バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

タグ:免許

30歳で離婚して、生活保護を受けながら、子供二人を保育園に通わせている母子家庭の無職の主婦のケースで考えてみます。

現在住んでいる家から保育園までは、自転車で25分ほどです。途中にかなり急な上り下りの坂道があるので、子供二人を前後に乗せて送り迎えをするのがとてもきついです。

雨の日には主婦も子供達もずぶぬれで、真夏の暑い日差しの中を、汗をだらだら垂らしながら自転車をこぐのはしんどいです。転倒して、子供に怪我をさせてしまったこともあります。

保育園は送迎バスなんてありませんから仕方がないのですが、生活保護とはいえ、車があったらとつくづく感じています。しかし、生活保護を受けるには、車は贅沢品とされ、通常では持つことは許されていません。

現在無職の上、まだ免許さえ持っていない主婦ですが、この状態で免許を取る方法はないのでしょうか?

母とこども-2933293_640

問題点を洗い出してみる

  • 生活保護の状態で免許を取ることは可能なのか?
  • 生活保護の状態で車を持つことが出来るのか?

大きな問題点はこの2点ですが、現実的に考えてみると問題は単純ではありません。

  • 生活保護で無職ですから免許を取る費用がありません。

生活保護を受ける条件は3つあります。

  1. 借金がないこと。(個人の借金を国が肩代わりすることになるので)
  2. 資産がないこと。(資産を処分して生活費にあてられるため)
  3. 働く意思があること。(生活保護の趣旨は自立のための支援だから)

現状は、生活に必要な金額以上の現金や余分な資産がありません。自動車学校へ通うための費用も持っていません。ローンを組むこともできません。

  • 自動車学校へ通うための費用を貯金することは出来るのか?

子供を保育園に預けている間に、仕事を探して働いたとして、その中から自動車学校へ通うための費用、少なくても30万円以上を貯えることはできるかどうかです。

  • 現状の苦痛を軽減することは出来ないか?

とにかく、現状の送り迎えの大変さを軽くする方法はないでしょうか?免許を取れるかどうかの確認や手続き、更には職探しや貯える時間とかを考えただけでも直ぐには解決しません。

その間、今のままなのかと思うだけでやり切れません。免許とは別の視点から現状を改善する方法はないでしょうか?

問題解決の順序を整理する

現状を踏まえて、遠い目標と近い目標を整理して、優先順位を決めながら整理してみましょう。あくまでも主婦の側の一方的な願望ですが、方策の筋道を立てる必要があります。

  1. 送り迎えの負担を軽くし、仕事を見つけて収入を得る。
  2. 収入の中から少しずつ貯金をして自動車学校の費用を作る。
  3. 費用が出来たら自動車学校へ通って免許を取る。
  4. 免許を取ったらお金を貯めて車を買う。

目標達成までの4段階を通して、最後まで生活保護を受けたままでいられることは不可能に近いと思われます。しかし、できるだけ負担が軽くなる様に、生活保護を受けている間に、段階をクリアしておきたいものです。

第1段階の問題点(現状の送迎の負担を軽くする)

中古の電動アシスト付き自転車を手に入れるという方法もありますが、根本的な苦痛の解消にはなりません。中古でも購入費用が必要でもあります。贅沢品とみなされて、生活保護では援助されません。

私が考えたのは、保育園の近くに引っ越すという案です。その条件として、現在住んでいる住宅よりも、家賃が低くなる場所へ引っ越すことです。生活保護に引っ越しは禁止されていませんが、家賃が低くなる場合の引っ越しは好意的に受け取られやすくなります。国の負担が軽くなるわけですから。

引っ越し理由に、家賃の軽減の他に、保育園の送迎も楽になることも付け加えましょう。理想を言えば、引っ越し先から自転車で通える範囲に、仕事先も見つけられたら最高です。引っ越しの理由に、仕事に就くためという理由が入れば鬼に金棒です。

国にとっては、

  • 支出負担は軽減される方向で好ましい。
  • 仕事を見つけて自立に向かうので好ましい。
  • 国の費用を掛けずに生活保護世帯の生活が改善するので好ましい。

などの点で、歓迎こそすれ反対する理由はありません。

生活保護の担当者の志向は、

  • 出来る限り国の負担を減らすこと。
  • 出来る限り早く自立させて生活保護を打ち切ること。

の2点です。私の考える引っ越しは、この2点を満たしています。

第2段階の問題点(自動車学校の費用を貯金する)

