バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

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事故を起こしやすい人は注意をしていないのではなく、注意の払い方に無駄があるのではないでしょうか?

私は免許取り立ての頃、後ろから来る車がとても気になって、ルームミラーばかり覗いていました。そうすると、前方や左右への注意が欠けて、はっとした経験があります。

運転が苦手な人程、注意に費やすエネルギーは多いはずです。ただ、そのエネルギーが無駄に使われているのではないかと感じます。

人間の多くの行動は、8対2の割合が自然な現象として説明されています。例えば、100人の会社で、80人はあまり会社に貢献しておらず、20人が会社を支えている。その20人を分離して1つの集団にすると、その中の80%を除いた20%が集団を支える、といった類のものです。

この8対2の割合を、車を運転する時の注意に応用したら良いのではないかという提案です。8対2という割合は、バランスの取れた黄金律のように感じるからです。
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運転中は8対2の割合で注意する

直進している時の注意の割合

直進している時には、80%は正面前方に、20%を左右後方に注意を注ぐという考え方です。そして大事なことは、直進している間はその割合を固定して、首を回して横を見たり、ルームミラーで後ろをずっと見ていたりしないことです。

常に前を向いたまま80%の意識を保ち、左右や後方の気配を残りの20%の範囲内で感じるのです。正面を見ている視界の端の方で20%を感じ取る感覚です。これが直進している時の注意の割合です。

左折する時の注意の割合

左折する時は、80%を左後方、左側面に注を注ぎます。大事な点は残りの20%は前方に持ち続けなければならないことです。

横断歩道を右奥から渡って来る人や自転車がある場合もあります。対向車が割り込んでくる場合もあります。100%左側に注意を向けては危険です。20%は正面に残しておく意識が必要です。

右折する時の注意の割合

右折する時は正面の対向車や、正面からこちらに向かってくる横断者や自転車に80%の注意を注ぎます。残りの20%は右後方から横断しようと近づいてくる人や自転車への注意です。

つい先日、恐ろしい場面を目撃しました。その時私は歩行者で、歩行者用の信号は赤なので立ち止まっていました。目の前には右折待ちの車が、直進してくる対向車をやり過ごしていました。

右折車線の先頭に軽自動車、その後ろはダンプカーです。ダンプカーは前の軽自動車を追い越して、凄いスピードで右折していきました。「こういう人、本当にいるんだ」と驚きました。

もし、軽自動車が同じタイミングで右折しようとしたらどうなっていたでしょう。右折の時でも前方だけに注意していては危険です。

夜間や雨の時の右折で、右後方から走ってきて横断しようとする自転車もあります。私も経験があります。夕暮れの交差点を右折しようとしていた時、黒い服装をした無灯火の自転車が、全速力で横断歩道を右後方から走り抜けていきました。

バック駐車する時の注意の割合

駐車場や車庫にバック駐車する場合には、左右と後方に80%の注意を注ぎます。しかし、20%の注意は前方に残しておかなければなりません。前方を横切る人や自転車、車もあるからです。

左右のサイドミラーやバックモニター、ルームミラーを確認する時も、視野の20%の領域は正面に維持しておきます。ぼんやりとした情景でも良いので、視野の隅に残しておきます。

このように運転中の注意の割合を決めておくと、不必要にキョロキョロしたり、神経を使う割には効率の悪い安全確認にならずに済みます。

まとめ

簡単にまとめれば、正面を向いている時には正面に80%、正面以外を向いている時には正面に20%の注意を残すということです。

カーナビを見る時も、100%見てしまわないで、20%は視界の端に正面を意識します。

厳密には、瞬間的に正面の景色が視界から消える場面はあります。ただ、20%正面を見ていなければならないという意識があると、空白の時間は非常に短くなります。

●1か所に100%の注意を注がないこと。
●正面から目をそらす場合でも20%の意識を残すこと。
●正面を見ている時は、20%を正面以外に注意を向けること。




違反や事故の多くの原因は、スピードの出し過ぎによるものです。そのために注意不足になり、安全確認が遅れ、危険を回避する余裕も少なくなります。

最近、私は気がついたことがあります。スピードの出し過ぎだけでなく、もう一つの原因があることをです。その原因は隠れていて気がつかない人が多いこともです。

それは毎日の運転の中に潜んでいます。特別難しいことでもありません。

しかし、このことを知って、意識しながら運転するのと、そうでないのでは結果が大きく違ってきます。誰でも出来ることなので、同じ運転するのなら意識した方が良いと思うのです。

