バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

カテゴリ: 高速運転

生活している地域周辺の運転は問題ないのに、高速道路となると怖くて走れない主婦は意外に多いです。

  • スピードそのものが怖くて、もしぶつかったらと想像してしまうと走れない。
  • 途中で怖くなっても、止まったり引き返したりできないのが不安。
  • 瞬時に見極めなければならないことが多くて、判断を間違えてしまいそう。

一般道とはスピードのレベルが違うので、同じ交通ルールとは言え、運転する側の能力や性格によって差が生じてしまうのです。高所恐怖症のように、スピードに対する恐怖のために、運転全般の判断力や運転操作に影響が出るのです。

高速道路が苦手な主婦でも、怖いという意識を出来る限りの工夫によって、軽減させる対策を考えてみました。

highway-1837176_640

高速道路が怖くなくなるための対策

高速の怖さから来る不安

高速道路の怖さを感じる主な場面は3つあります。

  1. 高速で合流するのが怖い。
  2. 高速で車線変更するのが怖い。
  3. 高速で分岐や出口の方向を判断するのが不安。

スピード(高速)に対する恐怖感を元にして、高速道路特有の結果が生じます。一般道では感じなかった怖さは、判断に要する時間が圧倒的に短いためです。その上、その判断のミスによって引き起こされるであろう結果は、圧倒的に大きいからです。

運転者にとっては厳しい条件を与えられ、間違いがあった場合の結果も重大な影響が予想されます。この2重の心理的プレッシャーが、高速道路を走る恐怖がもたらす不安の正体です。

キープレフト追従走行

スピード(高速)を出さなくてはならない制約と、その条件下で瞬時に判断しなければならないプレッシャーを、少しでも緩和させる方法を取ります。キープレフト追従走行です。

  • 常に左車線を走り、原則的(出口、分岐のため以外)に車線変更しない。
  • 自分の速度に合った車の後を、車間距離を保ってひたすら追従する。

高速道路では、標識などで指定されていない場合は最高速度100㎞/h(軽自動車は80km/h)、最低速度50㎞/hで走る様に決められています。

50km/h以上の速度であれば高速道路を走れます。50km/hという速度は、一般道でも普通に出している速度なので違和感はありません。

さすがに50km/hで走っている車はほとんど見かけません。しかし、50km/h以上で走れば良いのだという意識を持つことは大切です。恐怖を我慢しながら、自分の能力以上のスピードを出す必要がないのです。80km/h前後のスピードなら、高速道路では恐怖をあまり感じないで走れるのではないでしょうか?80㎞/hが無理なら70km/h、60km/hでも大丈夫です。

当然、追い越し車線をこの速度で走るのは後続車の妨げになりますので、常に左のレーンを走り続けます。低速で左のレーンを走り続けることで、スピードの恐怖と車線変更の恐怖の不安を解消できます。

渋滞に出くわしても左車線のままで、追い越し車線に変更しません。インターチェンジや分岐で左から合流する車がある場合でも、こちらは低速走行なので、合流する車も前に出るかやり過ごすかの判断がしやすく、合流する側で選択してくれます。こちらが慌てて車線変更する必要はありません。(追い越し車線へ回避するような操作は、自信がついてから行えば良いのです)

左のレーンを走り続けていると、自分の速度に合ったスピードで走る車が前を走っています。そういう車に出会ったら、その車の後をひたすら追従します。単独で走るよりも不安感は減少します。特に夜間やトンネルの中などでは、前の車のテールランプが目標になって安心感が出てきます。
lights-1577471_640

バスや貨物トラックなどは一定の速度で走るので、後ろに付くのは良いのですが、荷台にロープで縛って積んだ荷物を載せたトラックなどの後は避けます。積み荷が落ちてくる危険性があるからです。

前の車と一定の安全な車間距離をとって走っていると、追い越した車が強引に割り込んで来たりすることがあります。その時は慌ててブレーキを強く踏まずに、アクセルを少し緩めてエンジンブレーキに任せて減速します。

料金所でも、走っている左レーンのまま原則的ゲートに入ります。右のレーンが空いているからとか思って車線を変えません。自分の車がETCで、ETCのゲートが離れたレーンにある場合は、右方向でなく左方向にあるレーンを選びます。追い越し車線側のゲートは、スピードを出して走る車が多いためです。

基本的に走ってきたままのレーンのゲートに入ります。ETCの都合で車線変更する場合でも、なるべく最も近い左方向のレーンのゲートを選びます。どのゲートが一番空いているかではなくて、どのゲートが(左方向で)一番近くかで選びます。

左側の車線を、前の車の後に付いて低速で走っていれば、後ろから来た車は勝手に追い越して行ってくれます。誰も文句は言いませんし、誰の迷惑にもなりません。

首都高などの一部を除いて、基本的に高速道路の出口は左側にあります。サービスエリアも左側にあります。左側の車線なら高速道路へ入る時も、休む時も、出る時も、慌てて車線変更することがありません。

私の経験では、渋滞の時の車の流れでも、左車線の方が速く流れる印象を持っています。それは、出口が左側にあるために、渋滞を嫌った車が左車線から降りていくためと考えています。