引っ越して仕事に就いただけでは、収入も多くはないだろうし、生活保護から直ぐに自立はできません。生活保護は受け続けます。

ここからは、生活保護担当者との信頼関係が大事になってきます。こちらの基本姿勢は、全て自立のための手段として免許が必要になるということです。保育園の送迎のために必要という理由は受け入られにくいので持ち出しません。

「生活保護から抜け出せる程の収入のある仕事に就きたい。その仕事とは免許が必要な仕事です」という論理です。

例えば、荷物や料理、食品の配送、運転代行、回送ドライバー、会社役員などの運転手です。あるいはルーと営業、点検サービス、デイサービスなど、車が必要となる仕事です。仕事情報誌や情報サイトでいくらでも探せます。

具体的に、こういう仕事に就けば、この位の収入があって、どの位で生活保護から自立できるかを説明できるように準備します。「車が好きなので、どうせなら自分の適性に合った、運転する仕事がしたい」というのは主張できます。

自分が出来そうな収入の良い仕事に就いて、早く自立したい。そのために免許を取りたい。免許を取らせて欲しい。自動車学校へ通うための費用を貯えたい。こういう論理で生活保護担当者を説得します。

職業訓練所の費用や、簿記や医療事務の資格取得のための費用は、自立のための費用(資格取得費)として生活保護の中で認められやすいですが、ただ「免許を取りたい」だけでは認められません。保育園の送迎のためでも同様です。免許を自立のために必要なものであることを認めさせなければなりません。

車の免許を、車の運転の仕事をするための資格として、生活保護で支給してもらうことも、低い可能性としてはありますが、それよりも自分で働いた収入を、そのための貯蓄として許可してもらう方がハードルは低いです。国の負担が増えるのではないからです。

自動車学校へ通うための費用を貯める通帳は、生活保護担当者に積極的に開示して信用を得るように努めます。

第3段階の問題点(自動車学校へ通って免許を取る)

生活保護担当者との交渉の山場は第2段階です。ここがクリア出来れば、第3段階もそのまま生活保護を続けられています。

ただし何もしない訳ではありません。

  • 貯えた費用は自動車学校以外には使っていないこと(交通費などは別)
  • 真面目に真剣に自動車学校に通っていること。
  • 運転を活かした仕事先なども探し始めていること。

などを、折りを見て報告します。家計簿や通帳、自動車学校、求人情報などの書類なども活動資料として提示します。大事なのは担当者との信頼関係です。着々と自立に向かって進展している印象を持ってもらうことが需要です。

第4段階の問題点(免許を取ったら車を買う)

この段階は、生活保護を打ち切られる可能性がある領域に入っていきます。車を持つことは、ガソリン代や点検整備、税金など、維持するための費用の増加、事故を起こした場合の賠償の責任など、国への負担を増やしてしまうことにつながるからです。

仕事のために自分の車が必要かどうかの説得力を示せるかどうかにかかっています。個人で車を使った仕事に就かない限り難しいでしょう。会社の車を使った仕事をしていて、独立したら更に収入が増えて自立しやすくなる、というようなケースでないと、車を購入するための貯蓄は認められません。

安い中古車を買うとしても、そのための貯蓄は時間が掛かります。また、目的外の利用はできません。

それよりも、免許を取って、それを活かした仕事に就いたら、時期をみてなるべく早く生活保護から自立する道を選ぶ方が良いかも知れません。安い中古車なら自立しても購入は難しくないでしょう。

問題解決のポイント

  1. 免許(車)と保育園の送迎は別のものと考える。
  2. 国の負担を増やさずに自立を目指す意志を見せる。

保育園の送迎に車が必要というのが、免許を取りたいという動機でしたが、その理由では免許の取得も、車の購入も認められません。

保育園の送迎の負担の軽減、保育園の近所のへの引っ越しという別の手段で解決します。

しかし、免許や車の必要性は、子供が成長するにつれ、主婦本人が母子家庭を自立しながら維持していく上で、益々必要になります。保育園の送迎の問題をきっかけに、免許取得、車の購入へと順序立てた目標設定をします。

