バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

カテゴリ: ワンボックス・ミニバン

私の憧れの外車はフォルクスワーゲンのカルマンギアですが、フォルクスワーゲンにはミニバンもあります。今回は7人乗りでディーゼルエンジンのタイプもあるTouranトゥーランを取り上げてみます。

3列シートのミニバンは、外見よりも内部が広く感じられ、家族的なレジャーだけでなく、3列目を倒して実用車としての利用も多いでしょう。

フォルクスワーゲンゴルフが気に入っていた人が、家族が増えたので、少し大きめのトゥーランに乗り換えるケースもあると思いますが、いざ車庫に入れようとして、想像していたより車体が大きくて困ったということもあり得ます。

ゴルフの車体を引き継いでいるとはいえ、全長もホイールベース、最小回転半径も大きくなっていますので、見た目よりも駐車に必要なスペースは大きくなります。

トゥーランで直角バックするのに必要な、最小の通路幅を検討してみました。
vw-Touran
<出典画像:『フォルクスワーゲン Touranトゥーラン』http://fsv-image.autoc-one.jp/images/2511507/012_o.jpg>

Touranトゥーランのボディサイズ等(諸元)

現行モデルは2016年に国内販売が開始された2台目になりますが、2003年にヨーロッパで発売された初代に比べて、ボディサイズが一回り大きくなっています。

項目サイズ等
全長4,535mm 4,540mm(TSI-R Line)
全幅1,830mm
全高1,670mm
ホイールベース2,785mm
トレッド(前/後)1,570mm/1,540mm(Trendline)
最小回転半径5.5m

ホイールベースは、前輪と後輪の車軸の中心間の距離、トレッドは、内側と外側のタイヤの中心間の距離、最小回転半径は、ハンドルを一杯に切って回転した時の前輪外側のタイヤの描く円の半径です。

トヨタのVoxy(全長4,710mm、全幅1,735mm*大きいグレードのサイズ)に比べて、VWのトゥーランは縦に短く横に広くなった感じです。車高もVoxy(全高1,870mm*大きいグレードのサイズ)に比べて20㎝程低くなっています。トレッドもVoxy(1,500mm/1480mm)より広くなっています。試乗したことはありませんが、数値から見ると、Voxyよりも重心が低く安定性した走りが出来ますね。

VW-Touran-1

ホイールベースはVoxy(2,850mm)より小さく、最小回転半径はVoxyと同じ5.5mです。

前後輪の車軸からバンパーまでの距離(オーバーハング)はデータがないので、全長からホイールベースを引いて2等分で想定しました。

車庫の間口が2.5mの場合に直角バックに必要な通路幅

スーパーなどの一般の駐車場の1台分の駐車スペースは、2.5mx5~6mが標準です。戸建て住宅などの車庫はもっと広い間口を確保できると思いますが、先ずは間口2.5mx5mの車庫を想定して、トゥーランが直角バックに必要な最小の通路幅を出してみます。

VW-Touran-2

1回の直角バックで駐車するためには、通路の幅は4.7m以上は必要なことが分かりました。車庫の中心から約4m(3.958m)に後輪、車庫の入り口のラインから約1.6m(1.647m)車体が離れた位置から直角バックすれば1回で綺麗に直角バックできます。

通路が3.4mで車庫の間口2.5mの場合に必要な切り欠き

もし、通路が3.4mしかない場合、車庫の間口が大きければ直角バックを1回で決めることは可能になりますが、その場合に必要な間口の広さを考えてみます。

直角バックに必要なスペースは、回転する内側の間口の余裕です。通路幅が3.4mでも、車庫の入り口の内側が、2.5mより1.1mx1.1m以上の切り欠きのスペースが確保できれば直角バックが1回で可能です。

VW-Touran-3

新しく車庫を作る場合には、通路幅が3.4mでも、車庫の間口を2.5m+1.1m=3.6m以上で作ればトゥーランを直角バック1回で駐車できます。

建売住宅などでよく見かけるのですが、戸建て住宅に車2台を確保する場合の駐車スペースの設置の方法で、縦横に2台分を確保したプランがあります。

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新築の家を建てる場合には、接する道路は4m以上を確保する決まりですが、4mでもトゥーランでは1回で直角バックできません。

その場合でも2台目の駐車スペースが、1台目の駐車スペースの間口を広げる役目をしてくれます。

大きな車と軽自動車の2台を持っている家などは、縦に2台分の駐車スペースを作るより、縦横に2台分を設置した方が、大きい車は駐車しやすくなります。

バック駐車には間口が広いことがとても有効です。

初代モデルCross-Touranクロスートゥーランならどうか?

