バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

March 2019

地球が温暖化に向かっているらしいですが、私の住む地域では、近年雪が降る回数が増えているような印象を受けます。
雪国の人から見れば、雪の内に入らない程度のものですが、それでもいざ雪が降ると、皆大慌てで慣れない雪かきで汗を流します。
降っても数日で雪は溶けてしまうので、チェーンを付ける車は少なく、ほとんどの普通自動車はスタッドレスです。
自分の車がFF車なのかFR車なのか知らないで乗っている人もいるかと思います。今回、雪道の車の走り方を考えてみた結果、FR車よりFF車の方が、やはり雪道には有利の印象を受けました。
ただ、それよりも、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤを装着することの重要性を感じました。
そして、思ったよりもアクセルやブレーキの踏み方が、雪道を走る上で大事なポイントだと思いました。


雪道の中で停まった車


雪道を走る時の基本操作


<出典動画:『【事故】雪道スリップ事故まとめ car crash』YouTube>

車間距離を倍以上に空ける

スリップすると車の停止距離が通常の倍以上かかる場合があります。普段と同じ感覚で前の車との車間距離を取っていると、スリップした時に衝突させる危険性があります。

自分の車の車間距離の取り方を見て、後ろの車も同じような車間距離の取り方に同調してもらえることもあります。

万が一後ろの車がスリップして追突してきた場合でも、前の車との車間距離を取っていれば、玉突き衝突を回避することも出来ます。

スリップする確率を低くするために、フットブレーキを踏む回数を減らした方が良いのですが、車間距離が広ければ余裕が出来て、踏む回数も少なくなります。


<出典動画:『雪道➔スリップ➔制御不能➔追突事故。』YouTube>

大きな道路を選んで走る

雪が路面に降り積もっていても、大きな道ほど交通量が多く、タイヤの轍(わだち)も出来やすいので、車が走れる可能性は高くなります。

現在地と目的地のルートは、なるべく大きな道路を選んで到着で出来るようにします。カーナビは交通量の少ない細い道を指示する場合もあるので気をつけます。交通情報なども大きな道路が中心になります。

大きな交通量の多い道路ほど、除雪車両による復旧も早いと考えられます。万が一トラブルになった場合でも、JAFなどの救援車両も駆けつけやすくなります。

ポンピングとエンジンブレーキを利用する

スリップの原因になる可能性が最も高いのはブレーキを掛けた瞬間です。

スリップを回避するためには、

  • ブレーキの回数を少なくする。
  • 早めにゆっくりブレーキを掛ける。
  • 低いギアに入れてエンジンブレーキを利用する。 などの工夫が必要です。

目安としては、中速で走れる場合には、一度にフットブレーキを踏まないで、何度かに分けて踏むようにします(ポンピングブレーキ)。低速でしか走れない場合には、低いギアに入れてエンジンブレーキを効かせて走る様にします。

注意する点は、中速の状態からギアを下げてエンジンブレーキを掛けないことです。急ブレーキを掛けたのと同じ状態になるので、スリップする危険性があります。低速に落としてからギアを下げます。

カーブを曲がる時も、なるべくフットブレーキを使わずに、エンジンブレーキを効かせて走る様にします。

ハンドルとブレーキを同時に操作しない

ブレーキを掛けた場合、タイヤが真っ直ぐな状態より、横を向いた状態の方が、スリップする確率は高くなります。

車は今まで走ってきた方向へ動こうとします。タイヤも進行してきた方向へ回転しようとします。通常では、ハンドルを回してタイヤの向きを変えた時、今までの向きへ動こうとする力は、タイヤと路面の摩擦力によって抑えられ、変えられたタイヤの向きへ方向を変えます。

しかし、路面が滑りやすい状態の場合、摩擦力が減少して、今までの方向のまま進む力の方が強くなります。これがスリップの原因です。

摩擦力が少なくても方向を変えられるように、ハンドルを回す場合は、それまでに十分に速度を落としておく必要があります。ブレーキを踏みながらハンドルをまわさないようにします。ハンドルを回す時もゆっくり回すようにします。急なハンドルはスリップの可能性を高めます。

タイヤと路面との摩擦力を減らす原因には、他にも急発進、急加速、急ブレーキなどがあります。雪道では、雪の上をタイヤがゆっくり回転しながら雪を捉えるイメージで走るようにします。

ヘッドライトはロービームにする

雪が降っている時のハイビームは、光が乱反射して見にくくなりますので、ロービームに切り替え、フォグライトが有れば点灯します。

場所別の運転操作

交差点

交差点では止まり切れない車が、こちらに滑ってくる可能性があるので、先頭の場合は停止線より手前で止まります。後続に付いた場合には、追突されても玉つきを防ぐために、車間距離を普段より空けて停まります。