将来の生活の基盤を確立していくために、生活保護の制度を活用させてもらって、自立に向かって頑張って欲しいと思います。

  • 車線変更をする時に車の間に入れてもらうタイミングがつかめない。
  • 駐車場で後ろの車の事ばかり気になって焦ってうまく駐車できない。
  • 流れにうまく乗れていないのではと後ろの車が気になって仕方がない。

免許を取っても、最初から一人で運転できない人は多いです。私も数カ月の間、父や友人に助手席に乗ってもらって、家の近所や良く出かける場所まで一緒に付いて来てもらいました。自動車学校を卒業できても、自分の技能にまだ自信が持てていなかったのです。

車の免許を取ってから半年しても、まだ一人で運転できないとしたら、運転中に感じ取った危険や不安を、自分で回避する判断ができないためです。

感じ取った情報を、自分で判断して、体を通して車を操作する回路が出来ていないのです。この回路がスムーズに流れるようにするには、同じような場面を繰り返して、情報の感知から、判断、操作の流れを知識でなく、体の神経に覚えさせるしかありません。

反復練習が必要なのですが、一人で行うことが不安な場合は、運転経験の豊富な人に同乗してもらって、アドバイスを受けながら練習する以外に方法はありません。

具体的にどういう方法が良いのか考えてみました。まだ一人では運転できない中年主婦へのアドバイスになれば幸いです。

a car in the park-2179153_640

同乗者に横に付いてもらって練習する

自分の運転を助手席から冷静に見てもらいながら、前もって指図するのではなくて、操作した後から悪い点を指摘してもらうのがよいですね。

あくまでも、状況の判断と操作は自分で行います。その結果についてアドバイスを受けます。判断や操作の仕方までリードしてもらっていては、中々自分の力が身に付きません。

問題は誰に乗ってもらい、どんな内容の練習をするかです。

家族や友人に同乗してもらう

一番手軽なのは家族や友人に同乗してもらうことです。ただ、近しい関係なだけにアドバイスが感情的になってしまう危険性があることです。

ベテランドライバーから初心者を見ると、「どうしてこんなことができないのか?」「どうしてそんな判断をするのか?」理解できないと感じてしまいます。自分も通ってきた道なのにです。

教えようとする側と教わる側の双方に忍耐力がない場合には、両者の間で衝突が生じます。どちらも一生懸命になるほど、もどかしさや焦りが高まって、不満が爆発してしまいます。

教える側と教わる側のどちらも、

  • 直ぐに結果を求めずに、繰り返すことを目的にすること。
  • 指図でなく評価と改善に徹すること。
  • 判断と操作は運転者の主導で行うこと。

経験豊富な同乗者は、初心者をコントロールしようとします。初心者にもプライドがあるので、全てを指図されたり否定されたりすることには耐えられません。運転を見てもらって、評価して、改善点を指摘してもらうようなやり方が良いのです。指導を受けるのではなくて、アドバイスをもらうことです。指導者の資格はないのですから。

「ペーパードライバー教習」を受講する

家族とでは喧嘩になってしまう、付き合ってくれる都合の良い友人もいない。誰にも知られずに運転が上手になっていたい。そういう場合の、次の選択肢としては「ペーパードライバー教習」が適しています。

自動車学校のペーパードライバー教習

自動車学校では、ペーパードライバーを対象とした「ペーパードライバー教習」のサービスを実施しているところが多くあります。

自動車学校のペーパードライバー教習は、資格をもった教官が、学科も実技も本科を基本にして行います。使う車両も補助ブレーキと補助ミラーが付いた教習車両を使うので、信頼感と安全性があります。

自動車学校のペーパードライバー教習の特徴としては、次のようなことが挙げられます。

  • 急ブレーキの練習など、知識を持たずに路上では行えないようなことができる。
  • 自宅から良く行くスーパーや幼稚園などの希望のコースや、車庫入れなど苦手な部分を集中して教えてもらえる。
  • 貸しコース・貸し車できるところもある。貸しコースはマイカー持ち込み(3年以上の免許の同乗者が条件等)コースの中を走れます。
  • 講習時間も柔軟に変更や追加ができる。
  • 送迎サービスも本科の教習生と同じように利用できる。託児所のあるところもある。
  • 教習中の事故があった場合、自動車教習所が加入している専用の保険が適用される。
  • 繁忙期(1月から3月、7月から9月)は実施していないところもある。