現行モデルの2台目より1回り小さい初代モデルのCross-Touranクロスートゥーランでも検討してみます。2016年1月で生産を終了しましたが、まだまだ現役です。

Cross-Touran-size

<出典画像:『初代Cross-Touran寸法図』https://autoprove.net/cms/wp-content/uploads/2013/01/8f250e049613183fb273be50a6101b05.jpg

最小回転半径も2台目の5.5mより小さく5.3mです。

VW-Touran-4

直角バックに必要な通路幅は、2代目より少し減って約4.5m(4,531mm)になりました。

更に、駐車スペースの間口が大きくなるにつれて、必要な通路幅が狭くても済む様子を見てみます。

VW-Touran-5

間口を2.5mから4mまで広げてみると、必要な通路幅は図のように漸次少なくなっていきます。

間口は奥まで広くなくても、内側に切り欠きを設けるだけでも大丈夫です。

自宅の車庫であれば、3m以上の間口があると直角バックに必要な通路幅が4mを切りますので、駐車が楽になります。

車を斜めに傾けて、ゆっくりバックして駐車する、いわゆるバック駐車が普通で、ほとんどの人がこのやり方で駐車しています。

そんな中で、通路をスーッと入って来て、車を斜めに傾けることもなく、そのまま90度の円弧を描いて、切り返さずに1発で駐車してしまったら、「カッコイイ」ですよね。これが直角バック、あるいは直角駐車と呼ばれるやり方です。

直角バック(直角駐車)を解説した記事は少ないのですが、その説明は経験による感覚的な表現で、論理的な根拠が乏しいものが多いように思われます。

車種によって車体のサイズや小回りの度合いが違うので、おおざっぱな見当でしか説明できないのも無理はありません。

大きな車と小さな車では、直角バックするための位置取りが違ってくるのは当然です。直角バックは位置取りで決まってしまうので、正確な位置取りを知らなければなりません。

今回は軽ワゴンの中で人気のある、スズキワゴンRをターゲットにして、直角バックを1発でカッコよく決めるための位置取りを出したいと思います。

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<出典画像:『スズキワゴンR』http://archive.tokyoautosalon.jp/2013/photos/car/S0130338-wagonR.jpg>

スズキワゴンRの諸元から必要な項目をピックアップ

直角バックを成功させるためには、正確な位置取りを知らなければなりませんが、そのためには正確な車体の寸法などを知る必要があります。

項目寸法
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,650mm
ホイールベース(前後のタイヤの車軸の中心間隔)2,460mm
トレッド(内側と外側のタイヤの中心間隔)1,295mm(前)1,300mm(後)
最小回転半径(最小回転した時の外側前輪タイヤの軌道半径)4.4m

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<出典画像:『スズキワゴンR寸法図』http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/detail/img/spec/dimension.gif

寸法図からは、オーバーハング(タイヤの中心と車体の前・後の端までの距離)は、前(フロントオーバーハング)の方が後ろ(リアオーバーハング)より大きく見えますが、正確な寸法が不明なので、均等に考えることにします。

ワゴンRはだいぶ前になりますが、長く乗っていたことがあります。前後の視界も良くて運転しやすく、長距離を運転しても疲れない車でした。ホワイトボディのエアロにターボの響きが似合って、高速道路でも安心して乗れました。家族が増えたので仕方なく大きな車に乗り換えましが、今でも記憶に残る車です。直角バックを1発で決めたらカッコよさが映える車です。

ワゴンRが直角バック1発で駐車できる条件

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想定する駐車場のスペースサイズは、標準的な間口2.5m、奥行き5mで検討しました。ワゴンRの全幅が1,475mmですので、駐車スペースの中央に停めた場合、左右の余裕は512.5㎜、約51㎝あります。

検討して分かったことは、

  • 駐車場や車庫の前の通路や道路は幅3.3m以上必要。
  • 駐車スペースの間口のラインから81㎝以上車体を離した位置。
  • 駐車スペースの中央から後輪まで3m離した位置。

間口のラインから81㎝以上であれば離れる分には問題ありません。離れた分だけ隣に停まっている車から離れるので余裕が出来ます。間口に対して真っ直ぐになるタイミングが早くなるだけなので、離れるほど駐車が楽になります。

