バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

カテゴリ: 状況判断

違反や事故の多くの原因は、スピードの出し過ぎによるものです。そのために注意不足になり、安全確認が遅れ、危険を回避する余裕も少なくなります。

最近、私は気がついたことがあります。スピードの出し過ぎだけでなく、もう一つの原因があることをです。その原因は隠れていて気がつかない人が多いこともです。

それは毎日の運転の中に潜んでいます。特別難しいことでもありません。

しかし、このことを知って、意識しながら運転するのと、そうでないのでは結果が大きく違ってきます。誰でも出来ることなので、同じ運転するのなら意識した方が良いと思うのです。

このことは、久しぶりに東京都内を運転した時に実感しました。それは、運転中にどこを見ているのが良いかということです。

「前を見て運転しているに決まっているだろう?」と思うかも知れませんが、その時の前のどこを見ているかです。
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カーナビだけで運転の余裕は生まれない

先日、新宿から駒込辺りを中心に運転する機会がありました。何車線もある大きな道路から、一方通行が入り組んだ路地まで様々でした。

大きな道路では、次にどこを曲がれば良いか、左右どちらの車線を走っているのが良いかなどに注意して、細い路地では左右に並んだ電柱に接触しないようにしながら、路地が交差する地点の出会いがしらの事故に注意しました。

初めて行く場所でしたので、カーナビを頼りに運転しました。道順はカーナビが教えてくれますが、注意すべきポイントは自分で判断しなければなりません。

カーナビは、「あと700メートルで左に曲がります」、「この先1キロは道なりです」などと指示してくれますから、この先どのような道順かの予測は立てられます。

しかし、目の前の現実の道路では他の車が周囲を取り囲んでいます。700メートル先で左折することは分かっていても、道路の混み具合や駐車中の車が有ったりして、右車線を走らなければならない場合もあります。700メートル先の信号までの間に、いくつも信号が有ったりします。中には右折専用レーンや左折専用レーンがあることもあります。2車線右折レーンの信号もあります。

カーナビはそういう情報も表示はしてくれますが、常にカーナビを見つめていられるわけではありません。瞬時の判断を迫られる場合が多いのです。カーナビは信号通過で、左の車線を通るのを推奨していて、いきなり右折の車線を通るように指示することもあります。カーナビだけで運転の余裕は生まれません。

信号機と付属の道路標識に焦点を当て続ける

私は一般道でも高速道路でも、原則的にはキープレフトで走行するようにしています。これだけでも、追い越し車線を走り続ける時より、違反や事故を起こす可能性は低くなります。キープレフトで、スピードの出し過ぎと、後ろの車への不必要な注意が減るからです。

都内を走行している時、それ以外に注意したことがあります。次の信号機と、その左右に設置されている道路標識です。

信号機と道路標識

<出典画像:『信号機と道路標識』http://livedoor.blogimg.jp/niigata_signal/imgs/f/4/f4e433df.jpg">

信号機と付属の道路標識から得られる情報は、赤(止まれ)・黄(注意)・青(進め)の他に、右折や左折の禁止、Uターン禁止、駐車禁止、速度制限など、その区間を走行するのに必要な情報が満載です。

私は東京の秋葉原で駐車場を探しながら、右折禁止区間で、道路を横断して違反切符を切られた経験があります。その時はカーナビは見ていましたが、道路標識への注意が欠けていました。

普段の走り慣れた道路では感じませんが、走り慣れない場所では、自分の運転の欠点が露出します。道路標識を見ているようで見ていなかったことを実感しました。それ以来、自分の運転の欠点をどう修正したら良いか考えました。

道路標識は、信号と信号の間にも設けられています。しかし、そういうものを一つ残らず見逃さないようにしていては、疲れてできませんので現実的ではありません。

それなら、信号機のところにある道路標識だけでも見るようにしたらどうだろうかと思いました。すると、あることに気がつきました。信号機とその左右に設置されている道路標識を見ることで、

  • 今までより遠くの情報が入って来て、次の動作の運転に余裕が出来た。
  • 右・左折やUターンなどの禁止行為を見逃さなくなった。
  • 信号機の道路標識にはその区間の必要な情報が想像以上に多く表示されていると感じた。

私たちは意外に遠くを見て運転していません。常に次の信号機を意識することで、今までより遠くの情報を早く知ることができます。「あ、あの交差点は右折禁止だな」など、事前に知ることが出来ます。前には良くありました。右折しようとして道路の右側に寄って停車してから、一方通行出口の赤い標識に初めて気がついたことが。