出張型のペーパードライバー教習

指導員(サポーター)に自宅まで来てもらって講習を受けます。こちらも希望したコースや集中して練習したいポイントを選べますが、自動車学校のものとの違いは、

  • 自動車学校のものと比べて料金体系が少し高めの設定。
  • 最後まで同じ指導員が出張して教える。
  • 講習の時間は受講する側の希望で決められる。
  • 子供も同乗させて講習を受けることも可能。
  • マイカーに補助ブレーキをつけて受講することも可能だが、条件付きな場合もある(最初の受講からは出来ない場合や、事故の場合の保険は適用されない場合など。)
  • 教習中の事故は、教習車両の任意保険の範囲内に限定される。

どちらのペーパードライバー教習でも、短い受講時間で完全に体に覚えさせることは出来ません。正しい運転操作を実践的に知ることが重要で、体に馴染ませるには、やはり繰り返しの練習が欠かせません。

ただ、ペーパードライバー教習を受けたことで、一人で練習する自信になります。一人で練習することができるための手段と考えるのが良いと思います。

(注意:教習中の事故の場合、免許を持っている運転者にも刑事・行政・民事の責任は発生します)

一人で練習する時のコツ

一人でどこへでも自由に行くにはまだちょっと抵抗があるけれど、一人で練習することは出来るようになったら、自分の苦手に思う所を納得がいくまで練習します。その時にちょっとした練習のコツがあります。

若葉マーク2枚を車の後部の目立つ位置に貼る。

初心者の意識が集中してしまうのが、自分の後ろの車のことです。本来は前に集中していなければならない時に、後ろの車が自分の車にどう見られているかが気になってしまうのです。

「運転が下手と思われたくない」、「後ろの車に迷惑をかけたくない」という思いがそうさせます。バックする時と車線の変更、右左折などの軌道を変える時以外は、前方に意識がなければなりません。

若葉マーク2枚を後部に貼っていれば、後ろの車は初心者として扱ってくれます。上手く見せようとか、迷惑かどうかとか無駄なことは考える必要はありません。後ろのことは若葉マークに任せて、前方に集中します。

確認の前に合図を出してしまう

車線変更でも合流でも右左折でも、発車する時、駐車や停車する時でも、全ての動きの前には、ウインカーやハザードの合図を、確認する前に出してしまいます。

周りの車にとって一番迷惑なのが、合図と同時に車の進行方向を変えられることです。前の車の合図が早い程、後ろの車はその変化に余裕を持って対応できます。

ところが、運転が下手な人程、確認をしてから合図を出そうとします。車の流れの中では瞬間的な判断が求められます。タイミングを見定めてから合図を出していたら、合図と移動の間隔が短くて、周りの車から見れば急な変化と感じられてしまいます。

合図を出してから移動のタイミングを慎重に確認します。そしてそのタイミングに合わせて遅れないように移動します。そうすれば、合図から移動までに間があるので、周りから視認させやすく安全性が高まります。

更に、合図を出すことによって、周りの車(後ろの車)に意志が伝わり、そのためのスペースを空けてくれます。合図には、なかったスペースを作ってくれる働きもあるのです。

移動のタイミングを見定めてから合図を出すのではなく、合図を出してからタイミングの確認作業に入るようにします。車線変更が苦手な人は、合図を出さないまま、入り込む隙間を見つけられずに、焦ってしまうのです。この状態は後ろの車からしたら危険です。合図も出さずに、隙間ができた瞬間に前に飛び込んでこようとするのですから。

隙間の確認などする前に、思い切って先に合図を出してみてください。なかった隙間がさっとできたりしますから。合図を出したからといって、確認もせずに車線を移動するわけではありません。合図を出してから、慎重にタイミングの確認作業に入るのです。

遠く前方だけ見てサイドや後方は移動する時だけ見る

若葉マークのところでも言いましたが、初心者ほど自分の後ろの車を気にします。直進している時には後方を気にしても全く意味がありません。

初心者で運転が苦手と感じている原因は、運転中の神経を2倍使っていることも一つです。前方だけ注意していればよい場面で、前と後ろの両方に注意を払ってしまっているのです。

