バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

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バック駐車でよく言われる方法に、「ピボットエリア」に後輪を近づけて回転する、というやり方があります。しかし、理屈で分かっていても、実際にやってみても上手く出来ない人も多いと思います。

「バック駐車でピボットエリアを旋回するイメージが出来ている主婦は少ない」
「なぜバック駐車はピボットエリアまで真っ直ぐ後退した方が良いのか?」

確かにピボットエリアという目に見える標的を置くことで、漠然と行っていたバック駐車の基準とか拠り所ができて、動作が分かりやすくなる利点はあります。

その反面、限定されたポイントに集中し過ぎるあまり、全体の中での車の位置や方向を見失ってしまう可能性もあります。

バック駐車が上手くできない人は、ピボットエリアの狭い範囲でしか判断が行き届かずに、車が斜めになったり、片側に偏り過ぎたりといった、不満足なバック駐車になっていないでしょうか?

そういうバック駐車にお悩みのあなたに、日本刀を鞘(さや)に納める動作をイメージしてはどうかという提案です。
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日本刀を鞘に納める動作とは

そもそも、日本刀を鞘に納める動作とはどういったものかご存知ですか?

一旦抜いた細長い日本刀は、片手で持った刀の切っ先を空中でブラブラさせながらでは、中々さやの口先に収まりません。

右利きを例にとれば、右手に持った日本刀の背の部分(刃先でない方)を鞘の口先に当て、滑らせるようにして切っ先を誘導させます。


(出典:『解説:刀法の納刀』by HoukiryuShiseikan in YouTube)

鞘の口先まで水平に滑らせた切っ先を、収める寸前に直角に近い角度に起こして、鞘の中に真っ直ぐ納めます。

刀を車、鞘を駐車スペースに置き換えてイメージするのです。

刀と鞘は車と駐車スペース

共通ポイントは3つあります。
  • 刀(車)を出来る限り鞘(駐車スペース)に水平に沿って滑るように近づける。
  • 鞘を持つ手の親指が刀がずれないようにガイドする(駐車スペースのピボットエリアを意識すること)
  • 鞘(駐車スペース)に納めるには可能な限り刀(車)を鞘(駐車スペース)に対して垂直に立てる。
駐車したいスペースの入り口のラインに極力近づけながら車体を平行させます。

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刀の場合には、親指のガイドがあるので切っ先が水平から垂直に変わるポイントを過ぎることはありません。車の場合には、物理的に車をガイドするものがありません。それに代わるものとして、ピボットエリアに車体の後部が近づく位置を水平から垂直に変わるポイントにします。

この車体の方向を変えるポイントが手前過ぎても通り過ぎても駐車スペースに綺麗に入れられなくなります。なおかつ、車体の角度は通路幅が許す限り垂直になるようにします。垂直なほど駐車スペースの中央に入れやすくなります。

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バックしながら駐車スペースに納める時、ピボットエリアまで車体の後部角を近づけながら「直線的」にバックします。ピボットエリアと後部角が遠い位置で回転する程駐車スペースの中央に入れるのが難しくなります。ピボットエリアの中心点からの半径が小さい程、駐車スペースの中心が分かりやすいのです。
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ピボットエリアから離れて車を回転させる程、駐車スペースの中心点を判断するのが難しくなります。車が曲がってしまう人、片側に寄り過ぎてしまう人は、ピボットエリアから離れた位置から回転を始めてしまい、駐車スペースの中心より手前か通り過ぎたところで車体が垂直になってしまっています。
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刀を鞘に納める瞬間も、切っ先が鞘の入り口の直ぐ近くで回転しています。鞘の入り口から離れた位置で回転したのでは、切っ先がふらついてとても刀を納めることはできません。


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「刀法の納刀」を無視して、離れた位置から鞘に切っ先を近づけて収めようとしても、切っ先がフラフラして安定せず、正確に入り口に入りません。


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ピボットエリアが刀の場合の親指だと思って、鞘の入り口の角で刀の切っ先を回転するように、車の後部角がピボットエリアの近くになるように回転します。




自己嫌悪などの自分を低く評価する心理には、その背景に「本当の自分はこんなはずじゃない」という諦めきれない自分への希望が隠れています。

そして、自分の現実に満足できない原因として、何かに責任を求めます。それは精神的な弱さであったり、知的な理解力の不足であったり、あるいは肉体的、身体的能力の欠点だったりします。

しかし、どこに責任を求めたとしても、現実が変わるわけではありません。自分のどの部分が弱くて、どこに欠点があったとしても、現実を変えるには、変わるような行動をする以外に方法はありません。自分の弱さや欠点を探し求め、思い悩んでいるだけでは何も変わりません。自分の弱さや欠点を責めても得る物はありません。疑問自体が無意味です。

バック駐車が上手くならない原因を、自分の精神的な弱さや理解力の鈍さ、身体能力・運動神経の劣っていることに求めるのを止めて、小さな行動の一歩を踏み出します。他人より多くの時間や労力がかかっても良いので、微かな前進を積み重ねるのです。あなたの劣等感には希望の心が隠れているのですから。
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バック駐車のための「4方向直線接近訓練」

