バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

タグ:直角バック

ホンダフィットは魅力の多いコンパクトカーですが、二人で車中泊するのに適した車のように感じます。

運転席と助手席を倒せば、後ろの座席の高さまでフラットに出来ます。後ろの座席を前に倒せば完全にフラットな広い荷台空間になります。このサイズの車で自転車やサーフボードを積める広さです。

遮熱や紫外線カットのガラスを使っているので、厚い日差しの中をドライブするのも快適です。

Honda SENSINGの装備したタイプを選べば、長距離ドライブの安全性も高まります。前の車に自動追尾したり、車線からはみ出すのを感知したり、衝突を予測してブレーキを掛けたり、長旅の疲れをカバーしてくれます。ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれるのも便利です。

夫婦二人で、こんな車に乗って全国を車中泊で旅するのも、私の憧れの一つです。今回はホンダフィットが、家の車庫にバック駐車するのに必要な通路幅(道路幅)は、最小でどのくらい必要なのか検討してみました。

HONDA FIT
<出典画像:『HONDA FIT』http://o.aolcdn.com/commerce/autodata/images/USC60HOC081A121001.jpg>

ホンダフィットのボディサイズ

選んだのはHYBRID-S Honda SENSING のFF(燃費は31.8km/Lで乗車定員は5名)と、HYBRID-L Honda SENSING のFF(燃費は34.0km/Lで乗車定員は5名)の2つのタイプです。ボディサイズや最小回転半径が異なるので、どの位の差があるかを見たいためです。価格や燃費だけでなく、小回りで選択する場合もあるでしょう。

HYBRID-S Honda SENSING (FF)の寸法

HONDA-FIT寸法図

<出典画像:『FIT HYBRID-S Honda SENSING寸法図』https://www.honda.co.jp/Fit/common/pdf/fit_spec_list.pdf

項目サイズ等
全長4,045mm
全幅1,695mm
全高1,525mm
ホイールベース(前輪と後輪の車軸中心間の距離)2,530mm
トレッド(内側と外側タイヤの中心間の距離)1,475/1,465mm(F/R)
最小回転半径(最小で回転した時の前輪外側タイヤの軌跡の半径)5.2m

HYBRID-L Honda SENSING (FF)の寸法

項目サイズ等
全長3,990mm
全幅1,695mm
全高1,525mm
ホイールベース(前輪と後輪の車軸中心間の距離)2,530mm
トレッド(内側と外側タイヤの中心間の距離)1,480/1,470mm(F/R)
最小回転半径(最小で回転した時の前輪外側タイヤの軌跡の半径)4.9m

全長、トレッド、最小回転半径の違いが、バック駐車に必要な通路幅に、どの位の差になって表れるのでしょうか?

バック駐車に必要な通路幅

HYBRID-S Honda SENSING (FF)の通路幅

先ず、最小回転半径が5.2mのHYBRID-S Honda SENSING (FF)の方から見てみます。

fit-hs-1

1回で直角バック(直角駐車)出来るために必要な通路幅を出してみます。一般的なバック駐車に必要な通路スペースを見る場合にも、直角バックのスペースを見る事で代用できます。なぜなら、一般的な車を45~60度位に傾けるバック駐車は、直角バックの途中の工程だからです。直角バックが出来ることはすなわち、一般的なバック駐車も出来るのです。

駐車スペースの大きさを、間口2.5m、奥行き5mで想定しています。

fit-hs-2

通路幅が約4.2m(4.231m)以上であれば、1回で直角バックが可能です。この想定が、一般的な車を傾けるバック駐車のスペースを見るのに有効なのは、60度と75度の工程を抜き出して見ると分かります。

fit-hs-3

60度と75度を通路上に抜き出して見ました。一般的なバック駐車では、通路を左の方から駐車スペースに寄せながら進入して来て、左にハンドルを切り、45度から60度の角度に傾けます。ここから、最小回転半径の軌道に沿ってバックしていけばバック駐車が完了します。

この様に、バック駐車の必要なスペースを考察する時に、直角バックのスペースが可能ならば、一般的なバク駐車も可能なスペースと言えます。

ただし、一般的なバック駐車では最小回転半径の円軌道をバックしていくやり方と、直線的に入り口まで接近して、入り口の角(ピボットエリア)を基点に回転するというやり方もあります。離れた位置から最小回転半径の円軌道に乗せるのは難しいので、直線的に入り口までバックする方法の方が成功する確率は高くなります。