サイドや後方への注意は、車を直進させている状態から変化させる時だけで良いのです。運転の多くの時間は直進しているだけです。注意を払う割合を適切にしただけで、運転がとても楽になるはずです。

私の運転はこんな感じです。一般道などを直進している時はルームミラーもサイドミラーも見ません。例えば、左前方に自転車が走っているので追い越そうとします。自転車を避けるため、右に少し車の方向を変化させるので、初めて右サイドミラーで右後方を確認します。自転車を追い越してまた左に移動する前に、左サイドミラーで左後方を確認します。直進している時には前方しか見ていませんが、数センチでも車の方向を変化させる前にはサイドミラーで必ず確認します。信号待ちで停車している時に、ルームミラーやサイドミラーで車の周囲を確認しています。ルームミラーは車線の多い道路とか、速くて車の量も多いような幹線道路、高速道路でしか使いません。

一人の練習に向いている場所

私や家族が運転免許を取った後、よく練習の場所として利用したのが、区画された大きな住宅地です。近くに大きな新興住宅地あって、その区画の中は碁盤の目のように区画された道路が走っていました。住宅地なので、交通量もほとんどありません。道路の幅も5メートル以上と余裕がありました。

この区画の中を思いのまま縦横無尽に走ります。自動車学校で習ったことを思い出しながら、慎重に運転しました。特に慣れなかったハンドル操作にはとても効果がありました。右左折で回り過ぎたり、周り足りなかったりすることが矯正されました。

住宅地にはところどころに公園があります。トイレや疲れて休む時は公園の横に車を止めました。公園の横に駐車する時には、縦列駐車の練習ができます。大き目の公園には駐車場がありました。空きスペースでバック駐車の練習もできました。

バック駐車の練習でしたら、今ならショッピングモールなどが良いと思います。土日、祝日を避ければ、利用者のいない駐車場の片隅でなら迷惑にはならないでしょう。

練習の初期には、自分の住んでいる近くに安全な練習場所を見つけて、車の多い道路では出来ない練習をするのが良いですね。幅寄せ(切り返し)、縦列駐車、バック駐車などです。それで自信が付いたら、次に片側1車線の道路、片側2車線の道路、駅前や繁華街、そして長距離運転、高速道路という風に難易度を上げていきます。

自信をつけるには練習あるのみ

免許を取ったからには、どこでもスイスイ運転できて当たり前という考えが、「自分はどうしてできないんだろう?」という劣等感につながります。

免許は道路を車で走っても良いという許可であって、運転が上手いという保証ではありません。調理師免許を持っていても料理の下手な人がいるように、資格に縛られないことです。

道路で運転の練習ができる許可をもらったと考えて、基礎からじっくり練習すれば良いのです。運転の技術向上には際限がありません。何年運転しても「これで完璧」などということはありません。むしろ退化していることもあるのです。

安全に無事故・無違反を理想として、そのための運転技術に励みます。その立場はベテランドライバーも免許取り立てのドライバーも対等です。日々練習に励むつもりでいなければ、どのドライバーも安全を守れません。

自信は練習からしか生まれません。

 

 

知らない人と話をするのが苦手、大勢の人の中で行動するのが恥ずかしい、一人で何かを判断するのが不安で決められない。

極度の人見知りの人にとって、車の免許を取ることは、「社会に適応していけるのか?」「他人より劣っているのか?」という自分への不信感や劣等感の存在を思い知らされる機会です。

  • 教習所の授業の予約を自分でしなくてはいけない。
  • 若い人達ばかりの中で一緒に習うのが恥ずかしい。
  • 同じことを何度やっても上手くならずに落ち込んでしまう。
  • 同じ日に入った人や後から来た人が先に卒業していく。

「私は運転に向いていないのでは・・・」と虚しくなる。

そんな繊細過ぎるあなたのために、「自分だけじゃないんだ!」「そうそう、共感できる!」であろう、教習所から初心者デビューまでのエピソードを、イラスト漫画風につづった本があります。これを読めば、憂鬱な気分も笑い飛ばすことが出来ます。

40歳を過ぎて運転免許を取ろうと思い立った、極度の人見知りイラストレーターのオジサンの、免許取得から初ドライブまでの奮闘記です。

heart-2081320_640

極度の人見知りが教習所に行くとどうなる?初ドライブはどうなる?

