地球が温暖化に向かっているらしいですが、私の住む地域では、近年雪が降る回数が増えているような印象を受けます。
雪国の人から見れば、雪の内に入らない程度のものですが、それでもいざ雪が降ると、皆大慌てで慣れない雪かきで汗を流します。
降っても数日で雪は溶けてしまうので、チェーンを付ける車は少なく、ほとんどの普通自動車はスタッドレスです。
自分の車がFF車なのかFR車なのか知らないで乗っている人もいるかと思います。今回、雪道の車の走り方を考えてみた結果、FR車よりFF車の方が、やはり雪道には有利の印象を受けました。
ただ、それよりも、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤを装着することの重要性を感じました。
そして、思ったよりもアクセルやブレーキの踏み方が、雪道を走る上で大事なポイントだと思いました。
雪道を走る時の基本操作
<出典動画:『【事故】雪道スリップ事故まとめ car crash』YouTube>
車間距離を倍以上に空ける
スリップすると車の停止距離が通常の倍以上かかる場合があります。普段と同じ感覚で前の車との車間距離を取っていると、スリップした時に衝突させる危険性があります。
自分の車の車間距離の取り方を見て、後ろの車も同じような車間距離の取り方に同調してもらえることもあります。
万が一後ろの車がスリップして追突してきた場合でも、前の車との車間距離を取っていれば、玉突き衝突を回避することも出来ます。
スリップする確率を低くするために、フットブレーキを踏む回数を減らした方が良いのですが、車間距離が広ければ余裕が出来て、踏む回数も少なくなります。
<出典動画:『雪道➔スリップ➔制御不能➔追突事故。』YouTube>
大きな道路を選んで走る
雪が路面に降り積もっていても、大きな道ほど交通量が多く、タイヤの轍(わだち)も出来やすいので、車が走れる可能性は高くなります。
現在地と目的地のルートは、なるべく大きな道路を選んで到着で出来るようにします。カーナビは交通量の少ない細い道を指示する場合もあるので気をつけます。交通情報なども大きな道路が中心になります。
大きな交通量の多い道路ほど、除雪車両による復旧も早いと考えられます。万が一トラブルになった場合でも、JAFなどの救援車両も駆けつけやすくなります。
ポンピングとエンジンブレーキを利用する
スリップの原因になる可能性が最も高いのはブレーキを掛けた瞬間です。
スリップを回避するためには、
- ブレーキの回数を少なくする。
- 早めにゆっくりブレーキを掛ける。
- 低いギアに入れてエンジンブレーキを利用する。 などの工夫が必要です。
目安としては、中速で走れる場合には、一度にフットブレーキを踏まないで、何度かに分けて踏むようにします(ポンピングブレーキ)。低速でしか走れない場合には、低いギアに入れてエンジンブレーキを効かせて走る様にします。
注意する点は、中速の状態からギアを下げてエンジンブレーキを掛けないことです。急ブレーキを掛けたのと同じ状態になるので、スリップする危険性があります。低速に落としてからギアを下げます。
カーブを曲がる時も、なるべくフットブレーキを使わずに、エンジンブレーキを効かせて走る様にします。
ハンドルとブレーキを同時に操作しない
ブレーキを掛けた場合、タイヤが真っ直ぐな状態より、横を向いた状態の方が、スリップする確率は高くなります。
車は今まで走ってきた方向へ動こうとします。タイヤも進行してきた方向へ回転しようとします。通常では、ハンドルを回してタイヤの向きを変えた時、今までの向きへ動こうとする力は、タイヤと路面の摩擦力によって抑えられ、変えられたタイヤの向きへ方向を変えます。
しかし、路面が滑りやすい状態の場合、摩擦力が減少して、今までの方向のまま進む力の方が強くなります。これがスリップの原因です。
摩擦力が少なくても方向を変えられるように、ハンドルを回す場合は、それまでに十分に速度を落としておく必要があります。ブレーキを踏みながらハンドルをまわさないようにします。ハンドルを回す時もゆっくり回すようにします。急なハンドルはスリップの可能性を高めます。
タイヤと路面との摩擦力を減らす原因には、他にも急発進、急加速、急ブレーキなどがあります。雪道では、雪の上をタイヤがゆっくり回転しながら雪を捉えるイメージで走るようにします。
ヘッドライトはロービームにする
雪が降っている時のハイビームは、光が乱反射して見にくくなりますので、ロービームに切り替え、フォグライトが有れば点灯します。