HYBRID-L Honda SENSING (FF)の通路幅

次に、最小回転半径が4.9mのHYBRID-L Honda SENSING (FF)の場合を見てみます。

fit-hl-1

全長、トレッド、最小回転半径の違いが通路幅の変化にどの位の影響を与えるでしょうか?

fit-hl-2

減少した通路幅は、4.231m-4.027m=0.204mで、約20㎝狭くても直角バックが可能になります。20㎝の差を小さいとみるか大きいと見るかは、通路幅の狭い車庫か広い車庫かで変わってくるでしょう。

一般的なバック駐車のイメージも、通路を左から進入して来て、60度以降の軌道に乗せるように車を傾け配置すれば1回で成功できます。

fit-hl-3

通路が狭くなると、一般的なバック駐車では、車を傾ける角度が取れなくなっていきます。この図でいうと、45度より立てようとすると通路のスペースが足りなくなります。通路が狭くなる程、一般的なバック駐車より、直角バックの方が駐車しやすくなっていきます。

fit-hl-4

この図の場合、一般的な駐車のやり方で、通路を左から進入して来て、この45度の位置に車を傾けるの非常に困難です。

通路が狭い場合には、スタート地点さえ判断できれば、直角バックで駐車する方が楽になります。フィットの場合、車の前輪が目的の駐車スペースの2つ先の駐車スペースの奥のラインに来た辺りに、入り口のラインから車体を約1.2m(HYBRID-L Honda SENSING (FF))または約1.5m(HYBRID-S Honda SENSING (FF))離れて配置すれば、1回で直角バックできます。

私の憧れの外車はフォルクスワーゲンのカルマンギアですが、フォルクスワーゲンにはミニバンもあります。今回は7人乗りでディーゼルエンジンのタイプもあるTouranトゥーランを取り上げてみます。

3列シートのミニバンは、外見よりも内部が広く感じられ、家族的なレジャーだけでなく、3列目を倒して実用車としての利用も多いでしょう。

フォルクスワーゲンゴルフが気に入っていた人が、家族が増えたので、少し大きめのトゥーランに乗り換えるケースもあると思いますが、いざ車庫に入れようとして、想像していたより車体が大きくて困ったということもあり得ます。

ゴルフの車体を引き継いでいるとはいえ、全長もホイールベース、最小回転半径も大きくなっていますので、見た目よりも駐車に必要なスペースは大きくなります。

トゥーランで直角バックするのに必要な、最小の通路幅を検討してみました。
vw-Touran
<出典画像:『フォルクスワーゲン Touranトゥーラン』http://fsv-image.autoc-one.jp/images/2511507/012_o.jpg>

Touranトゥーランのボディサイズ等(諸元)

現行モデルは2016年に国内販売が開始された2台目になりますが、2003年にヨーロッパで発売された初代に比べて、ボディサイズが一回り大きくなっています。

項目サイズ等
全長4,535mm 4,540mm(TSI-R Line)
全幅1,830mm
全高1,670mm
ホイールベース2,785mm
トレッド(前/後)1,570mm/1,540mm(Trendline)
最小回転半径5.5m

ホイールベースは、前輪と後輪の車軸の中心間の距離、トレッドは、内側と外側のタイヤの中心間の距離、最小回転半径は、ハンドルを一杯に切って回転した時の前輪外側のタイヤの描く円の半径です。

トヨタのVoxy(全長4,710mm、全幅1,735mm*大きいグレードのサイズ)に比べて、VWのトゥーランは縦に短く横に広くなった感じです。車高もVoxy(全高1,870mm*大きいグレードのサイズ)に比べて20㎝程低くなっています。トレッドもVoxy(1,500mm/1480mm)より広くなっています。試乗したことはありませんが、数値から見ると、Voxyよりも重心が低く安定性した走りが出来ますね。

VW-Touran-1

ホイールベースはVoxy(2,850mm)より小さく、最小回転半径はVoxyと同じ5.5mです。

前後輪の車軸からバンパーまでの距離(オーバーハング)はデータがないので、全長からホイールベースを引いて2等分で想定しました。

車庫の間口が2.5mの場合に直角バックに必要な通路幅

スーパーなどの一般の駐車場の1台分の駐車スペースは、2.5mx5~6mが標準です。戸建て住宅などの車庫はもっと広い間口を確保できると思いますが、先ずは間口2.5mx5mの車庫を想定して、トゥーランが直角バックに必要な最小の通路幅を出してみます。