バック駐車が上手くならないことで悩むのではなく、バック駐車のための訓練をしない自分を自覚しましょう。悩む暇があったら訓練をして、頭でなく体に覚え込ませます。精神的な弱さ、知的・身体的な能力不足など、バック駐車の訓練をしない理由にはなりません。どんな弱さや不足を克服するにも、訓練以外に方法はありません。悩むのは逃避の言い訳を探しているに過ぎません。

車両感覚の効果

<出典動画:『車両感覚をつかもう』YouTube>
バック駐車が上手く出来ないのは車を自由にコントロール出来ていないからです。前進する時と同じように、車を左右に移動させて、自分が求める方向にバックさせることが出来なければなりません。そのための重要な要素が車両感覚です。

安全な場所で路肩や壁、線が描いてある場所、あるいはロープや板を用意します。それらをまとめて直線と呼ぶことにします。その直線に対して、

  • 助手席側をギリギリまで近づける訓練。
  • 運転席側をギリギリまで近づける訓練。
  • 前部(フロント側)をギリギリまで近づける訓練。
  • 後部(リア側)をギリギリまで近づける訓練。

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<出典画像:『車の4方向を直線に近づける訓練』>

ギリギリと言っても車を傷つけない範囲で行います。直線とどの位の間隔を残しているかを予測して停め、車から降りて確認します。車の側面を近づける訓練は、前進と後退の両方で訓練します。これらの操作を何度も繰り返します。特に、前側と後ろ側の近づける訓練は、白線やロープ、板などを使って車体と接触しないように行う方が良いです。

車の4方向に直線を近づける訓練で、自分の車の車両感覚=車の大きさの感覚がつかめるようになります。

ハンドル操作の効果

側面を近づける訓練では、車を前進・後退させながら、横に移動させる幅寄せの訓練にもなります。同時にハンドル操作の訓練でもあって、特に後退させながら直線に幅寄せしていく操作は、バック駐車で苦手な人にありがちな「ハンドルをどっちに切っていいか分からない」を克服できます。

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<出典画像:『直線に車体側面を幅寄せする訓練』>

<出典動画:『タブレット教材 幅寄せ右』YouTube>

車は、ハンドルを左に回せば左に、右に回せば右に曲がります。これは前進でも後退でも同じなのですが、後退の時は逆になるように錯覚しやすいのです。

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<出典画像:『ハンドルの回転と車の曲がる方向の関係』>

直線に車体の側面(助手席側・運転席側)を近づける訓練は、路肩に停車する時や縦列駐車の時に必要なテクニックでもあります。幅寄せが前進でも後退でも出来るようになれば、バック駐車の重要な部分を自由にコントロール出来ます。

サイドミラー、ルームミラーを見る効果

直線に車の4方向を近づける訓練は、サイドミラー、ルームミラーを見る訓練でもあります。

車体の側面を直線に近づける訓練で、後退しながらする時、サイドミラーで車体の後部側面と直線の間隔を確認しながら行います。左右のサイドミラーから見える景色は違いますが、車体を直線に近づける要領は、バック駐車の時に、駐車スペースの隣に停まっている車に接触させないために、一番必要となる感覚です。

<出典動画:『【教習】普通車で左側30cm以内に寄せて停車』YouTube>

車の後部を直線に近づける訓練では、ルームミラーとサイドミラーを見る訓練になります。白線やロープ、板などの場合には、ルームミラーに映らない範囲をサイドミラーで確認します。バックモニターがある場合にはバックモニターも見方の訓練になります。

ロープや板の場合には、タイヤが踏むことで感じる感覚を利用して訓練するのも良いです。壁などでは、車体に接触させる可能性がありますが、ロープや板なら、タイヤを踏む位置まで近づける訓練で安全に行えます。

いずれの訓練でも、車から降りて感覚と実際のズレを確認することが大切です。

自己嫌悪と劣等感は自傷行為

自分を劣っていると思うこと。自分のことが嫌いになること。誰も自分を慰めてくれないので、仕方なく自分を慰める。自分を他人より劣っていると責めても、自分のことが嫌いと突き放しても、自分を傷つけ慰めていることでしかありません。

自己嫌悪や劣等感は、努力をしたくないための言い訳です。バック駐車で悩むなら、バック駐車に対して悩むべきであって、そのために自分の精神や肉体のことで悩む必要はありません。

直ぐに結果が出なくても良いじゃないですか。目に見えない進歩でも良いじゃないですか。立ち止まったまま自分の弱さを責めるより、前を向こうとしない自分を責めましょう。

手足が動いて、目が見えて、耳が聞こえていませんか?それだけも十分恵まれています。

自分のことが嫌いになるなら、弱い自分を嫌うのではなく、努力をしない自分を嫌いになりましょう。弱くない人はいないし、自分が嫌いになったことがない人もいません。

バック駐車が上手くならないと溜息をつく暇があったら、近くの空き地や駐車場で、今できる訓練を繰り返しましょう。自己嫌悪や劣等感は自分を助けてくれません。救ってくれるのは、小さな行動だけです。自己嫌悪や劣等感を忘れさせてくれるのは行動だけです。

 

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