左車線を走り続ける時に注意する点は、左車線が分岐専用レーンになっていたり、出口や行きたい分岐が右側にある場合です。カーナビや案内板などを早めに察知して、落ち着いて車線を変更するようにします。慌てないためにも、事前にルートを調べておくことをお勧めします。

ルートを事前に調べておく

高速道路のスピードによる不安を軽減するためには、走り方だけでなく事前の下調べも効果があります。

高速道路に乗るところから、途中のジャックション、サービスエリア、高速を降りて目的地まで、インターチェンジやサービスエリア、交差点の名前程度は確認しておきます。

地図でも良いですが、インターネットで調べるのが便利です。例えば、「NAVITIME」というルート検索のホームページでは、出発地点から目的地までの、所要時間、各地点の通過時間と各地点間の距離、各交差点の曲がる方向、利用する道路名、などが時系列で一覧されます。

NAVITIMEルート検索画面

<出典画像:NAVITIMEのルート検索画面>

また一覧の各通過地点をクリックすると、横にある地図にフォーカスされ、そのポイントを拡大すれば詳細な周辺状況が分かり、地図から写真にも切り替えられるので、具体的な街並みや道路の様子が見られます。

高速の出口はどちら側にあるとか、途中のジャンクション(分岐)の方向はどちら側なのか、一覧のリストで分かるのが便利です。このルートの一覧リストと地図は、印刷ページでまとめて印刷できます。大体、A4 で2ページぐらいで収まります。

NAVITIME印刷

<出典画像:NAVITIMEルート検索印刷画面>

出発地点と目的地周辺の渋滞情報や付近の駐車場、レジャー施設、レストランやホテルなども調べられます。
NAVITIME周辺情報

<出典画像:NAVITIMEルート検索周辺情報画面>

ルートの一覧を順番に辿って行くと、どの位の時間、距離で、どちらに曲がって、どこでどちらの方向に分岐して、どこのどちら側の出口から降りるのか、降りたらどこの交差点をどちらに曲がっていくのか、そして地図からは、途中や目的地周辺の詳しい街並みや道路の様子を知ることができます。NAVITIMEだけで、全ての事前の下調べが出来てしまいます。

高速道路だけでなく、降りたあとのルートもチェックしておくことで余裕ができます。当日は印刷したものを運転席の横に置いて、カーナビと合わせて利用します。カーナビとNAVITIMEのルートが異なる場合は、異なるポイントだけ承知しておくか、どちらかを優先すれば良いでしょう。

分岐と出口の方向を事前に頭に入れて、キープレフトでゆっくりと、前を走る車に追従していれば大丈夫です。最悪、出口を間違えて行き過ぎたり手前で降りてしまっても、カーナビはルートに復帰しようとしてくれます。どんなに間違えても、いつかは必ず目的地に着きますから、間違いを過大評価して慌てないことです。

キープレフトでゆっくり走れば高速道路は安全と思うこと

高速道路は慣れてくると、自然に速度が速くなってしまう傾向があります。コースも単調で信号もありません。高速道路を良く利用する人と、そうでない人との差が生じやすい道路です。

しかし慣れない人であっても、周りの車とのコミュニケーションを、ウインカーやブレーキランプで伝え合うことができます。自分だけ孤立した世界にいるわけではないのです。

スピードが求められる分だけ一般道よりも早めの判断が必要ですが、キープレフトでゆっくり走っていれば、苦手な部分をカバーすることができます。80km/h以下で左車線だけ走る車と、120km/h以上で追い越したり追い越されたりしている車と比較しても、どちらの方が安全性が高いかは明らかです。

高速道路は信号も交差点もなく、歩行者もいません。その上、同じ方向に向かって走る車ばかりで、対向車もありません。周りの車にしても同様に、ぶつかりたくないと思いながら走っています。急なブレーキや車線変更などのハンドル操作をしなければ、ある意味安全が保障された道路と思うこともできます。

 

高速道路は勿論ですが、片側2車線以上の幹線道路に、加速車線から入っていく時の合流のタイミングが難しいです。

  • どの車もスピードが速く感じられて、いつ入ればいいか分からない。
  • 躊躇していると加速車線の終わりまで来て停止してしまうことも。
  • 目視ばかり気にしてると前の車とぶつからないか不安になる。
  • サイドミラーだけに頼ると死角に入った車に気がつかない。

まるでサーキット場のレーサーのような心境です。一瞬の判断の間違いが事故につながりかねません。

でも、道路はよく考えられて設計されています。何のためにあれだけ加速車線が長く設けられているのか?