それまでは、私は前方の路面を中心に見ながら運転していたことが分かりました。その視界の中には信号機は入っていましたが、その周りの道路標識まで意識が届きませんでした。

信号機を見るようになってから、路面に向かっていた視線が、もっと上の遠方に焦点が変わりました。遠くの情報を早く知ることで出来た余裕は、心を落ち着かせます。

次の信号機と道路標識を見ながら通過して、その時に視点は既に次の信号機に移っています。運転中の視線は、常に信号機から信号機へ、先へ先へと焦点が移っていくという感じになります。

情報を早く知ることで生まれた余裕が運転を上手くし、違反や事故を減らす

信号を見るようになってから、遠くの情報を早く知ることで生まれた余裕が、運転を上手くするように感じました。

前方の左車線で停車している車や、右折待ちの車を発見して、早めに車線変更します。前方の交差点が右折禁止なの早めに知って、レーンの選択を迷いません。その次の交差点まで直進します。Uターン禁止の区間が始まるのを知って、右側に通り過ぎた目的地があってもUターンしないで、次の交差点で右折します。一方通行出口の赤い標識で気がついて慌てる前に、遥か手前で信号機の右・左折禁止の標識で気がつきます。

私は車の運転が上手いというのは、テクニックよりも、違反や事故を起こさないことだと思います。

信号機と付属の道路標識を見る習慣は、普段の走り慣れた道路では気が付きませんが、初めて走る道や、繁華街、都心などの道路を走る時に、運転の判断に余裕をもたらす効果を実感するはずです。

 

 

 

毎日生活している、自分が良く知ってる土地ならば、ほとんど問題なく普通に走れるのに、知らない場所や、ちょっと遠出するとなった途端に、不安なことが色々頭に浮かんできて、どうすればいいか、ビクビク緊張してしまうのではありませんか?

  • 標識を見ても「知らない地名」で、方角も今どこに向かって走っているのか分からなくなる。
  • 走るスピードも自然に遅くなって、周りのドライバーからは迷惑がられ、うろうろして事故を起こしてしまうのではないかと不安になる。
  • 頭の中の地図と目の前の景色が食い違って益々焦ってしまう。

知らない場所での、こんなうろたえてしまう自分が想像されて、運転する勇気や自信を失わせてしまいます。

そういった不安を少しでも解消して、安全で安心なドライブができるような方策を考えてみました。

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お気に入りの場所を1つ見つけて詳しくなる

いきなり色々なところで行く心の余裕はありません。1つの知らない場所へ行くにも勇気がいることで、毎回違う場所へ行くのも不安です。

遠出の練習としては、お気に入りの場所、行ってみたかった場所、何度行っても飽きないような場所を1つ決めて、その同じ場所へ何度も行くことです。同じルートなら行く度に緊張も薄れ、遠出のコンプレックスも弱まって、自信にもつながっていきます。

そして、その場所を基点にして、範囲を少しづつ広げていきます。最初は20㎞位のところでも構いません。公園とか山とか川とか自然のある場所も良いでしょう。そこからもう少し先の湖や温泉に足を広げてみたり。もっと先のテーマパークに行ってみたり。得意な方面、得意なルート、得意なエリアが次第に出来てきます。

運転技術全般の知識や経験を紹介する『のっぴードライブログ』を運営されているのっぴーさんは、山梨・長野・静岡・愛知・群馬・新潟・青森・島根など、全国各地の穴場を楽しく紹介されています。長距離運転の自信がついたら勇気を出して、のっぴーさんみたいに美味しいものを食べに出かけてみたいですね。のっぴーさんの新潟県へドライブしたグルメレポートはこちらです。

「のっぴー放浪記 その11 「新潟県」 グルメレポート」

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行き慣れない繁華街は事前に下見をしておく

行きたい場所が遠くの離れた場所ではなくて、普段は敬遠して行かない混雑した繁華街の場合もあります。道の空いた郊外から混んでいて車線変更も大変そうな、繁華街の中へ入って行くのを想像しただけでも憂鬱になるでしょう。

この場合も生きたい場所を1つ決めて、電車で行って下見をしておきます。車を運転する立場から眺めて、どの道から入って行くとか、駐車場の場所や入り方、混雑具合、迷いそうな信号や道路標識などを確認しておきます。駅前のロータリーの入り方や出方、一方通行など、運転している目線でチェックしておきます。

