2019年3月30日(土)に、BS日テレで放送された『おぎやはぎの愛車遍歴』(毎週土曜、21:00-21:54)をたまたま見ていました。

タレントの小島瑠璃子さんが家族(母、弟)と出演して、自分用の車を購入するために、4台の車を試乗していました。

小島瑠璃子さんの気になる車種はSUV車ということで、最初にDS7クロスバック、次にSUV4シーターでハードトップのカブリオレ(オープンカーになる車)のフォルクスワーゲンイオス、プジョー308CC の、番組側から紹介された3台を試乗し、最後に長い間気になっていたというトヨタオリジンを試乗しました。

私から見ても、どの車も個性的で、格好も良く素敵な車に感じられました。私の憧れの車はフォルクスワーゲンのカルマンギアなのですが、フランス製の車の魅力を知ることができました。

小島瑠璃子さんは最終的に、「初めて自分が乗る車は新車で」ということで、DS7クロスバックに決めたようですが、私はプジョー308CCにとても惹かれました。中古価格なら100万円代で手に入るようなので、憧れでなく現実的に考えられます。

「こんなカッコイイ車にいつか乗ってみたい」と想像したら、車の大きさとか駐車のしやすさ(バック駐車に必要な通路幅)はどうなのか調べてみたくなりました。どうせなら、ついでに4台とも調べてみたいと思います。

308cc-0
<出典画像:『プジョー308CCグリフ』https://kakaku.com/kuruma/used/

DS7クロスバックの車体サイズとバック駐車に必要な通路幅

DS7-1

 

<出典画像:『DS7クロスバック グランシック ブルーHDi』https://kakaku.com/kuruma/used/

項目サイズ等
全長4,590mm
全幅1,895mm
全高1,635mm
ホイールベース(前輪と後輪の車軸中心間の距離)2,730mm
トレッド(内側と外側タイヤの中心間の距離)1,625mm/1,605mm(F/R)
最小回転半径(最小に回転した時の前輪外側タイヤの軌道半径)5.4m

参考にした寸法はGrand Chicピュアテックタイプ5人乗り(新車販売中)です。見た目より大きなサイズの印象です。特に横幅が結構広いです。

ヘッドライトの3つのLEDが操作に応じて自動的に回転してキラリと光ります。バックドアは自動開閉で、トランクは555リットルと広く、路面のデコボコをカメラが捉えて、振動を抑えるようにサスペンションを自動制御します。シートメモリー(座席位置の記憶)付きです。

DS7-2

<出典画像:『DS7クロスバック グランシック ブルーHDi』https://kakaku.com/kuruma/used/

小島瑠璃子さんは、ウインカーの「ポコポコ」と言う音が可愛らしく、センターコンソールのデザインもきらびやかで、ハンドル操作も小回りが利くとコメントしていました。

DS7-3

<出典画像:『DS7クロスバック グランシック ブルーHDi』https://kakaku.com/kuruma/used/

DS7-0

どの位の小回りなのか、直角バック(直角駐車)に最小限必要な通路幅を調べてみます。直角バックが1回でできる通路幅が、通常の車体を斜めに傾けるバック駐車の、最小通路スペースの目安となると考えるからです。(直角バックの回転する角度のあるポイントに車を傾け配置すれば、一般的なバック駐車は可能になります)

DS7-1

駐車スペースのサイズは間口2.5m、奥行き5mで想定しました。駐車スペースの中心から3,844mmの位置に後輪を、駐車スペースの入り口の水平ラインから1,507mmの位置に車体側面が来る位置から開始して、4,640mm以上の通路幅があれば、1回で直角バックが可能です。

一般的な車を傾けるバック駐車であれば、15度~30度(図の右から2番目~3番目)の位置に、車を配置できれば1回で駐車が可能になります。(45度、図の右から4番目の位置では入り口に近すぎてほぼ不可能)

必要な通路幅が5mを超えないで、意外に小回りが利く印象です。ホイールベースがこのサイズの車にしては短いのが活きている様です。さすがにフランスの車は、お国柄、狭い路地に対応できるように作っているのかも知れません。

VWイオスの車体サイズとバック駐車に必要な通路幅

VW-EOS-1

<出典画像:『フォルクスワーゲンイオス2.0TSI』https://kakaku.com/kuruma/used/

項目サイズ等
全長4,410mm
全幅1,790mm
全高1,435mm
ホイールベース(前輪と後輪の車軸中心間の距離)2,575mm
トレッド(内側と外側タイヤの中心間の距離)1,540mm/1,550mm(F/R)
最小回転半径(最小に回転した時の前輪外側タイヤの軌道半径)5.1m

参考にしたのは、フォルクスワーゲンイオス2.0TSI(2006年10月~2010年6月の販売)です。新車時の価格は438万円以上で、紹介されていた中古車の価格は146万円です。

DS7クロスバックに比べるとかなりコンパクトなサイズになりましたが、4シーターです。

VW-EOS-3

<出典画像:『フォルクスワーゲンイオス2.0TSI』https://kakaku.com/kuruma/used/

私の好きなフォルクスワーゲンの車なので、好意的に見ていましたが、ハードトップを格納してオープンにする途中で、枠が挟まって止まってしまったハプニングがあり、ちょっと引きました。5分割して25秒で格納するそうですが、耐久性に難があるような印象です。

VW-EOS-2

<出典画像:『フォルクスワーゲンイオス2.0TSI』https://kakaku.com/kuruma/used/

乗り心地としては、重心が下にあるような安定感、小回りが利くようですが、小島瑠璃子さんにはハンドルの位置が高く、運転姿勢で疲れたとコメントしていました。

VW-EOS-1

最小回転半径5.1m、ホイールベース2,575㎜と、かなりの小回りが利きそうなスペックです。トレッドが前輪の方が後輪より狭くなっているのが、通常と異なり特徴的です。