VW-Touran-2

1回の直角バックで駐車するためには、通路の幅は4.7m以上は必要なことが分かりました。車庫の中心から約4m(3.958m)に後輪、車庫の入り口のラインから約1.6m(1.647m)車体が離れた位置から直角バックすれば1回で綺麗に直角バックできます。

通路が3.4mで車庫の間口2.5mの場合に必要な切り欠き

もし、通路が3.4mしかない場合、車庫の間口が大きければ直角バックを1回で決めることは可能になりますが、その場合に必要な間口の広さを考えてみます。

直角バックに必要なスペースは、回転する内側の間口の余裕です。通路幅が3.4mでも、車庫の入り口の内側が、2.5mより1.1mx1.1m以上の切り欠きのスペースが確保できれば直角バックが1回で可能です。

VW-Touran-3

新しく車庫を作る場合には、通路幅が3.4mでも、車庫の間口を2.5m+1.1m=3.6m以上で作ればトゥーランを直角バック1回で駐車できます。

建売住宅などでよく見かけるのですが、戸建て住宅に車2台を確保する場合の駐車スペースの設置の方法で、縦横に2台分を確保したプランがあります。

BlogPaint

新築の家を建てる場合には、接する道路は4m以上を確保する決まりですが、4mでもトゥーランでは1回で直角バックできません。

その場合でも2台目の駐車スペースが、1台目の駐車スペースの間口を広げる役目をしてくれます。

大きな車と軽自動車の2台を持っている家などは、縦に2台分の駐車スペースを作るより、縦横に2台分を設置した方が、大きい車は駐車しやすくなります。

バック駐車には間口が広いことがとても有効です。

初代モデルCross-Touranクロスートゥーランならどうか?

現行モデルの2台目より1回り小さい初代モデルのCross-Touranクロスートゥーランでも検討してみます。2016年1月で生産を終了しましたが、まだまだ現役です。

Cross-Touran-size

<出典画像:『初代Cross-Touran寸法図』https://autoprove.net/cms/wp-content/uploads/2013/01/8f250e049613183fb273be50a6101b05.jpg

最小回転半径も2台目の5.5mより小さく5.3mです。

VW-Touran-4

直角バックに必要な通路幅は、2代目より少し減って約4.5m(4,531mm)になりました。

更に、駐車スペースの間口が大きくなるにつれて、必要な通路幅が狭くても済む様子を見てみます。

VW-Touran-5

間口を2.5mから4mまで広げてみると、必要な通路幅は図のように漸次少なくなっていきます。

間口は奥まで広くなくても、内側に切り欠きを設けるだけでも大丈夫です。

自宅の車庫であれば、3m以上の間口があると直角バックに必要な通路幅が4mを切りますので、駐車が楽になります。

車を斜めに傾けて、ゆっくりバックして駐車する、いわゆるバック駐車が普通で、ほとんどの人がこのやり方で駐車しています。

そんな中で、通路をスーッと入って来て、車を斜めに傾けることもなく、そのまま90度の円弧を描いて、切り返さずに1発で駐車してしまったら、「カッコイイ」ですよね。これが直角バック、あるいは直角駐車と呼ばれるやり方です。

直角バック(直角駐車)を解説した記事は少ないのですが、その説明は経験による感覚的な表現で、論理的な根拠が乏しいものが多いように思われます。

車種によって車体のサイズや小回りの度合いが違うので、おおざっぱな見当でしか説明できないのも無理はありません。

大きな車と小さな車では、直角バックするための位置取りが違ってくるのは当然です。直角バックは位置取りで決まってしまうので、正確な位置取りを知らなければなりません。

今回は軽ワゴンの中で人気のある、スズキワゴンRをターゲットにして、直角バックを1発でカッコよく決めるための位置取りを出したいと思います。

S0130338-wagonR
<出典画像:『スズキワゴンR』http://archive.tokyoautosalon.jp/2013/photos/car/S0130338-wagonR.jpg>

スズキワゴンRの諸元から必要な項目をピックアップ

直角バックを成功させるためには、正確な位置取りを知らなければなりませんが、そのためには正確な車体の寸法などを知る必要があります。

項目寸法
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,650mm
ホイールベース(前後のタイヤの車軸の中心間隔)2,460mm
トレッド(内側と外側のタイヤの中心間隔)1,295mm(前)1,300mm(後)
最小回転半径(最小回転した時の外側前輪タイヤの軌道半径)4.4m

wagonR-sunpouzu

<出典画像:『スズキワゴンR寸法図』http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/detail/img/spec/dimension.gif