このことは、久しぶりに東京都内を運転した時に実感しました。それは、運転中にどこを見ているのが良いかということです。

「前を見て運転しているに決まっているだろう?」と思うかも知れませんが、その時の前のどこを見ているかです。
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カーナビだけで運転の余裕は生まれない

先日、新宿から駒込辺りを中心に運転する機会がありました。何車線もある大きな道路から、一方通行が入り組んだ路地まで様々でした。

大きな道路では、次にどこを曲がれば良いか、左右どちらの車線を走っているのが良いかなどに注意して、細い路地では左右に並んだ電柱に接触しないようにしながら、路地が交差する地点の出会いがしらの事故に注意しました。

初めて行く場所でしたので、カーナビを頼りに運転しました。道順はカーナビが教えてくれますが、注意すべきポイントは自分で判断しなければなりません。

カーナビは、「あと700メートルで左に曲がります」、「この先1キロは道なりです」などと指示してくれますから、この先どのような道順かの予測は立てられます。

しかし、目の前の現実の道路では他の車が周囲を取り囲んでいます。700メートル先で左折することは分かっていても、道路の混み具合や駐車中の車が有ったりして、右車線を走らなければならない場合もあります。700メートル先の信号までの間に、いくつも信号が有ったりします。中には右折専用レーンや左折専用レーンがあることもあります。2車線右折レーンの信号もあります。

カーナビはそういう情報も表示はしてくれますが、常にカーナビを見つめていられるわけではありません。瞬時の判断を迫られる場合が多いのです。カーナビは信号通過で、左の車線を通るのを推奨していて、いきなり右折の車線を通るように指示することもあります。カーナビだけで運転の余裕は生まれません。

信号機と付属の道路標識に焦点を当て続ける

私は一般道でも高速道路でも、原則的にはキープレフトで走行するようにしています。これだけでも、追い越し車線を走り続ける時より、違反や事故を起こす可能性は低くなります。キープレフトで、スピードの出し過ぎと、後ろの車への不必要な注意が減るからです。

都内を走行している時、それ以外に注意したことがあります。次の信号機と、その左右に設置されている道路標識です。

信号機と道路標識

<出典画像:『信号機と道路標識』http://livedoor.blogimg.jp/niigata_signal/imgs/f/4/f4e433df.jpg">

信号機と付属の道路標識から得られる情報は、赤(止まれ)・黄(注意)・青(進め)の他に、右折や左折の禁止、Uターン禁止、駐車禁止、速度制限など、その区間を走行するのに必要な情報が満載です。

私は東京の秋葉原で駐車場を探しながら、右折禁止区間で、道路を横断して違反切符を切られた経験があります。その時はカーナビは見ていましたが、道路標識への注意が欠けていました。

普段の走り慣れた道路では感じませんが、走り慣れない場所では、自分の運転の欠点が露出します。道路標識を見ているようで見ていなかったことを実感しました。それ以来、自分の運転の欠点をどう修正したら良いか考えました。

道路標識は、信号と信号の間にも設けられています。しかし、そういうものを一つ残らず見逃さないようにしていては、疲れてできませんので現実的ではありません。

それなら、信号機のところにある道路標識だけでも見るようにしたらどうだろうかと思いました。すると、あることに気がつきました。信号機とその左右に設置されている道路標識を見ることで、

  • 今までより遠くの情報が入って来て、次の動作の運転に余裕が出来た。
  • 右・左折やUターンなどの禁止行為を見逃さなくなった。
  • 信号機の道路標識にはその区間の必要な情報が想像以上に多く表示されていると感じた。

私たちは意外に遠くを見て運転していません。常に次の信号機を意識することで、今までより遠くの情報を早く知ることができます。「あ、あの交差点は右折禁止だな」など、事前に知ることが出来ます。前には良くありました。右折しようとして道路の右側に寄って停車してから、一方通行出口の赤い標識に初めて気がついたことが。

それまでは、私は前方の路面を中心に見ながら運転していたことが分かりました。その視界の中には信号機は入っていましたが、その周りの道路標識まで意識が届きませんでした。