場所別の運転操作
交差点
交差点では止まり切れない車が、こちらに滑ってくる可能性があるので、先頭の場合は停止線より手前で止まります。後続に付いた場合には、追突されても玉つきを防ぐために、車間距離を普段より空けて停まります。
発進はゆっくりアクセルを踏み込んで空回りしないようします。右左折する場合は、曲がりながらブレーキとアクセルを使わないように、十分に速度を落として回ります。
カーブ
カーブの途中でブレーキを掛けるのはスリップしやすいので、カーブの手前で充分に減速しておきます。
カーブはブレーキやアクセルを使わずに、ハンドルを操作するだけで回り切ります。上り坂のカーブは、アクセルを急に踏み込まないように気を付けます。
ノーマルタイヤ+タイヤチェーンの場合、両者のグリップ力(路面を捉える力)に差があるので、カーブの途中でバランスを崩す可能性があるので過信は禁物です。<出典動画:『雪道での旋回テスト【JAFユーザーテスト】』YouTube>
橋の上
<出典動画:『【ブラックアイスバーン!乗ってた軽トラがスリップ!!】命拾いの瞬間です。』YouTube>
川は風の通り道で、そこに川からの水蒸気が上がってくると、橋の上の路面が凍結する可能性があります。
橋の周囲の道路は問題なくても、橋の上だけ滑りやすい状態になっている場合もあります。
橋の上ではスピードの出し過ぎに注意します。
坂道
4WD車は上り坂でも上ることは可能ですが、FF車やFR車では途中で登れなく可能性があります。そのため坂道に入る前に、加速をしておく必要があります。
加速の勢いを失わないようにして、途中でアクセルを強く踏み込まないように気をつけます。このような注意は、特に後輪が空回りしやすいFR車に強く求められます。
下り坂では、フットブレーキより。ギアを落としてエンジンブレーキを使って下る様にします。前輪が駆動輪でないFR車は滑りやすいので特に注意が必要です。
トンネル
<出典動画:『山形道100台立ち往生 降雪中、トンネルで事故』YouTube>
トンネルの出入り口とトンネルの中では、路面状態が極端に違います。
出入口付近は通行する車や排気ガスの熱で、溶けた雪が再度固まってアイスバーン状態の場合があります。
トンネルの中を走った速度のまま、出口のアイスバーンでスリップする可能性があります。また、入り口でスリップしてトンネル内に滑り込むこともあり得ます。
トンネルの出入り口付近では、速度を落とすのが賢明です。
雪の状態別の運転操作
降って間もない雪(新雪)
<出典動画:『関東大雪スリップ2014年2月8日』YouTube>
降り積もった雪で、路面が真っ白な状態です。車の通った後はまだ少なく、シャーベット状になっています。車線や道路の端、ガードレールが分かりづらくなくなります。
細い道では側溝に落ちる危険があるので、道路の端を走らないように注意します。
<出典動画:『ジープラングラーで事故ったんでJAF呼んでみた』YouTube>
なるべく交通量の多い道路を選択して、轍の上を走る様にします。
踏み固められた雪(圧雪)
新雪から時間が経って、多くの車に踏み固められ、硬く固まった状態です。
交通量の多い道路でも、交差点の付近は信号で停まった車によって、他の場所よりも固くなって滑りやすくなっている場合があるので要注意です。
道路の中央が滑って危険な時は、タイヤに踏まれていない轍の間や道路の端を走って、まだ硬く固まっていない雪を、タイヤがつかむことが出来ます。
固く凍った雪(アイスバーン)
圧雪の後、表面の雪が一旦溶けて、再び固まって氷のようになった状態です。
厚く圧雪された上のアイスバーンより、路面が黒く見える薄いアイスバーンの方が滑りやすく危険です。
圧雪された雪でもまだ氷ではないので、多少のクッション性は残っていますが、路面が見えるようなアイスバーンは完全に氷だけの状態です。この状態は「ブラックアイスバーン」よ呼ばれ、最も滑りやすく警戒すべき路面です。
<出典動画:『北海道の冬 ブラックアイスバーン』YouTube>
雪にはまって動けなくなった時の脱出法
降雪が多い時には、スタッドレスもタイヤチェーンも役に立たない場合もあります。また、装備をしていない時に、突然の雪にタイヤが深く埋まって立ち往生してしまうこともあります。
このような状態を「スタック」と呼びます。スタックしてしまうと、アクセルを強く踏んでも空回りするだけで抜け出せません。
スタックから脱出する方法はいくつかあります。段階別に手軽な方から説明しましょう。