VW-EOS-2

やはりかなり小さな小回りになりました。駐車スペースの中心から後輪まで3,627㎜、駐車スペースの入り口の水平ラインから車体側面まで1,389㎜離した位置からスタートすれば、通路幅4,369㎜以上あれば、1回で直角バック駐車が可能です。

プジョー308CCの車体サイズとバック駐車に必要な通路幅

308cc-1

<出典画像:『プジョー308CCグリフ』https://kakaku.com/kuruma/used/

項目サイズ等
全長4,455mm
全幅1,820mm
全高1,430mm
ホイールベース(前輪と後輪の車軸中心間の距離)2,610mm
トレッド(内側と外側タイヤの中心間の距離)1,520mm/1,500mm(F/R)
最小回転半径(最小に回転した時の前輪外側タイヤの軌道半径)5.4m

参考にしたのは、プジョー308㏄グリフ(2009月6月~2014年10月まで販売)です。新車時の販売価格は420万円以上で、番組で紹介された中古車の価格は121万円でした。

308cc-2

<出典画像:『プジョー308CCグリフ』https://kakaku.com/kuruma/used/

この番組の中で、私が最も好印象を持ち、とても欲しくなってしまった車です。スタイルもカッコよく、コンパクトな4シーターです。外気温と太陽光の強さに応じて、室内温度を自動調節します(インテリジェントオートエアコン)。前席のシートの首のあたりから温風が吹き出ます(小島瑠璃子さんは要らないとコメント)

308cc-3

<出典画像:『プジョー308CCグリフ』https://kakaku.com/kuruma/used/

試乗した小島瑠璃子さんの感想は、運転席が自分にフィットして、ハンドルの握り具合も太さが丁度よく、アクセルも軽くて、運転し易いので疲れないとコメントしていました。オープンに格納する時間は20秒でVWイオスより5秒速くて、動きもスムーズでした。

308cc-1

VWイオスに比べて、ホイールベースも最小回転半径も長くなっているので、バック駐車の小回りが、どの位の通路幅の差になるか興味が出てきます。

308cc-2

DS7クロスバック程ではありませんが、必要な通路幅は広くなりました。駐車スペースの中心から後輪まで3,967mm、駐車スペース入り口水平ラインから車体側面まで1,658mm離れた位置からスタートすれば、4,614mm以上の通路幅があれば、1回の直角バックで駐車できます。

フランス製の車に、いつかは乗ってみたいと思わせる車でした。フランス製の車は、これまで関心がありませんでしたが(知らなかっただけですが)、今後はもっと注目したいと思います。

トヨタオリジンの車体サイズとバック駐車に必要な通路幅

TOYOTA-Origin-1

<出典画像:『トヨタオリジン ベースグレード』https://kakaku.com/kuruma/used/

項目サイズ等
全長4,560mm
全幅1,745mm
全高1,455mm
ホイールベース(前輪と後輪の車軸中心間の距離)2,780mm
トレッド(内側と外側タイヤの中心間の距離)1,475mm/1,460mm(F/R)
最小回転半径(最小に回転した時の前輪外側タイヤの軌道半径)5.1m

参考にしたのは、トヨタオリジン ベースグレードです。(2000年1月~2001年3月まで販売)。トヨタ国内生産1億台達成記念として限定1,000台のみ生産されました。センチュリーの生産ラインから、熟練工をえりすぐって、手作業で作られました。

小島瑠璃子さんは、写真を見て上品でシックなフォルムに一目ぼれしたそうです。特に正面を下から見上げた表情は、落ち着いた可愛さがあります。

TOYOTA-Origin-2

<出典画像:『トヨタオリジン ベースグレード』https://kakaku.com/kuruma/used/

また、後ろのテールランプ周りの突き出た形も、ノスタルジックで個性があります。小島瑠璃子さんも気に入っていました。

TOYOTA-Origin-3

<出典画像:『トヨタオリジン ベースグレード』https://kakaku.com/kuruma/used/

ただこの車の注意点としては、観音開きのドアで、手を挟む可能性あることです。ちょっと想像しただけで痛いですからね。

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<出典画像:『トヨタオリジン ベースグレード』https://kakaku.com/kuruma/used/

番組内では価格の説明はありませんでしたが、調べてみると走行距離の多いものなら100万円代からありますが、少ないものはまだ300万円以上が相場のようです。

司会のおぎやはぎさんたちからは、「君には似合わない」とつっこまれていましたが、小島瑠璃子さんは「10年以内には乗る」と力強く答えていました。

確かに、国産のこのタイプの高級車は、運転している人が「運転手さん」に見えてしまうのが難しいところです。小島瑠璃子さんなら、マネージャーに運転させ、後部座席から颯爽と降りて来るイメージの方が似合っています。

TOYOTA-Origin-1

回転半径が5.1mと短いので、かなり小回りが利きそうです。乗り心地も良さそうで、小島瑠璃子さんも、「加速がなめらか」とコメントしていました。

TOYOTA-Origin-2

駐車スペースより3,538mm離れた位置に後輪を置き、駐車スペース入り口水平ラインより1,288mm車体側面を話して開始すれば、4,360mm以上の通路幅で、1回の直角バックで駐車できます。

最小回転半径5.1mのフォルクスワーゲンイオスとほぼ同等の小回りです。今回の4台の中では最も狭い通路幅でした。

 

小島瑠璃子さんは、既に母親にBMWのミニクラブマンを買ってあげていて、今度は自分用の車選びということでした。「人とかぶりたくない」と、若いのに中々渋いセンスの持ち主でした。