位置取りをどのような目安で記憶するか

寸法的な位置取りは分かりましたが、実際の現場で計測するわけにはいきません。運転席から見た景色の中で、その位置取りの目安を決めておく必要があります。

運転席から後輪の位置を把握するのは容易ではありません。また3mの距離を目分量で測るのも正確ではありません。

間口のラインから車体の側面を81㎝以上離すのは、それ以上でも良いので難しくはありません。特別狭い通路や道路でない限り約81㎝以上1m位の感覚で離すように意識すれば良いでしょう。運転席から見た近くの場所の距離感ですので、馴れればその範囲で近づけることは出来ます。

問題は駐車スペース中央から後輪まで3m離す方です。こちらの位置は正確でなければ、駐車スぺ―スから外れて切り返しをしなければならなくなります。

前輪の位置は運転席に座って右足の先にあります。この図からも分かるように、運転席は目的の駐車スペースから2つ目の駐車スペースの中央辺りに来ています。以上からワゴンRの場合、

  • 駐車スペースの間口のラインから81㎝以上車体を離す。
  • 駐車スペースの2つ目の中央に運転席が来た位置で停車する。

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<出典画像:『ワゴンR を直角バック1発で駐車する位置取りの目安』>

この2つの目安を守れば、余程狭いスペースの駐車場でない限り、1発で直角バック(直角駐車)出来ます。

最小回転半径が4.4の軽自動車であれば、この目安は共通で通用するはずです。

 

空気抵抗を考えた流線形のボディの魅力と、長距離、高速運転の快適性、安定性に定評のあるエスティマですが、ノアやヴォクシーより一回り大きな車体なので、狭い道路に面した車庫に駐車させることが出来るのか気になる人もいるでしょう。

狭い道路に面したモデルケースとして、幅3.5mの道路に接する間口2.2mで奥行き5mの車庫を出発点として想定しました。

家を新築する場合は、敷地に接する道路は4m以上ないと許可が降りませんが、既成の住宅街には4mに満たない道路があり得ます。そういう狭い道路に接した場所に車庫がある場合、憧れの車を駐車させることが出来るのか知りたいと思います。

私は初代のエスティマを一度運転させてもらった経験があります。現行モデルより小さいサイズで、エンジンも中央に付いていた(ミッドシップ)車でしたが、とてもゆったりして、視界も良く運転しやすい車だと感じた記憶があります。

ノアやヴォクシーより高級感があって、アルファードやベルファイヤーほどいかめしくない、エスティマにこだわる理由も分かる気がします。あの卵型の流れるラインのスポーティなミニバンには、他のミニバンにはない独特の魅力があります。

狭い道路や車庫にエスティマが駐車できる可能性を探りたいと思います。

エスティマの主なサイズと機能

項目サイズ・機能
全長4,820mm
全幅1,810mm
全高1,760mm
ホイールベース(前後のタイヤの車軸の中心間隔)2,950mm
トレッド(左右のタイヤの中心間隔)1,545mm(前) 1,550mm(後)
最小回転半径(最小回転した時の外側前輪の軌道半径)5.7m(ハイブリッド) 5.9m(ガソリン車)

現行モデルのエスティマ(AERASシリーズ)のサイズを参照しました。ヴォクシーのサイズ(大きめのグレードで全長4,710mm、全幅1,735mm、全高1,870mm、ホイールベース2,850mm、最小回転半径5.5m)に比べても、確かに一回り大きなサイズになっています。全高のみエスティマの方が10㎝ほど低くなっているのも、スタイリッシュな要因になっています。

最小回転半径については、小さい方のタイプ(5.7m)を参照することにします。

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<出典画像:『エスティマ AERAS』http://www.aero-eurou.com/product/toyota/images/estima_aeras_f.jpg>

道幅3.5m間口2.2mの車庫に一回でバック駐車できるか?

道幅が狭いので車を傾けずに、直角バックにより一回でバック駐車できるか検討してみます。道幅3.5mに接する車庫の間口が2.2m、奥行き5mという設定です。

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最小回転半径5.7mで直角バックしても1回では入り切れないことが分かります。左側(内側)がぶつかってしまいます。車庫の左側から道路にかけて斜めの摺り切り(図の黄色の塗りつぶし部分)を設ける必要があります。(反対方向から直角バックする場合は右側に)

3.5m道幅では、間口がどのくらいあれば1回で直角バックで駐車できるか参考までに見てみます。

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車庫の間口が道幅と同じくらいの3.5m以上であれば、ギリギリ1回で直角バック可能なようです。

直角バックで切り返せば2.2mの間口でも駐車できるか?