寸法図からは、オーバーハング(タイヤの中心と車体の前・後の端までの距離)は、前(フロントオーバーハング)の方が後ろ(リアオーバーハング)より大きく見えますが、正確な寸法が不明なので、均等に考えることにします。

ワゴンRはだいぶ前になりますが、長く乗っていたことがあります。前後の視界も良くて運転しやすく、長距離を運転しても疲れない車でした。ホワイトボディのエアロにターボの響きが似合って、高速道路でも安心して乗れました。家族が増えたので仕方なく大きな車に乗り換えましが、今でも記憶に残る車です。直角バックを1発で決めたらカッコよさが映える車です。

ワゴンRが直角バック1発で駐車できる条件

wagonR-90back1try

想定する駐車場のスペースサイズは、標準的な間口2.5m、奥行き5mで検討しました。ワゴンRの全幅が1,475mmですので、駐車スペースの中央に停めた場合、左右の余裕は512.5㎜、約51㎝あります。

検討して分かったことは、

  • 駐車場や車庫の前の通路や道路は幅3.3m以上必要。
  • 駐車スペースの間口のラインから81㎝以上車体を離した位置。
  • 駐車スペースの中央から後輪まで3m離した位置。

間口のラインから81㎝以上であれば離れる分には問題ありません。離れた分だけ隣に停まっている車から離れるので余裕が出来ます。間口に対して真っ直ぐになるタイミングが早くなるだけなので、離れるほど駐車が楽になります。

位置取りをどのような目安で記憶するか

寸法的な位置取りは分かりましたが、実際の現場で計測するわけにはいきません。運転席から見た景色の中で、その位置取りの目安を決めておく必要があります。

運転席から後輪の位置を把握するのは容易ではありません。また3mの距離を目分量で測るのも正確ではありません。

間口のラインから車体の側面を81㎝以上離すのは、それ以上でも良いので難しくはありません。特別狭い通路や道路でない限り約81㎝以上1m位の感覚で離すように意識すれば良いでしょう。運転席から見た近くの場所の距離感ですので、馴れればその範囲で近づけることは出来ます。

問題は駐車スペース中央から後輪まで3m離す方です。こちらの位置は正確でなければ、駐車スぺ―スから外れて切り返しをしなければならなくなります。

前輪の位置は運転席に座って右足の先にあります。この図からも分かるように、運転席は目的の駐車スペースから2つ目の駐車スペースの中央辺りに来ています。以上からワゴンRの場合、

  • 駐車スペースの間口のラインから81㎝以上車体を離す。
  • 駐車スペースの2つ目の中央に運転席が来た位置で停車する。

 BlogPaint

<出典画像:『ワゴンR を直角バック1発で駐車する位置取りの目安』>

この2つの目安を守れば、余程狭いスペースの駐車場でない限り、1発で直角バック(直角駐車)出来ます。

最小回転半径が4.4の軽自動車であれば、この目安は共通で通用するはずです。

 

普通は40度から60度ぐらいの間の角度に車を傾けて、そのまま入るか一度切り返して、バック駐車を行っていると思います。

駐車場によっては、通路も駐車スペース自体も狭くて、いつものようなバック駐車が出来ない場所があります。私が経験したのは、繁華街の小さなコインパーキングや、古びた私立病院、混雑する税務署の駐車場です。隣に大きな車も駐車してあって、停めるのも車から降りるのも一苦労でした。

狭くて大きな角度が付けられない場所では、バック駐車をどうすれば良いでしょうか?勿論、前向き駐車など更に狭くて出来ません。

バック駐車するしかないのですが、直角バック(直角駐車)をする方法と、小さな角度で入って、何度か切り返しを繰り返す方法が考えられます。

今回は、ワンボックスカーのトヨタヴォクシー(Voxy)を例に検証してみたいと思います。このサイズの車が入れば、ほとんどの普通車は入るでしょう。
円-1181864_640

ヴォクシーを一回の直角バックで駐車させるための条件

先ず、ヴォクシーを直角バック一回で駐車するための条件を検討してみます。ヴォクシーの車体サイズはグレードによって多少バラツキがありますが、以下の概算寸法で考えてみました。
* 全長 4.7m
* 全幅 1.7m
* ホイールベース 2.85m
* 最小回転半径 5.5m
ホイールベースとは、前輪と後輪の間隔です。最小回転半径とは、ハンドルを一杯に切って、回転した時に、外側前輪の描く円の半径です。
voxy-45deg-12cars