1) 低いギアでゆっくりアクセルを踏む
低いギアの方が地面をグリップする力があるので、AT車ならLやBにシフトして、始めはアクセルを踏まずに自然の前進(クリープ現象と言います)で試します。駄目な場合にはアクセルを少し踏んでみます。
MT車の場合には、1速か2速でゆっくりと発進してみます。
空回りして駄目な場合には、サイドブレーキを軽めに掛けて試してみます。グリップ力が増すはずです。
2) 前進と後進を振り子のように繰り返す
前進だけでなく、後進と交互に繰り返して、振り子のように反動をつけると抜け出せる場合もあります。
前後の動きだけで脱出できない時は、ハンドルを回して、タイヤの向きを少し変えると抜け出せる場合があります。
3) タイヤの下に布やタオルを敷く
空回りしたタイヤのために、雪が氷のようにつるつるになってしまっている場合には、布やタオルをタイヤの下に敷くと空回りせずに抜け出しやすくなります。
凍った面にざらざらした布の表面が吸い付き合って、摩擦力で動きにくくなります。
4) 押してもらったりロープで牽引してもらう
通りかかった車や近所の人に協力してもらって、車を後ろから押してもらう方法もあります。
牽引ロープを備えてある場合には、頼んで引っ張り出してもらうことも可能です。
5) JAFに連絡してレッカー移動してもらう
自力ではどうにもならない場合には、JAFに連絡してレッカーで移動してもらう方法があります。
JAFは入会金1,500円、年会費4,000円(コイン会員、2019年3月現在)です。
私がJAFに入ったのは、高速道路でタイヤがパンクをして、路肩に停めてジャッキアップしている時に、後続車が車の横を猛スピードで通り過ぎてゆく恐怖を味わったのがきっかけです。(高速道路で個人でジャッキアップするのは危険です。近くの緊急電話でハイウエイパトロールを呼ぶか、会員でなくてもJAFに連絡しましょう。自動車保険のロードサービスを利用する方法もありあます)
それ以来、JAFに救援を求めたのは1回だけですが、いざという時の安心感が違います。
私は携帯にJAFのアプリと自動車保険のアプリをインストールして、いざという時、直ぐに連絡出来るようにしてあります。(アプリには、自動車や契約書の情報が登録してあるので、対応が素早く行えます)
エンジンの駆動別の雪道に対する特徴
FR(フロントエンジン後輪駆動)車
エンジンの回転が後輪に伝わる方式の車です。特徴としては、後輪で地面を捉える(グリップする)力が強い半面、コーナーで後輪が横滑りしやすい性質をもっています。
ハンドルの操作性に関しては、前輪が駆動輪ではないのでFF車より軽い特徴があります。
地面を捉える力(グリップ力)は、駆動輪に重量が掛かる程強くなります。エンジンは車の中で最も重い部品なので、エンジンと駆動輪の位置関係はタイヤのグリップ力に影響します。
FR車は、坂を上る時に駆動輪の後輪に車重がかかるので、地面を強く捉えることが出来る理屈ですが、雪の上では、実際は空回りして登れないことが多いようです。
やはり、坂道ではFR車の後部(リア)に車重が掛かると言っても、前部(フロント)にエンジンがあるFF車には及ばないと言えそうです。
雪道の場合には、坂道を登る時にFR車であっても、アクセルを強く踏んで回転数を上げ過ぎると、後輪が空回りしたり、横滑りする可能性が高いのです。そのため、上り坂でなるべくアクセルを強く踏まないように、登り坂の手前で速度を出しておく必要があります。
雪道のカーブを曲がる時にもアクセルを踏み過ぎるとと、後輪が空回りしてスリップしやすくなるので、カーブの途中でアクセルは強く踏みこまないように注意します。
雪道でのFR車の難しさは、発進時にもあります。静かに発進しないと、後輪が空回りしやすくなります。
FF(フロントエンジン前輪駆動)車
エンジンの回転が前輪に伝わる方式の車です。特徴としては、前輪で地面を捉える(グリップする)力が強く、真っ直ぐ前進する力があります。半面、コーナーでは横に進むための地面を捉える力が弱く、直進しようとして曲がりにくい性質があります(この現象をアンダーステアと言います)
上り坂では、車重が後輪に移動してしまうため、地面を捉える駆動輪である前輪のグリップ力が弱まります。雪があると前輪は空転しやすく、空転すると雪を掘り下げて、ますます動かなくなってしまいます。
<出典動画:『栃木も記録的積雪 急勾配の道で止まっちゃだめ!FF車スイフト登れなくなる。』YouTube>
