(photo出典:『Wikipedia』トヨタ・カローラクロス)
トヨタのSUV、カローラクロス(初代2020年~)の、駐車に必要な道路・通路幅はどのくらいになるか、メーカの諸元表資料を基に、CAD上で検討してみました。
初代カローラクロスは、トレッドの違いがあるだけで、その他の車体寸法は同じです。
今回は、トレッドの違いで小回りにどのくらいの差が出るのか、他に何か発見することがあるか調べてみました。
(*オーバーハング寸法の情報がありませんでしたので、前後均等に仮定しています。駐車スペースの寸法は一般的な2.5mx5.0mで想定しています。)
初代カローラクロスの車体寸法(単位mm)
初代カローラクロスには、3種類のトレッドがあります。その中からトレッドの小さい方から大きい順に、G,Z,Sについて見ていきます。
項目 | Gの寸法 | Zの寸法 | Sの寸法 |
---|---|---|---|
全長 | 4,490 | 同左 | 同左 |
全幅 | 1,825 | 同左 | 同左 |
全高 | 1,620 | 同左 | 同左 |
ホイールベース | 2,640 | 同左 | 同左 |
トレッド(F/R) | 1,550/1,560 | 1,560/1,570 | 1,570/1,580 |
最小回転半径 | 5,800 | 同左 | 同左 |
グレードG,Z,Sの順で、トレッドが10mm刻みで広くなっています。(価格的なグレードはZ,S,Gの順になります)
カローラクロスGの間口2.5mの駐車場の駐車に必要な道路・通路幅
間口2.5mの駐車場の場合、カローラクロスGを切り返しせずに一回でバック駐車を行うには、4.500m以上のスペースが必要です。
直角(90度)駐車する場合のスタート位置の目安は、駐車目標の中心から約3.705m前に後輪、駐車目標入り口の水平ラインから車体側面を1.459m離した位置になります。
また前進駐車を切り返しせずに一回で行うには、7.696m以上のスペースが必要です。
カローラクロスZの間口2.5mの駐車場の駐車に必要な道路・通路幅
間口2.5mの駐車場の場合、カローラクロスZを切り返しせずに一回でバック駐車を行うには、4.498m以上のスペースが必要です。
直角(90度)駐車する場合のスタート位置の目安は、駐車目標の中心から約3.700m前に後輪、駐車目標入り口の水平ラインから車体側面を約1.456m離した位置になります。
また前進駐車を切り返しせずに一回で行うには、7.691m以上のスペースが必要です。
カローラクロスSの間口2.5mの駐車場の駐車に必要な道路・通路幅
間口2.5mの駐車場の場合、カローラクロスSを切り返しせずに一回でバック駐車を行うには、4.495m以上のスペースが必要です。
直角(90度)駐車する場合のスタート位置の目安は、駐車目標の中心から約3.695m前に後輪、駐車目標入り口の水平ラインから車体側面を1.452m離した位置になります。
また前進駐車を切り返しせずに一回で行うには、7.687m以上のスペースが必要です。
カローラクロスG,Z,Sの比較(単位mm)
グレード | バック駐車 | 前向き駐車 | 回転開始位置 | 側面距離 |
---|---|---|---|---|
G | 4,500 | 7,696 | 3,705 | 1,459 |
Z | 4,498 | 7,691 | 3,700 | 1,456 |
S | 4,495 | 7,687 | 3,695 | 1,452 |
G,Z,Sと、トレッドが10mm刻みで大きくなるにしたがって、バック駐車、前向き駐車に必要なスペースが小さくなっています。トレッドが大きくなる程、駐車に必要なスペースが小さくなることがわかりました。
同じように、トレッドが大きくなるにしたがって、直角バックの開始位置と駐車スペースの中心との距離、駐車スペースの入り口の水平ラインと車体側面との距離も小さくなっています。
以上のことから、トレッドが大きくなる程小回りになっていくといえます。