行って下見をする暇もない人は、Googleマップのストリートビューを使って、目的地周辺の道路、建物施設などを事前に調べておくと良いでしょう。

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カーナビだけに頼らず事前に地図で下調べしておく

当日の主役はカーナビですが、事前に地図を見て目的地付近の目標物を確認しておきます。カーナビだけに頼ると、ゴール地点に付いて音声案内が終了した途端に、最終的な目標を自力で探さなくてはなりません。その時になってキョロキョロして焦っては遅いのです。

目標になりそうな建物としては、地図記号になるようなもので、郵便局、役所、学校、交番、あるいは目につきやすいスーパー、コンビニ、レストラン、ガソリンスタンドなどを目印にします。

目的地付近の目印になる建物、近くの交差点や道路の名前などを頭に入れておきます。目的地周辺のことを地図のようにインプットしておけば、カーナビが終わっても慌てません。分からなくても、目的地周辺を余裕を持って周回することも出来ます。

高速道路のルートは頭に入れておく

高速道路を利用する場合、乗るところは問題ないと思いますが、目的地までの間に、どこで分岐して、どこの出口から降りるのかは確認しておきます。

カーナビの目的地をセットすれば、カーソルでルートを目的地まで辿ることができます。出発地点から、どのルートを通って行くのか、どこで分岐して、どこから降りるのか予め知ることができます。

遠出や知らない場所へ行くのが苦手な人は、高速道路も苦手な人が多いでしょう。一番負担に感じるのは、合流や分岐を瞬時に判断して、速い車の流れに合わせることです。まごまごしている余裕はありません。少なくとも、降りる手前のいくつかの出口の名前ぐらいは事前に知っておくと心の準備ができます。

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目的地の駐車場は必ずチェックしておく

今は事前に駐車場の空き具合や予約が出来る時代です。目的地や付近の駐車場の場所の確認は勿論、できれば事前に予約しておきます。

駐車場の予約サイトでは、駐車場付近の写真も掲載されているので、それを頭に入れておくと安心できます。ここでも、Googleマップのストリートビューで、駐車場の周辺が調べられれば見ておくと良いですね。

初めて行く場所では駐車場を探すのが一苦労です。私も慣れない都心で駐車場を探しながら、右折禁止の区間の標識に気づかずに曲がって、警察官に呼び止められた経験があります。それ以来、遠出や初めての場所へ行く時は、必ず事前に目的地近くの駐車場を予約するようにしています。

予約できる駐車場【akippa(あきっぱ!)】

道に迷ったらためらわず停車させて確認する

カーナビだけに頼らず、地図は用意しておいた方が絶対に役に立ちます。

道に迷ったと感じたら、路肩に寄せて停車します。できない場合にはコンビニやガソリンスタンドなどに入ります。地図の道路名や交差点名と、周りの行き先案内看板などと見比べます。店員や通行人に訊くのも良いでしょう。

それでも分からない場合は、確認できていた地点まで戻るか、分かりやすい目標物や信号、道路まで進みます。そこから改めて目的地に再スタートします。

信号を通過する際は交差点の名前を見ておく

目的地に向かう途中の心構えとして、なるべく交差点の信号名は見ておくようにします。こうしておくと、道に迷った時に、地図と現在地の関係が分かりやすくなります。

「あっ、この交差点はさっき通った」とか「この交差点はまだ通っていない」とかの判断材料になります。

事前に地図でルートの下見をしていれば、自分が正しいルートを通過している確認にもなります。少なくても、大きな交差点だけでも、信号機の看板やカーナビが教える名前を見ておくようにします。

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カーナビの設定は距離優先を選ばない

カーナビの設定には距離優先のルートを選択できます。たしかに最短距離ではありますが、狭い道路や右左折を繰り返すようなルートになりがちです。

道に迷った場合、周りを見ても地図のどの辺りかの検討が付きにくく、生活道路を通ることが多いので安全面からも避けるべきです。

地図で道路の名前を見つけやすい、国道や県道などをなるべく通るルートを選択します。私はトヨタの純正カーナビですが、一般道優先か有料道路優先を選択しています。

なるべく視線を遠くに置く

近所を運転するには、さほど必要ではありませんが、知らない道を通る場合には、なるべく視線を前方の遠くに置いて、何台も前の車の動きや交差点の状況に注意を向けます。

右折専用レーンや左折専用レーンに入ってしまって、慌ててハンドルを切って車線変更するなどは危険です。前方の状況を早く把握して、次の行動にスムーズに移れるようにします。