極度の人見知りの人にとって、教習所は不安の連続です。おそらくあなた以上に緊張した主人公が、いたるところで不安の想像力に一喜一憂します。そして初めてのドライブの予期せぬ出来事。

大人ボン 41歳からの運転免許編

目次紹介

大人のまえがき

20年前に、怖い教官のために逃げ出して、免許取得を断念した教習所に、再挑戦することになった心情が語られる。

登場人物の紹介

スペシャル引きこもりイラストレーターの「ボンボヤージュ(ボン)」(ネコのキャラで描かれる)と、ボン社の社長、ボン社のスタッフの3人が主な登場人物。

1章 運転免許証取得編 前編(第1段階)

若者だらけの中に入って、アナログ人間の素朴な驚き、前時代の先入観とのギャップ。教官との相性に悩みながら、仮免合格まで。

2章 運転免許証取得編 後編(第2段階)

危険が一杯の路上と高速教習。必死のドキドキ卒業検定と感激の学科試験合格まで。

3章 初めてのドライブ、そして初めての・・・

勇気を振り絞って出かけた初めてのドライブで早くも違反切符。ショックで落ち込む。

4章 激走‼首都高バトル

首都高の理解できない周囲の状況。分からないことの連続。「首都高のバカ!」

5章 みんなでドライブ♪日光へ

日光への長距離運転。安全運転に徹するも、運悪く違反切符で合計3点の悲劇。

6章 そしてふたたび教習所へ

違反のため、初心運転者講習を受けるはめに。不名誉なるも貴重な体験。

大人のあとがき

カッコイイ大人とは?

私にも思い当たる恥ずかしい体験が随所に見られます。緊張で失敗しながらも、意外と順調に課程を乗り越えていく主人公。ユニークで憎めない悪戯っぽいイラストが共感を誘います。運転が苦手な初心者が些細な場面で抱いてしまう不安な心理が伝わってきます。

「こんなことを思って、こんな勘違いをするのは、自分だけじゃないんだ」と。

自己防御の想像力が判断の邪魔をする

大人ボン内容
<出典画像:『大人ボン 41歳からの運転免許編』ボンボヤージュ著、主婦と生活者>

人見知りするのは、自分を危険や失敗から守ろうとする本能です。そのこと自体は恥ずかしいことでも、劣ったことでもありません。

問題は、悪い結果を想像したり、間違った推測で、正しい判断の邪魔をしてしまうことです。車の運転は判断の連続です。判断の度に余計な想像が立ちふさがっていたら、実際の能力を出すことが出来ません。

運転の正しい判断は、「勘」を養うことでしか身に付きません。勘は、心配することでも、恐れることでも身に付きません。勘は、やってみて、失敗して、やり直して、また失敗して、またやり直して、で身に付いていくものです。

教習所は、何度でもトライ・アンド・エラーが出来ます。

  • 小さく回り過ぎたから今度はもう少し大きく回ろう。
  • この位置では近づき過ぎたから今度はもう少し離れた位置にしよう。
  • タイミングが遅かったから今度はもう少し早くしよう。

頭で心配するのでなく、色々試して体で覚えるように意識を変えることです。不安のまま同じ失敗を繰り返すのでなく、理性的に失敗を試すのです。そうやって勘を養います。短期間で勘を養うところが教習所です。

そのように意識を変えるためには、

  • 自分と同じ無駄な心配をしている。
  • 自分と同じ余計な想像をしている。
  • 自分と同じ間違った努力をしている。

ことを、他人の物語を覗き見て自覚してみると良いです。必要のない不安、恐れ、努力を客観的に笑い飛ばします。自分と同じように運転と格闘している滑稽な様子を共有して安心します。

これから教習所へ行こうか悩んでいる人にとっても、安心をもらえる本です。普通の人には感じられない、心配性特有の気になってしまうエピソードが満載です。この本を読んでから教習所へ行けば、小さな不安や疑問に、既に疑似体験してしまったことで、もう悩まされることはないでしょう。例え同じような場面に遭遇しても、漫画で主人公を笑ったように、自分を客観視できるはずです。

教習所へ行くのが怖い、恥ずかしい、苦痛だと感じているのは、あなただけではありません。コンプレックスを感じる教習所も、同じ様な仲間が「みんなで渡れば怖くはない!」です。

↑このページのトップヘ