それでは、道幅3.5m、車庫の間口2.2mの条件のまま、直角バックを使って、複数の切り返しで駐車が可能か検討します。

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車庫の入り口に寄った位置から回転して30度の角度で停止すると、間口2.2mの入り口の中に車の後部の一部が入ります。ここから前進、後退しながら切り返していけば、「奇跡的に」駐車できる可能性はあります。前後左右20㎝程度の余裕しかないので、成功したら「神業(かみわざ)」です。まさに地獄のバック駐車になるでしょう。全く現実的ではありません。直ぐにエスティマは傷だらけです。

間口2.2mの車庫に直角バック1回で入る最小の道幅は?

それでは、間口2.2mの車庫に、1回の直角バックで入れるための道幅はどのくらい必要なのか調べてみます。

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なんと、5.2m以上も必要とは。車庫の間口が狭いと直角バック1回で駐車するには広い道幅が必要なことが分かります。間口が狭い場合には、1回の直角バックにこだわっていては狭い道幅の道路に面した車庫にはエスティマは駐車できません。

間口2.2mの車庫に直角バックと切り返しで駐車するための道幅は?

直角バックと複数の切り返しで無理なく駐車するために必要な道路幅を考えてみます。

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直角バックで45度に傾けた位置で停止して、そこから前進・後退しながら切り返した場合、4.3m以上、欲をいえば4.5m位の道幅があればなんとか駐車できそうです。

車庫の間口が狭いと、必要な道幅がそれだけ広くなければならないことが理解できます。エスティマの大きな車体と大きな最小回転半径響いています。

しかし、まだまだ高度のテクニックがないと、現実的には日常的な駐車は難しいです。

間口2.5m、3mの車庫なら道幅はどの位必要か?

最後に、標準的な車庫、駐車場の間口2.5mと広めの3mの条件なら、直角バックに必要な道幅がどう変わってくるか見てみましょう。

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車庫の間口が2.5mになら、必要な道幅が5mを切って、約4.9m以上で直角バック1回で駐車することが可能です。更に車庫の間口を3mに広げるとどうなるでしょうか?

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道幅が約4.5m以上あれば1回の直角バックで駐車が可能になります。個人の家の車庫なら、間口を3m取るのは難しくないと思います。間口3mで道幅を4mにした場合、切り返しをすればなんんとか駐車できそうですが、周囲の余裕が少ないので非常に難しい操作になります。

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直角バック1回で駐車できる車庫や車を選択すべし

現状の車庫や道路の状況を変えることは難しいですが、状況に合った車を選択することは可能です。直角バック1回で駐車できるような車を選択すべきです。

また、引っ越しや、家を新築する場合、直角バック1回で駐車できるような環境を選択するか改修すべきです。直角バックが1回で済むかどうかで、車の選択が適切か、車に環境が適切か判断する目安になります。

直角バックが1回で済むことが、普通のバック駐車でも余裕のある環境であるということが分かります。

今回検討したエスティマでは、5m以上の道幅が望ましいし、間口も3m以上欲しいことが分かりました。それ以下の狭い環境の場合には、車の選択肢からエスティマは除外した方が良いと思います。


<出典動画:『完璧に駐車完了です』YouTube>

こちらの動画の場合は、車庫の入り口が広い(間口左右の障害物がない)ので、道幅は5m以下と思われますが、 余裕を持ってエスティマを駐車しています。車庫の作り方も柵なども設けずに、開放的に作るのがお薦めです。


ホンダのエヌボックスは室内が広いだけでなく、カメラ、レーダー、センサーによる、衝突回避や急な後退防止、車線はみ出し検知などの安全システムが、標準で装備されているのが魅力です。

国内で最も多く販売されている軽自動車なので、これから購入を検討されている方も多いと思います。

中には利用している駐車場や、自宅の車庫の前の道路が狭くて心配な人もいるでしょう。

エヌボックスが、一発で直角バックできるのに最低限必要な道路幅(あるいは、駐車場での通路幅)を調べてみました。

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エヌボックスのサイズデータを調べる

エヌボックスの『主要諸元表』 から、必要な車両サイズのデータを入手します。

エヌボックスにはカスタム(Custom)というシリーズもありますが、今回は一般仕様のGタイプ(FF)で想定しました。(単位は全て㎜、1/1,000換算でm)