私はカーナビの「斜め左です」みたいな表現が苦手です。道路が斜めに分かれているわけでもない場合がほとんどで、トンネルのように下ったり、逆に登るように分かれている道が多いのですが、前方をよく見ていないと判断に迷う時があります。カーナビの通りに行って、元の道にまた戻っていくようなケースも結構ありました。

都心などの車線の多い道路では、かなり前方を見ていないと、カーナビの「次曲がります」で、慌てながら車線をまたいで変更するような場合もあります。

JAFと契約してアプリを登録しておく

もう何年も前になりますが、湾岸道路を走っている時、左前輪がパンクしました。路肩に止めてタイヤ交換しようとしましたが、直線の長い区間で交通量も多く、後方からスピードを出した車がどんどん近づいて来て、横を走り去っていきます。

「もし、後ろから衝突されたら命はない」と思いました。家族を車から降ろして、路肩で待たせたりしていると、1台のパトカーがやって来ました。事情を説明すると、後方で旗を振ってくれたり、車をジャッキアップしてくれました。この時、高速道路でパンクしたら命がけだと感じました。それ以来、私はJAFと契約しています。

現在、私は年間6,000円の会費を払っていますが、日本全国どこへ行こうと対応してくれるので安心です。高速道路でも山道でも、夜中でも来てくれるという安心感があります。

JAFのアプリを携帯にインストールしてあるので、JAFの会員証やカードを持ち歩く必要もありません。故障があった場合には、アプリからJAFに連絡することも、現在地を知らせることもできます。

JAFアプリ
<出典画像:JAF会員証として使える公式無料アプリ

自動車保険のアプリを登録しておく

事故にあった場合には、保険会社のアプリを携帯に登録してあるので、アプリから保険会社へ連絡出来ます。私の場合は、あいおいニッセイ同和損保ですが、このアプリから保険内容も確認できます。

自動車保険には入っていても、いざという時、現場で保険会社の電話番号が分からなかったという人もいると思います。車のダッシュボードの中の書類を慌てて探す心配もありません。

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<出典画像:あいおいニッセイ同和損保アプリ

日本全国交通法規は同じですが・・・

交通ルールや道路標識は日本のどこであろうと共通です。教習所で教えられた通りの基本を守ってさえいれば、どこへでも行けます。

しかし、運転が苦手な人には同じようには映りません。田舎の道と大都会の道路を同じルールや標識で車が動いている様には見えないのです。

地方から出て来た人が東京の渋谷の雑踏を見て、「今日はお祭り?」と思うように、近所のスーパーへ買い物に行くのと、高速道路で首都高を走るのとは、日常と非日常の差があるのです。

だから、運転が苦手な人はそれなりの対策が必要なのです。

駐車場でバック駐車の車と通過する車の接触事故を防ぐルールはあるか?

駐車場の事故で多いケースは、バック駐車を始めた車と、その横を通り過ぎようとした車の接触事故です。

バック駐車をしている車の後方の確認不足、横を通り過ぎようとした車の注意不足、原因は双方にあるはずですが、現場では自分の過失を認めたがらない場合が少なくありません。

  • 「バックを始めているのは見れば分かるだろう!」
  • 「止まっているから追い越そうとしたら突然バックして来た!」

果てには、「ぶつかりそうなら、なぜ後ろからクラクションを鳴らさなかった!?」、「まさかバックして来ると思わないから、びっくりして停車した!、止まってる車にぶつけた方が悪い!」と、事故の現場では相手の落ち度を探そうとする心理が優先してしまいます。

理由があって長く停車中の車への接触でない限り、一方的な過失の割合にはなりません。接触する前後には双方の車は動いていたわけなので、双方に過失の責任が発生します。

事故が起きてからは保険会社へ一任するのが得策ですが、事故が起きないように未然に対応をしておく必要があります。バック駐車での事故を起こさないためには、「これからバック駐車を始めますよ」という意思をはっきり伝える方法やルール(マナー)を知っておくことです。