最小回転半径の描く円の中心点は、後輪の車軸の延長線にあります。車はこの最小回転半径の円の軌道より小さく回転することは出来ません。

直角バックで一回で駐車するためには、この最小回転半径に必要な回転スペースが必要になります。それでは、そのスペースはどの位が必要なのか見てみましょう。最小回転半径で回転する90度の範囲に、駐車場の通路(あるいは車庫前の道路など)、駐車スペース(車庫)が収めれば良いわけです。

voxy-15deg-7cars

駐車スペースの標準的なサイズは、幅2.5m、奥行き5mから6mです。しかし、狭い駐車場の駐車スペースは、通路が狭いだけでなく、幅も奥行きが標準より狭いことが多いです。今回は条件を厳しくして、駐車スペースの幅を2m、奥行きを5mで考えてみます。

voxy-15deg-7cars in carspace2x5

分かったことは、通路の幅(道路の幅)は5.12m以上必要になります。車のフロント外側は、最小回転半径より大きな円を描きます。

駐車スペース(2mx5m)の入り口のラインより、車体側面を2.14m離して、後輪を駐車スペース1つ置いたところの中央付近から直角バックすれば、一回で駐車することも分かります。

しかし、通路の幅(または車庫前の道路の幅)が5m以上あるなら、最早狭い駐車場(車庫)とは言えないわけで、一回の直角バックで駐車することは、狭い駐車場で行うには有効な方法ではないことが分かります。

ヴォクシーを直角バックと複数の切り返しで駐車させる方法

それでは、直角バックと複数の切り返しを併用した方法を検討してみます。途中まで直角バックで回転して、途中で切り返しを何度か行って駐車します。通路幅(道路幅)がどの位少なくて済むのか検証します。

voxy-15deg-4cars in carspace2x5

直角バックを開始して、45度に傾け駐車スペースに内側後輪が入ったあたりで限界が来ています。このまま回転すると左隣の車に衝突します。

ここから切り返しをして、車の傾きを大きく立て直していけば、駐車は可能になります。その条件として、3.6m以上の通路幅(道路幅)が必要なことが分かります。また、一回で直角バックする場合より、駐車スペース入り口ラインから0.62mに車体側面を近づけ、開始位置も駐車スペース寄り(車の後輪を手前の駐車スペースの端辺り)に近づける必要があることも分かります。

また同時に分かるのは、左方向から通路を前進して来て、左側に車を傾ける場合、この条件ではここまで車を傾けられないことです。前進してきた場合、周りが空車でない限り、駐車スペースに入り込むことが出来ないからです。通路を左側から前進して同じ45度の位置にするには、通路幅(道路幅)が5.3m以上必要です。
voxy-15deg-5cars in carspace2x5


幅3.6m以内では直下バックで車を傾けるのが最も効率の良い方法だということです。

ヴォクシーの場合、通路幅(道路幅)が3.6m以上あれば、角度0の直角バックで45度まで車を傾けられます。これは、駐車スペースが2mx5mの条件ですが、2mの入り口幅が広くなる程、もっと狭い通路幅(道路幅)でも可能になってきます。

狭い場所でのバック駐車の考え方(まとめ)

狭い駐車場でのバック駐車の場合、通路を前進して車が傾けられる余裕があるならば、角度が小さくても、そのまま傾ければ良いですが、もっと狭くて傾けられない場合には、直角バックで駐車スペースに車の後部を少し入れて、45度付近まで傾ける方法を取ります。

直角バックは、
* 駐車スペースの入り口ラインからの間隔をどうすべきか難しい。
* 駐車したいスペースからどの位離れて回転すれば良いか分かり憎い。
この2つのポイントを、その場で判断するのが困難です。毎回同じ駐車場(車庫)を利用する場合は、適切な位置を割り出すのは可能ですが、そうでない駐車場では正確な位置は直ぐに出せません。何度か繰り返して割り出す必要があります。

狭くて普通のバック駐車がとても出来ないと判断した場合のみ、角度をつけないで直角バックで45度ぐらいまで入り込み、後は切り返して入る様にするのが良いと思います。


ホンダのエヌボックスは室内が広いだけでなく、カメラ、レーダー、センサーによる、衝突回避や急な後退防止、車線はみ出し検知などの安全システムが、標準で装備されているのが魅力です。