カーブではハンドルを回しても真っ直ぐに進もうとする力が強いので、雪道のカーブを曲がろうとする場合には、ゆっくり回る必要があります。特に下り坂のカーブでは、速度を出し過ぎると曲がり切れない危険性があります。
平坦地では車重は前後輪等しくかかりますが、エンジンは前部にあるので、エンジンの重さの分だけ、FR車はグリップ力が、FF車や4WD車より弱くなります。発進時も、FF車や4WD車の方が、エンジンが前部にあるので、FR車よりも滑りにくいと言えます。
従って、FF車とFR車を比較すると、雪道の平坦地ではFF車が滑りにくく、上り坂ではFR車が有利になります。しかし、上り坂の途中で止まって再発進する場合には、FR車は後輪が空回りしやすく、FF車の方が再発進しやすい傾向にあります。下り坂でもFR車は、駆動輪でない前輪が滑りやすくなります。
一般的に雪道では、FR車は平坦地で後輪が横滑りし、下り坂では前輪が滑りやすいので、FF車より操作性が悪いという印象を持っている人が多いようです。
乗車する場合に、FF車では車内の前方に、FR車では車内の後方に多く乗る様にすると、駆動輪に重量がかかって、雪道を走りやすくなります。
<出典動画:『雪道運転 真冬の4WDに負けない 旧車FRの乗り方』YouTube>
4WD(フロントエンジン4輪駆動)車
エンジンの回転が全ての車輪に伝わるので、地面を捉える力に優れ、悪路や上り坂に強い半面、FF車同様カーブの安定性は劣ります。
4WD車の弱点は車重が重いことです。ブレーキを掛けてから停まるまでの距離(制動距離)は、車体が重くなる程長くなります。
4WDはFF車と同じように、直進での安定性はありますので、コーナーでスリップしないように注意する必要があります。
4WD車のカーブの走行中は、コーナーの入り口と出口ではFF車の曲がりにくい、コーナーの途中ではFR車の横滑りする特徴が出ます。
4WD車でもコーナリングは速度を落として、急なハンドルを切るようなことのないように注意をする必要があります。
やむを得ず雪道に車を放置する場合の注意
積雪が多くて車が雪道にはまってしまい、身動きが取れなくなって、車の中で夜を明かす場合や、止むをえず放置することになった場合、車を駐車させるにあたって気を付けた方が良いことがあります。
駐車はサイドブレーキをかけない
サイドブレーキを掛けたままにしておくと、寒さのために凍り付いてしまい、翌日になって車を取りに行っても、直ぐに動かせないこともあります。
AT車はギアをPに、MT車はやロー(上り坂の場合)かバック(下り坂の場合)に入れて、出来るならタイヤ止めをして車を離れます。
エンジンを掛けている間マフラーを塞がない
車の中で仮眠をとろうとする場合、エンジンを掛けて暖房する時に、雪でマフラーを出口を塞がないように気を付けます。
マフラーの出口を塞ぐと、排気ガスが車内に逆流して、一酸化炭素中毒になる危険性があります。
エンジンを掛けている間は眠らないか、眠る場合にはエンジンを切るようにします。
ワイパーは立てたままにする
雪の重みと寒さでワイパーがフロントガラスに張り付いて取れなくなる場合があります。
無理やり剥がそうとして、ゴムの部分が破れたりすることがあるので、立てたままにしておきます。
凍結防止剤を洗い流す
これは、雪道から車が帰った後の注意になります。
幹線道路などでは降り積もった雪が、アイスバーンになるのを防ぐために凍結防止剤が撒かれます。
凍結防止剤は塩分を多く含んでいるので、鉄を錆びさせる作用があります。凍結防止剤が撒かれたような道路を走った可能性のある時は、そのまま放置せずに、後日洗車をしておいた方が良いでしょう。
特に、雪を跳ね上げた可能性のある車体の下、タイヤのフェンダ―内などは水で洗い流しておきます。
雪道対策グッズ
タオル
雪の中にタイヤが埋まり、空回りして車が動けなくなった状態(車がスタックした状態といいます)に、タイヤの下にタオルを敷くと、それが摩擦になって脱出する手助けになります。出来れば水分を多く吸い取るバスタオルなどが最適です。
勿論、スタックから脱出する製品として、「スタックラダー」「スタックヘルパー」「スタックステップ」などと呼ばれている専用のグッズもあります。
<参考>スタックラダー、スタックステップ、スタックヘルパー一覧(Amazon)
タイヤチェーンとスタッドレスタイヤ
<出典動画:『雪道での登坂テスト【JAFユーザーテスト】』YouTube> ノーマルタイヤ2本+駆動輪にタイヤチェーンの組み合わせよりも、スタッドレスタイヤ4本の方が、雪道での制動は高いと言われています。