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バック駐車の場面での運転者の心理

駐車場の通路に入って、「どこが空いているかな?」と、左右をキョロキョロ探しながら進んでいきます。「あっ、あそこが空いている!」と空きスペースを発見します。

自分がバック駐車をする側の論理

  1. 空きスペースの側に車を寄せて一旦停車する。空きスペースの前で停車しているから、これから駐車するのは分かるだろう。
  2. 前方、右側、後方の安全を確認して、ハンドルを切って車を斜めにする。もう、通路の妨げになっているから、まさか横を通る車はいないだろう。
  3. 車を後退させて駐車スペースに向かう。後方を確認しながら下がっていく。

他人のバック駐車に気づかない側の論理

  1. 停車しているのは、後方や横を通り過ぎる車を確認しているのだろうから、まだ横を通り過ぎても大丈夫。
  2. バック駐車の体勢になっていても、通路が広ければ、通り過ぎても相手はルームミラーで気がつくだろう。
  3. 車が後退を始めたらさすがに横を通り過ぎることはしない。

双方で「~だろう」という不確実な予測で行動しているのが分かります。事故はこの隙間で発生します。この双方の油断を封じるようにすれば、事故の確率を下げられます。

確実にバック駐車の意志を伝える方法

バック駐車する側が実行すべきこと

  1. 見つけた駐車スペースの前では、前方と後方の安全を確認したら、ハザードランプを点灯させて、通路を塞ぐようにして停車することです。駐車スペース側に寄せて停車すると、前後の車からは、側方を通過する車のために待機しているように思われる余地があります。ハザードランプだけでは、停車の合図しか伝わりません。いち早く車を斜めに傾けることで、より明確にバック駐車の意志が伝えられます。注意するのは、車を傾ける前には必ず前方と後方の安全を確認することです。確認したら素早く車を傾けて通路を塞いでしまうのです。BlogPaint
    <画像:車を斜めに傾けて通路を塞ぐ>
  2. 駐車スペースに向かって後退する時には、その前に必ず他の車の通行の危険がないか安全を確認することです。ルームミラー・バックモニターだけでなく、サイドミラー、目視で左右の確認をします。特に左右の確認が大切です。BlogPaint
    <画像:後退を始める前に必ず左右の通過車を警戒する>  ポイントは、いち早く車を斜めにすることで、バック駐車の体勢を作って疑いの余地を無くすことです。停車して他の車を先に通過させるのか、単に動き出す前の動作が緩慢なのか、判断の迷いを招かないようにします。

他人のバック駐車に遭遇した側が実行すべきこと

  1. 駐車スペースの前に停車している車があれば、ハザードランプの点灯の有無にかかわらず、突然動き出しても良い体制で接近します。ゆっくり接近しながら、直ぐにバック駐車の行動に入るか様子を伺います。暗い場所、夜間でヘッドライトを灯火している場合は、消灯してこちらの待機の意志を伝えます。
  2. こちらの通過を待っているようであれば、突然車が斜めに傾けようと動き出しても、ぶつからない空間を空けて通過するか、スペースがない場合は軽くクラクションを鳴らしてから通過します。あるいは、遠慮しているようならパッシングの合図をして、バック駐車するように促しても良いでしょう。

バック駐車中の接触事故には遭遇した双方に義務がある

バック駐車する側には、バック駐車しているのを周りの車は認知していて当然という思いがあります。他の車の側には、進路を妨害された、あるいは確認しないでバックして来たという思いがあります。

バック駐車する側にも、通りかかった車にも、双方に安全確認の義務があります。例え接触の瞬間にブレーキをかけて止まっていたとしても、責任は双方にあることに変わりはありません。事故が起きた後に、主張しても双方共に遅いのです。

ハザードランプやパッシング、ヘッドランプの消灯、クラクションなど、視覚、聴覚の合図と、通路を塞ぐという行動を合わせて、総合的な対応で事故を防ぐようにします。どちらか一方の義務ではなく、双方が行動しなくてはならないお互いの義務です。それが広く一般のルールになれば、事故は確実に減るはずです。

ドアミラー(サイドミラー)は、駐車する時、車線変更する時、右左折する時などに重要な役割をしますが、どのような角度に調節するのが一番正しいのか、色々なアドバイスがあって、初心者ほど迷ってしまいます。

  • 内側を向き過ぎると後方から近づいてくる車が見えない。
  • 外側を向き過ぎると自分の車と後方の車の距離感が分からない。
  • 上を向き過ぎるとバック駐車する時に白線が良く見えない。
  • 下を向き過ぎると遠くから近づいて来る車の存在に気がつかない。

いったいどうすれば、ドアミラーのベストポジションを決めたら良いのか分からなくなります。

バック駐車する時だけドアミラーの角度を手動で変えるのは、日常的な事となると現実的ではありません。バック時だけ自動的にドアミラーの角度が変わる装備もあるようですが、まだ標準的ではありません。

運転の経験を積んでいけば、自然と自分に適性に合った角度に落ち着いくようです。しかし、ベストではない角度に慣れてしまって、もっと安全性が高く、もっと確認がとりやすい角度があるのに知らないまま固定化してしまう可能性もあります。

自分に一番ベストで正しいドアミラーの角度調節の決め方はあるでしょうか?