全長全幅ホイールベーストレッドオーバーハング(F/R)最小回転半径
3,3951,4752,5201,305437.5/437.54,500
  • ホイールベースとは前輪と後輪の中心間の距離。
  • トレッドとは内側と外側のタイヤの中心間の距離
  • オーバーハングとは前後輪それぞれの中心から、バンパー外側までの距離。今回データがないため前後に均等しました。
  • 最小回転半径とはハンドルを一杯に切って回転した時の、前輪外側のタイヤの中心が描いた円の半径。

FF仕様の最少回転半径は4,500㎜ですが、4WD 仕様ですと4,700㎜と少し大回りになります。狭い駐車場、車庫前の道路で検討するならFF仕様の方が有利です。

一発で直角バックするための最底限度の道路幅

切り返ししないで一発で直角バックするためには、最小回転半径を維持したまま、その円軌道に沿って駐車スペースに入れなければなりません。

最小回転半径の描く円の中心は、後輪の車軸の延長線上にあります。その円の上を、外側の前輪の中心が通ります。

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それでは、最小回転半径の円に沿って、エヌボックスを回転させてみましょう。今回は多めに30度ずつ回転させてみます。後輪の車軸が中心を基点にして回転している様子が分かります。

honda-n-box-g-ff-minimum-circle-02

時計回りだと後退、反時計回りだと前進しているシミュレーションになります。

時計の12時から3時にかけての回転が、直角バックの動きになります。3時の時点で車体が垂直になります。12時から9時にかけての回転が、前進駐車の動きになります。9時の時点で車体は垂直になります。

3時と9時を比較すると、9時の方が車体が大きく前に出ていることが分かります。これは何を意味するかというと、前進して車体を垂直にするには、円の中心をもっと上に上げた位置にしないと、バック駐車と同じ水平ラインの位置で垂直にならないということです。

ホイールベース分中心を上に上げると、直角バックと同じ水平ラインで垂直になります。エヌボックスのホイールベースは2,520㎜(=2.520m)ですので、直角バックに比べてそれだけ離れた位置から前進駐車する必要があります。一般的に前進駐車の方がやりにくい原因がここにあります。

それでは、エヌボックスの直角バックに最低限必要な道路幅はどれくらいになるのか見てみましょう。

honda-n-box-g-ff-minimum-circle-03

駐車スペースのサイズは幅2,500㎜(=2.5m)、奥行5,000㎜(=5.0m)に想定しています。分かったことは以下の通りです。

  • 必要な道路幅は3,311㎜(=3.311m)
  • 開始位置(Y方向)は、駐車スペースの入り口のラインから、車体助手席側面まで824㎜(=0.824m)、車体運転席側面から道路の向こうの端まで1,013㎜(=1.013m)
  • 開始位置(X方向)は、後輪の車軸と駐車スペースの中心の距離が3,076㎜(=3.076m)
  • 円の中心と駐車スペースの入り口のラインとの距離(Y方向)は1,514㎜(=1.514m)

上記の道路幅はぶつかるところを求めています。この数字を超えた幅でなければなりません。また、シミュレーションの車体は4角が直角で描いていますが、実際の車体は、角に丸みがあるので、外側は少し余裕があると思います。

また、駐車スペース入り口の内側(図の左側)を直角にして車体とぶつかる位置を出しています。ここを斜めにしてぶつからないようにすれば、更に道路幅が狭くても直角バックが可能になります。

トヨタ ヴォクシー(私のシミュレーションで4.442m)に比べると、1.1m程狭くても直角バックが可能です。

 

トヨタのヴォクシーの購入を考えているけど、直角バックでしか車庫入れできない程の狭い道路幅で悩んでいる人のために、どの位の道路幅であれば直角バックで車庫入れ可能なのか、必要な最小限の道路幅を検討してみました。

  • 車庫の入り口からどの位の距離で直角バックを開始すれば良いのか?
  • 車の内側側面と車庫の入り口のラインとは、どの位空けた位置から直角バックを開始すれば良いのか?
  • 直角バックの円の中心は車庫から見てどの位置にあるのか?