使い方にもよりますが、一般的に、スタッドレスタイヤの寿命は3年と考えて交換するのが良いそうです。そう考えると結構な負担です。雪の少ない地方では、タイヤチェーンの方が経済的で使いやすいように思います。
タイヤチェーンも最近はゴムや樹脂製のものが出回っていて、装着もしやすくなっています。
雪道の利用の多い人は、スタッドレス4本を装着しておいて、非常用にタイヤチェーンを備えておくのが完璧です。
年に数回しか雪が降らないような場所では、スプレー式のタイヤチェーンも便利です。
タイヤの接地面にスプレーして、50㎞~70㎞程度の距離を効果が持続するようです。ただし、雪道以外を走行すると効果は落ちてしまい、タイヤに白い跡が残ります。
雪が降ったその日だけ使えれば良いという場合には有効なグッズです。1巻で20本分のタイヤにスプレーできる容量です。 <参考>スプレー式タイヤチェーン一覧(Amazon) <参考>タイヤチェーン一覧(Amazon) <参考>スタッドレスタイヤ一覧(Amazon)
アイスクレーパーとスノーブラシ
アイススクレーパーはスノースクレイパーとも呼ばれています。雪だけでなく、霜や氷も取り除くことが出来ます。
アイススクレーパーは扇型で、主に大きな雪を払い落としたり、ガラスにへばりついた雪や氷、霜をそぎ落とします。最後に水滴を掃き捨てるのにも使えます。
アイススクレーパーはボディに使うと傷になりやすいので使わないように注意します。
スノーブラシはボディを傷つけないように加工されて、主に細かい雪を払い落とすのに便利です。
伸縮する1本の棒の両端に、アイススクレーパーとスノーブラシが付いて兼用できるタイプや、電動式の製品もあります。
ワイパータイプは雪を取り除いた後に、水滴を掃き捨てることができます。ブラシタイプは車体に傷が付きにくい特徴があります。
霜取りだけなら解氷スプレーが便利ですが、フロントガラスに積もって硬くなった雪を取り除くには、手だけでは冷たくてかじかんでしまいます。1つは備えておきたい道具です。 <参考>アイススクレーパー、スノーブラシ一覧(Amazon)
スコップ
大きなものでなく、タイヤ回りの雪をかき分けられれば良いので、小さく折りたためて、車のトランクに積んでおいても邪魔にならないスコップがお薦めです。
冬季以外には、キャンプ道具や庭の手入れにも活用できます。
シャフトの先端を付け替えて、ノコギリやハンマーなどにもなり、災害時にも役立つ多機能なスコップもあります。
<参考>折りたたみスコップ、多機能スコップ一覧(Amazon)
牽引ロープ
使わない時は小さく巻いておけば邪魔にならず、値段も高くありません。それで5トンや10トンの車を引っ張ることが出来るのですから、たとえ使う場面がなかったとしても、無駄な出費とは思えません。
車の脱出用としてだけでなく、災害時の避難ロープや、坂道で車いすを引くのに使う人の例もあります。 <参考>牽引ロープ一覧(Amazon)
ブースターケーブル
年間を通して使う可能性のあるものですが、冬や夏は暖房や冷房でバッテリーを多く使います。
特に寒い冬はエンジンがかかりにくくなるので、バッテリーが弱くなっている場合には、携帯しておきたいグッズです。
ブースターケーブルはつなぐ順番が決まっているので、ケーブルに番号シールが貼ってあるものがお薦めです。順番は常に覚えていられませんから。HV車に対応しているものを選ぶと良いですね。 <参考>ブースターケーブル一覧(Amazon)
ジャッキと板きれ
ジャッキは純正の備わった物で問題ありません。タイヤチェーンを装着する時、地面がぬかるんでいたり、デコボコで不判定な場合には、板切れが1枚あると、ジャッキの土台として使用できます。
販売されているジャッキには、長い棒を上下させて楽にジャッキアップ出来る油圧式の製品もあります。注意点としては、車種によっては、上下させる棒が車体底部にぶつかって動かせない場合があります。
スタッドレスタイヤの交換を自分で行うのに、2つのタイヤを同時行いたい目的で購入する人も多いと思います。このタイプのジャッキでも、車の側面から1つのタイヤを持ち上げるなら問題も起こりにくいですが、車の前後から車体を持ち上げるのは重量がかかるので、粗悪な製品ではオイル漏れや、油圧が弱かったり、下げにくかったり、材質の耐久性が悪かったり問題が起きやすくなります。
結局、面倒なようでも、純正のジャッキをぐるぐる回して、タイヤを一つづ持ち上げるのが、一番安心という人も多く見かけます。純正のジャッキはメンテナンスも楽ですから。