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私の家の車のドアミラー

私の家の車のドアミラーはどうなっているのか改めて見てみたら、上下に関しては、左側が空が4分の1で右側は空が2分の1見える角度、左右に関してはどちらも車体が3分の1入る角度になっていました。これは家族が設定した角度ですが、私も特に違和感を覚えないで使っていました。

  • どうしてサイドミラーの設定が、左側と右側で違うことに気がつかなかったのか?
  • 上下の角度、左右の角度は本当にこれがベストポジションなのか?

慣れとは恐ろしいもので、自分の設定でなくても受け入れてしまっているのです。もしかしたら、もっと最適な角度があるのではないかという疑問も湧いてきます。

ドアミラーの3種類の角度調節

ドアミラーの角度調節は、上・下・左・右の4方向です。上下は地平線の横のライン、左右は車体の縦のラインの位置で表現します。

色々な人の意見を調べてみると、ドアミラーの分割の仕方で違いが出ていることが分かりました。初心者ほど左右の角度調節では車体を入れる割合が多く、ベテランになるほ車体を入れる割合が減っていく傾向にありました。

上下の角度に関しては、初心者ほど地面の面積の割合が多く、ベテランになるほど空の面積の割合が多くなる傾向があります。ベテランになるほど、バック駐車などで自分の車の後輪付近を見なくても、遠くの白線だけで足りるようになるからです。

初心者は微妙な角度の違いまで意識することは少なく、平均的な見え方で満足しますが、ベテランになるほど、どこに注意を集中するのか意識するようになっていく傾向にあります。また、初心者ほど自分の車の近くを確認しようとし、ベテランになるほど、より遠くより広くを確認しようと思うようになります。

ドアミラーの角度調節を大きく3種類に分けて、運転の習熟度に適した方法を説明します。

初心者向きの角度調節

ドアミラーを上下左右それぞれに3分割します。上下に関しては、空よりも地面の映る面積が多くなるように、3分の2(約60%)を地面にします。左右の角度は3分の1(約30%)に車体が入る角度にします。


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<画像:初心者向きの角度調節>

上下に関しては、地面の割合が多いので、バック駐車などの境界線や白線が見えやすくなります。3分の1あれば、遠い後方の車の確認も最低限可能な状態です。

左右に関しても、自分の車体が十分に確認できるので、自分の車の方向や他の車との位置関係が把握しやすくなります。

中級者向きの角度調節

ドアミラーを上下左右にそれぞれ4分割します。上下の角度は4分の2が空、4分の2が地面(つまり50%ずつ)。左右の角度は4分の1(25%)に車体が入る角度です。

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<画像:中級者向きの角度調節>

運転に自信がついてくると、自分の車の周りよりも、離れた地点の情報が欲しくなります。

バック駐車をするのに後輪の間近の情報は必要なくなり、後方の白線が見えていれば十分になります。それよりも後方の車の、より遠くの情報、より広い範囲の情報が必要になります。これは、それまでの運転の経験の中で、後方の確認ミスで危ない瞬間を感じた体験を積んだからです。

しかし、まだ近くの情報も必要なので、上下に関しては4分の2(つまり2分の1)、左右に関しては4分の1の情報は確保しています。
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<動画:九州 合宿免許 自動車学校 指導員 口コミ MDS 「ルームミラー調整方法」

上級者向きの角度調節

ドアミラーを上下左右それぞれに5分割します。上下に関しては、地面よりも空の映る面積が多くなるように、5分の2(40%)を地面にします。左右の角度は5分の1(20%)に車体が入る角度にします。

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<画像:上級者向きの角度調節>

バック駐車では、白線は遠くの方が見えれば充分で、それよりも後方の車の情報を更に遠くまで、更に広い範囲で求めるようになります。自分の車の位置や方向などの情報よりも、他の車の情報を広い角度から知りたくなるからです。