もし数字的にヴォクシーで直角バックが可能と分かったら、毎日の車庫入れなら同じ環境のことなので、位置的な目安を立てれば、車庫前が狭い道路でも苦労しないで車庫入れができるようになります。

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先ずヴォクシーのサイズデータを入手

『トヨタ ヴォクシー 主要諸元表 』からヴォクシーの大きさなどのデータを入手します。オーバーハングのデータは諸元表には載っていないので、『トヨタ お問い合わせ・よくあるご質問 | 車種別のご質問 | ヴォクシーについて ... 』を参照しました。表の単位は㎜です(1/1000にするとmに換算)

全長全幅ホイールベーストレッド(F/R)最少回転半径オーバーハング(F/R)
4,695~4,7101,695~1,7352,8501,500/1,4805,500895~970/950~980

ホイールベースとは、前輪と後輪の中心間の距離。最小回転半径とは、ハンドルを一杯に切って回転した時の、外側前輪タイヤの中心が描く円の半径。トレッドとは、内側と外側のタイヤの中心間の距離で、前輪と後輪では多少異なる場合が多いです。オーバーハングとは、前輪の中心から前部バンパーの端までの距離(フロントオーバーハング)、後輪の中心から後部バンパーの端までの距離(リアオーバーハング)のことです。

同じヴォクシーでもグレードによって寸法にバラツキがあります。ここでは、最上位グレードのZSタイプのサイズを採用します。

CADで作図して最小限度の道路幅を考察する

入手したサイズデータを元にCADで、車のボディーを簡単に作成し、最小回転半径でバック駐車させた場合に必要になる空間を描き出します。車庫のスペースは一般的な駐車場のサイズとされている、幅2,500㎜(2.5m)、奥行5,000㎜(5m)と想定します。

先ず最小回転半径(5,500㎜=5.5m)で車を回転させますが、円の中心は後輪の車軸の延長線上にあります。その線上から5,500㎜の半径で描いた円の軌道上を、外側前輪のタイヤが通ります。ここまでを作図したのが次の図です。

toyota-voxy-minimum-circle01

後輪の車軸の延長線上に円の中心があります。中心から5,500㎜(5.5m)の円周上に外側前輪の中心が乗っているのが分かると思います。

同時に、フロント側のオーバーハングの確認もできます。外側前輪よりもかなりはみ出しています。これが壁や前の車と接触したりしてしまう原因です。

更に駐車スペースと、フロントオーバーハングの円を書き加えて、どの位の道路幅が必要なのか見てみたいと思います。限度を調べたいので、余裕を加えないでこれ以上だと接触してしまう寸法を出してみます。

toyota-voxy-minimum-circle03

駐車スペース(車庫)の入り口のラインからボディの内側端まで1,423㎜(=1.423m)を空けた位置からバックすること。(Y方向の開始位置)

  • 駐車スペース(車庫)の中心から後輪まで3,950mm(=3.950m)離れた位置からバックすること(X 方向の開始位置)
  • バック駐車に必要な道路幅は4,442mm(=4.442m)以上必要なこと。
  • 最少回転半径の中心は、駐車スペース(車庫)の入り口から、1,662㎜(=1.662m)入ったところにある。

前向き駐車が難しいことも分かる

図の左側を見ると前向き駐車の出入りの参考になります。同じ道路幅で前から入るには、入り口の広さが3,404㎜(=3.404m)以上必要になります。

同じ最少回転半径の円周上を通るのですが、前進した場合、車が垂直になるのが駐車スペースの奥に入ってからになります。駐車スペースの入り口付近ではまだ斜めに傾いています。

同じ環境で前向き駐車するためには2,500㎜(=2.5m)の1.36倍の入り口の広さが必要になります。前向き駐車がバック駐車に比べてやりにくい理由が分かります。

しかし、前向き駐車の場合は、後輪は前輪の内側を通るので、バック駐車よりも道路の向こう側一杯から開始できます。最小回転半径の中心をもっと道路寄りにできるわけです。それでも車体が垂直になるのがバック駐車より遅れるので、ヴォクシーの後部が2,500㎜(=2.5m)では入りきりません。間口は3,021㎜(=3.021m)以上必要です。やはり狭い道路ではバック駐車の方が有利なことには変わりません。

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もし入り口が同じ場合には、何度も切り返しが必要で一発で出入りが出来ないことも明かです。前進と後退でのこの違いは、最少回転半径の中心が、後輪の車軸の延長線上にあることから来ています。バック駐車の方が前向き駐車より先に中心に到達するからです。


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