問題はどうやって加速してくのかです。安全に加速するのはどういう手順ですれば良いのか。それさえ分かれば合流は怖くなくなります。


高速合流


安全にうまく合流する5ステップ

1、加速車線に向かう途中で前の車と距離を空ける

BlogPaint

加速車線は、陸上競技の走り幅跳びで例えれば助走路です。助走路を前の競技者に続けて走る選手はいません。

  • 前の競技者にぶつかるので十分スピードを出せない。
  • スピードが出ないから遠くへ飛べない。

高速車線への合流はこれと良く似ています。自分が加速するのに十分な空間が前方になければなりません。加速が足りなければ、スムーズに本線の車の流れについていけません。

加速車線へ向かうまでの間に、できるだけ前の車との距離を確保しておく必要があります。飛行機に例えれば、これから飛び立とうとする滑走路を空けておく必要があります。

加速車線に入ってからでは遅いのです。

2、加速車線手前でウインカーを出し目視で本線の流れをつかむ

BlogPaint

本線の車に出来るだけ早く合流の合図を送る様にします。

ウインカーは本線の車にとって「速度を緩めて入れてあげなくてはいけない」あるいは「こちらの車線を変えて避けなければいけない」という心理を起こします。

これは、自分が本線を走る立場の時のことを思い起こせば理解できるでしょう。

ウインカーを出すと同時に、本線の車の流れ方を把握します。空いているのか、詰まっているのか。空いていれば、車間距離を余裕を持って入れるし、なければ素早く入り込まなければなりません。ここが1回目の目視です。

加速車線に入る手前にしておく2つのこと。ウインカーの合図と本線の流れの目視です。

3、加速車線で加速しながらサイドミラーで後に付ける車を決める

BlogPaint

加速車線に入ったら新たな2つのことを始めます。

本線の流れの速度に合わせるように、自分の車を加速していきます。速度が違う程合流するのが危険になります。例え速度が高くても、同じ速度ならば合流の危険度は下がるのです。

宇宙ステーションなどで米ソの乗り物がドッキングしたりします。止まっているように見えますが、ものすごい速さで動いています。2つの乗り物が同じ速さなので静止しているように見えるのです。

加速車線と本線は平行に走っているので、サイドミラーに本線の車が見えるようになります。ここからは目視でなくサイドミラーで確認していきます。

「次に来ているあの車の後に付こう!」目標とする車を見定めます。

ここが高速合流の一番重要なポイントです。本線の車の「前に」入り込むのではなくて、車の後に付ける意識です。この意識の違いで合流に余裕が出来ます。追われるのでなく追う立場の違いです。

加速車線に入ったら、加速することと、サイドミラーで目標を定めること、この2つを行います。

4、合流地点に向かって目標の車の斜め後方に付ける

BlogPaint

後に付ける車が目標設定されたら、後は「追う立場」になってその車を追走します。

まだ加速が十分ではないので、加速車線を加速し続けながら、目標の車の斜め後方に近づきます。

いつでも本線に入っていける体制を整えます。

加速車線は十分にありますから、焦らずに目標に向かっていきます。目標の車に「ロックオン」した状態は、後方から来る車にも「ああ、あの車は前の車の後に入りたいんだな」ということを知らせることにもなります。

加速車線を有効に使って、後ろから来る車に「ロックオン」していることを知らせましょう。

5、目視で後続車の安全を確認して緩やかに合流する

BlogPaint

加速も本線の流れの速さに追いつき、ロックオンも十分、そうなったら、目視をしてサイドミラーの死角に後続車がいないことを確認します。2回目の目視です。

ここでいきなりハンドルを大きく切ってはいけません。緩やかな斜めに入っていくようにします。前の車の斜め後方から、ゆっくり真後ろに付けるような感覚です。

後ろに付けたら、後はゆっくりと車間距離を確保していきます。

追われる恐怖から追う余裕へ

前に入るから「恐怖」後ろに付ければ「余裕」

合流が怖く感じるのは、加速が十分にない内に、本線を、後ろから迫って来る車の前に入り込もうとするからです。

例え加速が十分であっても、前に入ろうとすると緊張します。どうしても自分の車に近づいてくる感覚になります。

そうではなくて、本線を、自分の横を通り過ぎて行った車の後を追いかけて、その車の後ろに付けるのなら、自分から近づいていくので恐怖はありません。意識は後方の車でなく、前方の車に集中します。

自分に迫って来る車の恐怖から、自分から遠ざかろうとする車を追いかける余裕に変わります。

目視は最初と最後の2度だけ

加速車線でもたつくのは、目視ばかりしていて加速ができないからです。加速車線は本線と平行しているので、目視しようとすると相当顔を振り返らなければできません。

後ろを見ながら加速する恐怖です。

目視は、加速車線に入る手前に全体の流れをつかむ時、本線に合流する直前にサイドミラーの死角を確認する時の2度だけにします。

加速車線では、サイドミラーで本線の確認に徹します。

後続車にとって加速しないのはかえって危険

本線を走っている立場から思い起こしてもらえればわかります。

加速車線から入ってくる車を確認して、追い越し車線へよけるか、速度を緩めて譲ります。

譲った相手が加速しないまま躊躇していたら、こちらはどんどん近づいていき、入りたいのか入らないのか判断に迷います。

本線を走る立場からすれば、多少車間距離に余裕がなくても、加速して合流してくる車の方が安全に感じます。合流する意図が見え、行動が予測できるからです。

↑このページのトップヘ