようになっていきました。

塀に近づく時のハンドルを回す方向、車の後部の角が塀に近づいたら、ハンドルを反対に回して車の向きを変える感覚が身に付いていきました。空き地が良かったのは、縦列駐車を左右の異なる方向から練習できたことです。

彼女のバック駐車はまだ完璧とは言えませんが、もうハンドルをどちらに回せばいいのか迷うことはなくなりました。彼女の理想のバック駐車は、1回で駐車枠のど真ん中に真っ直ぐ駐車することですが、今の彼女のバック駐車は、1回でほぼ真っ直ぐに駐車できるのですが、まだど真ん中には停められないという状態です。

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