信号機を見るようになってから、路面に向かっていた視線が、もっと上の遠方に焦点が変わりました。遠くの情報を早く知ることで出来た余裕は、心を落ち着かせます。

次の信号機と道路標識を見ながら通過して、その時に視点は既に次の信号機に移っています。運転中の視線は、常に信号機から信号機へ、先へ先へと焦点が移っていくという感じになります。

情報を早く知ることで生まれた余裕が運転を上手くし、違反や事故を減らす

信号を見るようになってから、遠くの情報を早く知ることで生まれた余裕が、運転を上手くするように感じました。

前方の左車線で停車している車や、右折待ちの車を発見して、早めに車線変更します。前方の交差点が右折禁止なの早めに知って、レーンの選択を迷いません。その次の交差点まで直進します。Uターン禁止の区間が始まるのを知って、右側に通り過ぎた目的地があってもUターンしないで、次の交差点で右折します。一方通行出口の赤い標識で気がついて慌てる前に、遥か手前で信号機の右・左折禁止の標識で気がつきます。

私は車の運転が上手いというのは、テクニックよりも、違反や事故を起こさないことだと思います。

信号機と付属の道路標識を見る習慣は、普段の走り慣れた道路では気が付きませんが、初めて走る道や、繁華街、都心などの道路を走る時に、運転の判断に余裕をもたらす効果を実感するはずです。

 

 

 

バック駐車で起こす事故は、
駐車スペースの周りの車との接触事故です。


事故を起こすパターンも原因も分かっています。
主婦にとっては感覚的に苦手な原因でもあります。


前輪と後輪が同じところを通らない感覚が分からない。
サイドミラーを見ていても何を判断すれば良いのか分からない。
そのポイントを抑えればバック駐車の事故の危険性は下がります。
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バック駐車で主婦が起こしやすい事故


バック駐車をする時に起こしやすい事故は主に5か所への接触です。

駐車スペースの両隣に駐車している車の角の部分。
駐車スペース後方に駐車している車の後部。
駐車スペースの対面に駐車している車の角の部分です。

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この5か所で主婦が特に気を付けなければいけないのは、
両隣と対面の車の角です。

バックし過ぎて駐車スペース後方の車への衝突は、
駐車の完了近くにルームミラーやバックモニターで
確認する癖をつければ防げます。


駐車スペースの両隣や対面の車の角への接触事故は、
どちらも「内輪差」と「外輪差」の理解の欠如の問題です。

未然に防止する方法


「内輪差」とは、
前輪は後輪より外側を通過して曲がるという原理です。

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バック駐車する場合、
内側(曲がっていくコーナー側)では、
後輪より前輪は内側を通るので、
隣の車に後輪さえぶつからなければ前輪もぶつかりません


反対に外側の前輪は外側の後輪より外側を通り、これを外輪差といいますが、
車の前部は外側に振られます。



サイドミラーで内側の後輪ばかりに気を取られて、
対面の車の角にぶつけてしまうことがあります。


特に狭い駐車場でバック駐車する時は、
外側前輪が外側に振られることも忘れてはいけません。


一度で駐車できない場合、
何度か切り返しを焦ってする時に、
対面の車の角に接触しがちなので注意します。

この場合を捉えた動画がありますので、
参考にしてください。


(出典:『【事故】駐車場で停車してたら当てられました!』by YouTube)

「内輪差」「外輪差」という言葉は忘れても良いですが、
バック駐車の時は次の2点は忘れないようにしましょう。

  • 内側後輪がぶつからなければOK

  • 外側前輪は外側に振れるので注意!


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駐車スペースの両隣の車の角にぶつける原因は、
サイドミラーを見ていても、
後輪(の付近)がぶつからなければOKということが分かっていないのです。


サイドミラーを見ていても意味が分かって見ていないからです。
後輪(付近)と隣の車の間に隙間がないのに曲がるからです。


それが分かっていれば次の動画のような接触事故は起きません。


(出典:『逆突(バック)事故』by YouTube)

車体が動く方を動く前に見る


車線変更する時には、
変更する前にそちらの安全を確認します。


バック駐車する場合も同じです。
バックする前に内側後輪付近の安全を確認します。
車が動き出すと同時に車体が外側に振られるので、
振られる前にそちらの安全を確認します。


車の運転操作は全て同じです。
車体が動く方の安全を、
動く前に見るのです。

(*文中、外輪差の追記をしました。2019/06/04)


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