左側と右側のドアミラーで異なる角度調節

初心者では必要を感じないかも知れませんが、運転に慣れてくると、自分の死角が気になり出します。そして、感じる死角の範囲が左側と右側で違ってきます。

また、自分の運転の資質の特徴も分かってくるので、苦手な角度が左側と右側で違ってくるのです。例えば左側のドアミラーでは地面の情報が空よりも多く欲しく、右側のドアミラーでは、地面の情報よりも遠くの後方の情報が必要に感じるという具合です。

私の経験では、左側のドアミラーの上下の角度は、地面の面積を多くして、右側のドアミラーの左右角度を車体の面積の割合を少なくする設定を好む傾向にあります。これは、バック駐車する場合の左後方の確認を楽にしたいのと、追い越しなどで車線変更する場合の運転席右後方の死角を少なくしたいからです。

傾向と自分の特性で決めるのが正しい角度調節

一般的な傾向としては、運転が熟達するに従って、上下の角度では地面の面積が多いから少なくなっていき、左右の角度では車体の面積が多いから少ないに変化していきます。自分の車の近くの狭い情報から、遠くの広い情報を求めるようになります。

これらの傾向を考慮しながら、自分の運転の特性(苦手や得意)に従って、左右の角度調節を違う設定にしてみるなどの工夫をするのも良いでしょう。

左折や左側に車線変更する時に、左側後方が死角になって運転しにくいと感じたなら、外側に向けて自分の車体の面積が少なくなるようにします。しかし自分の車の後部の情報が少なって、バック駐車する時に隣の車との距離感がつかめなくなっていけません。

全てを満足する角度は不可能なので、その時点で最も危険、最も苦手な部分をカバーする角度を選択するのがベターな角度調節です。

正しいドアミラーの角度があるのではなくて、現在の自分の運転資質に適した角度を見極めるのが、が正しいドアミラーの角度調節だと思います。

ドアミラーに補助ミラーを装着して、死角を減らす方法もあります。
【上手く運転できるか不安なホンダCR-Zの左後方の死角への対応策】 


2019年に復活の噂もあり、初めて乗るスポーツカーとして人気のCR-Zですが、後方、特に運転席から見て左後方の視界が悪い欠点があります。

  • 大きなリアウインドウは、間仕切られた水平ピラが邪魔で、ルームミラーでも良く見えない。
  • リアウインドウの下の垂直のエクストラウインドウは、小さくて見える範囲が限定される。
  • 左後方の三角のウインドウも小さくて見える範囲が限定される。

空気抵抗を少なくするためのリアウインドウの形状によって、後方と左後方の視界が良くありません。このため、バック駐車や縦列駐車をする時、車線変更や合流、左折する時などに確認しにくい原因となります。高速道路での車線変更や合流は、瞬間的な判断が求められるので危険です。

運転席に座ると座面が低いので、前方の視界はボンネットが前にせり出して見えます。フロントバンパーがどれだけ先にあるのか、その前の障害物との距離はどれくらいあるのか。これらの前面の視界については、時間による慣れで解消されると思います。

サイドウインドウは横に長いので、両サイドと運転席側の右後方の視界は広く、目視での確認はしやすいです。問題は後方と左後方の物理的な視界の悪さです。

車体自体のサイズは、2017年1月の最終モデルで全長4,105㎜、全幅1,740㎜とコンパクトなので、初心者にも手頃な大きさです。免許取ったらこんなスポーツカーに乗ってみたいと思わせる車です。

慣れだけでは解消されない、心配な左後方、真後ろの死角を解決する対応策を見つけます。

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直ぐにできる対応策

この動画のオーナーのような人に愛されたら、CR-Zも幸せです。それだけの魅力のある車だとも言えます。初心者の人も安心して検討できるのではないでしょうか。

でもその前に、長く乗り続けるための安全対策が必要です。

<動画:CR-Z HONDA 8年落ちCR-Zの具合ーYouTube

早めにウインカーを出す。

早めに合図を出せば、左後方の車やバイクなどを警戒させ、死角に入る前の位置に進入させないでおくことが可能です。

左側の早めの状況確認

左折する場合は、交差点のかなり手前から、左側の路側帯や歩道のバイクや自転車、歩行者の存在を確認しておきます。 左に車線変更する場合も、左の車を充分に追い越して入るか、1度で急に入らず2段階で入るようにします。