国内で最も多く販売されている軽自動車なので、これから購入を検討されている方も多いと思います。

中には利用している駐車場や、自宅の車庫の前の道路が狭くて心配な人もいるでしょう。

エヌボックスが、一発で直角バックできるのに最低限必要な道路幅(あるいは、駐車場での通路幅)を調べてみました。

asian small car-2179107_640

エヌボックスのサイズデータを調べる

エヌボックスの『主要諸元表』 から、必要な車両サイズのデータを入手します。

エヌボックスにはカスタム(Custom)というシリーズもありますが、今回は一般仕様のGタイプ(FF)で想定しました。(単位は全て㎜、1/1,000換算でm)

全長全幅ホイールベーストレッドオーバーハング(F/R)最小回転半径
3,3951,4752,5201,305437.5/437.54,500
  • ホイールベースとは前輪と後輪の中心間の距離。
  • トレッドとは内側と外側のタイヤの中心間の距離
  • オーバーハングとは前後輪それぞれの中心から、バンパー外側までの距離。今回データがないため前後に均等しました。
  • 最小回転半径とはハンドルを一杯に切って回転した時の、前輪外側のタイヤの中心が描いた円の半径。

FF仕様の最少回転半径は4,500㎜ですが、4WD 仕様ですと4,700㎜と少し大回りになります。狭い駐車場、車庫前の道路で検討するならFF仕様の方が有利です。

一発で直角バックするための最底限度の道路幅

切り返ししないで一発で直角バックするためには、最小回転半径を維持したまま、その円軌道に沿って駐車スペースに入れなければなりません。

最小回転半径の描く円の中心は、後輪の車軸の延長線上にあります。その円の上を、外側の前輪の中心が通ります。

honda-n-box-g-ff-minimum-circle-01

それでは、最小回転半径の円に沿って、エヌボックスを回転させてみましょう。今回は多めに30度ずつ回転させてみます。後輪の車軸が中心を基点にして回転している様子が分かります。

honda-n-box-g-ff-minimum-circle-02

時計回りだと後退、反時計回りだと前進しているシミュレーションになります。

時計の12時から3時にかけての回転が、直角バックの動きになります。3時の時点で車体が垂直になります。12時から9時にかけての回転が、前進駐車の動きになります。9時の時点で車体は垂直になります。

3時と9時を比較すると、9時の方が車体が大きく前に出ていることが分かります。これは何を意味するかというと、前進して車体を垂直にするには、円の中心をもっと上に上げた位置にしないと、バック駐車と同じ水平ラインの位置で垂直にならないということです。

ホイールベース分中心を上に上げると、直角バックと同じ水平ラインで垂直になります。エヌボックスのホイールベースは2,520㎜(=2.520m)ですので、直角バックに比べてそれだけ離れた位置から前進駐車する必要があります。一般的に前進駐車の方がやりにくい原因がここにあります。

それでは、エヌボックスの直角バックに最低限必要な道路幅はどれくらいになるのか見てみましょう。

honda-n-box-g-ff-minimum-circle-03

駐車スペースのサイズは幅2,500㎜(=2.5m)、奥行5,000㎜(=5.0m)に想定しています。分かったことは以下の通りです。

  • 必要な道路幅は3,311㎜(=3.311m)
  • 開始位置(Y方向)は、駐車スペースの入り口のラインから、車体助手席側面まで824㎜(=0.824m)、車体運転席側面から道路の向こうの端まで1,013㎜(=1.013m)
  • 開始位置(X方向)は、後輪の車軸と駐車スペースの中心の距離が3,076㎜(=3.076m)
  • 円の中心と駐車スペースの入り口のラインとの距離(Y方向)は1,514㎜(=1.514m)

上記の道路幅はぶつかるところを求めています。この数字を超えた幅でなければなりません。また、シミュレーションの車体は4角が直角で描いていますが、実際の車体は、角に丸みがあるので、外側は少し余裕があると思います。

また、駐車スペース入り口の内側(図の左側)を直角にして車体とぶつかる位置を出しています。ここを斜めにしてぶつからないようにすれば、更に道路幅が狭くても直角バックが可能になります。

トヨタ ヴォクシー(私のシミュレーションで4.442m)に比べると、1.1m程狭くても直角バックが可能です。

 

↑このページのトップヘ