ウインドウのメンテナンスを怠らない

リアウインドウ、その下の垂直のエクストラウインドウ、側面の3角ウインドウは、常に埃を拭き取って見やすくしておきます。

装備による対応策

こんな後方の視界を確保するための安全グッズがありますよ、という一例をご紹介します。

バックビューカメラの装着

後方は物理的に視界が狭いので、後退する時の障害物の発見が難しいです。

アルパイン(ALPINE) CR-Z専用 バックビューカメラ取付けブラケット KTX-C24CR

バックガイドモニターもプラスすれば、バック駐車の時も安心です。 バックガイドモニター

ワイドルームミラーとサブミラーの装着

純正のルームミラーより幅の広いルームミラーにして、左右の後方の視界を広げます。さらに両脇のサブミラー(補助ミラー)は独自の角度で調節できるので、ルームミラーの死角を狙って捉えることができます。注意点は、サンバイザーにぶつからないか確認する必要があります。サブミラーが走行中にブレるという購入者の感想もあります。ブラインドスポットミラーをサブミラーの代わりに、ここに付けるという発想もあります。

カーメイト 車用 ルームミラー グローバル 270mm 80mm 50mm 曲面鏡 ブラック PL104

カーメイト 車用 ルームミラー グローバル 270mm 80mm 50mm 曲面鏡 ブラック PL104 カーメイト 車用 ルームミラー グローバル 270mm 80mm 50mm 曲面鏡 ブラック PL104

ブラインドスポットミラーの装着

サイドミラーの表面の端に装着して、サイドミラーでは見えない角度のスポットを写します。サイドミラーの邪魔にならないような小さいものですが、死角になるポイントを確認できるようになります。サイドミラーは平面鏡なので、実写に近い反射ですが写せる範囲は狭いです。ブラインドスポットミラーは凸面鏡で、小さな面積に広い範囲を写します。横長の形のタイプもありますが、円形のタイプの方が、サイドミラーとの区別が明確で見やすいです。

Wolfride 円形 車用 ブラインドスポットミラー 360° 角度調整自由自在 高解像度 バックミラー サイドミラー 補助ミラー 後方確認

Wolfride 円形 車用 ブラインドスポットミラー 360° 角度調整自由自在 高解像度 バックミラー サイドミラー 補助ミラー 後方確認

ブラインドサイドカメラの装着

車体の左側側面に取り付けます。サイドミラーの死角になる範囲を、車内のカーナビのモニター画面に映し出せます。車外のカメラは小さくて目立ちません。車の外観も損ねることはありません。

データシステム(Datasystem) ブラインドサイドカメラ(ドルフィン・アイ) カメラ角度調整タイプ BSC262-M

データシステム(Datasystem) ブラインドサイドカメラ(ドルフィン・アイ) カメラ角度調整タイプ BSC262-M データシステム(Datasystem) ブラインドサイドカメラ(ドルフィン・アイ) カメラ角度調整タイプ BSC262-M
ブラインドサイドカメラ専用にモニターを新たに装着する場合は、助手席の前のダッシュボード上の、サイドミラーよりに設置しておくとよいでしょう。サイドミラーを確認するタイミングで、同時にモニターの映像もチェックできます。

データシステム (Data System) スーパースリムモニター (5インチワイド) SSM-W5.0II

データシステム (Data System) スーパースリムモニター (5インチワイド) SSM-W5.0II

フロントセンサーの装着

運転席前面の視界の、ボンネットと障害物の距離感は慣れですが、万一のためにセンサーを付けて備えるのも良いかと思います。音で障害物への接近を知らせてくれます。 CR-Z純正フロントセンサー(参照:楽天市場) フロントコーナーセンサー

サイドミラーの死角をいかに少なくするかが問題

サイドミラーの死角

CR-Zの前面は、フロントが長く見えて距離感に慣れが必要ですが、時間と経験で解消可能できます。後方(真後ろ)の視界の制限もバックモニターで解消可能です。また、バックする時は速度が遅い場面です。一番危険なのはサイドミラーの死角で、左折、合流、車線変更など、速度の速い場面、人や車と遭遇する場面です。特に左側のサイドミラーの死角をいかに少なくするかです。

運転操作の問題ではなく、物理的な制約なので、装備を工夫して解消するしかありませ。予算の許す範囲で安全性を高めるべきです。

 

 

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