発進はゆっくりアクセルを踏み込んで空回りしないようします。右左折する場合は、曲がりながらブレーキとアクセルを使わないように、十分に速度を落として回ります。

カーブ

カーブの途中でブレーキを掛けるのはスリップしやすいので、カーブの手前で充分に減速しておきます。

カーブはブレーキやアクセルを使わずに、ハンドルを操作するだけで回り切ります。上り坂のカーブは、アクセルを急に踏み込まないように気を付けます。

ノーマルタイヤ+タイヤチェーンの場合、両者のグリップ力(路面を捉える力)に差があるので、カーブの途中でバランスを崩す可能性があるので過信は禁物です。
<出典動画:『雪道での旋回テスト【JAFユーザーテスト】』YouTube>

橋の上


<出典動画:『【ブラックアイスバーン!乗ってた軽トラがスリップ!!】命拾いの瞬間です。』YouTube>

川は風の通り道で、そこに川からの水蒸気が上がってくると、橋の上の路面が凍結する可能性があります。

橋の周囲の道路は問題なくても、橋の上だけ滑りやすい状態になっている場合もあります。

橋の上ではスピードの出し過ぎに注意します。

坂道

4WD車は上り坂でも上ることは可能ですが、FF車やFR車では途中で登れなく可能性があります。そのため坂道に入る前に、加速をしておく必要があります。

加速の勢いを失わないようにして、途中でアクセルを強く踏み込まないように気をつけます。このような注意は、特に後輪が空回りしやすいFR車に強く求められます。

下り坂では、フットブレーキより。ギアを落としてエンジンブレーキを使って下る様にします。前輪が駆動輪でないFR車は滑りやすいので特に注意が必要です。

トンネル


<出典動画:『山形道100台立ち往生 降雪中、トンネルで事故』YouTube>

トンネルの出入り口とトンネルの中では、路面状態が極端に違います。

出入口付近は通行する車や排気ガスの熱で、溶けた雪が再度固まってアイスバーン状態の場合があります。

トンネルの中を走った速度のまま、出口のアイスバーンでスリップする可能性があります。また、入り口でスリップしてトンネル内に滑り込むこともあり得ます。

トンネルの出入り口付近では、速度を落とすのが賢明です。

雪の状態別の運転操作

降って間もない雪(新雪)


<出典動画:『関東大雪スリップ2014年2月8日』YouTube>

降り積もった雪で、路面が真っ白な状態です。車の通った後はまだ少なく、シャーベット状になっています。車線や道路の端、ガードレールが分かりづらくなくなります。

細い道では側溝に落ちる危険があるので、道路の端を走らないように注意します。


<出典動画:『ジープラングラーで事故ったんでJAF呼んでみた』YouTube>

なるべく交通量の多い道路を選択して、轍の上を走る様にします。

踏み固められた雪(圧雪)

新雪から時間が経って、多くの車に踏み固められ、硬く固まった状態です。

交通量の多い道路でも、交差点の付近は信号で停まった車によって、他の場所よりも固くなって滑りやすくなっている場合があるので要注意です。

道路の中央が滑って危険な時は、タイヤに踏まれていない轍の間や道路の端を走って、まだ硬く固まっていない雪を、タイヤがつかむことが出来ます。

固く凍った雪(アイスバーン)

圧雪の後、表面の雪が一旦溶けて、再び固まって氷のようになった状態です。

厚く圧雪された上のアイスバーンより、路面が黒く見える薄いアイスバーンの方が滑りやすく危険です。

圧雪された雪でもまだ氷ではないので、多少のクッション性は残っていますが、路面が見えるようなアイスバーンは完全に氷だけの状態です。この状態は「ブラックアイスバーン」よ呼ばれ、最も滑りやすく警戒すべき路面です。


<出典動画:『北海道の冬  ブラックアイスバーン』YouTube>

雪にはまって動けなくなった時の脱出法

降雪が多い時には、スタッドレスもタイヤチェーンも役に立たない場合もあります。また、装備をしていない時に、突然の雪にタイヤが深く埋まって立ち往生してしまうこともあります。

このような状態を「スタック」と呼びます。スタックしてしまうと、アクセルを強く踏んでも空回りするだけで抜け出せません。

スタックから脱出する方法はいくつかあります。段階別に手軽な方から説明しましょう。

1) 低いギアでゆっくりアクセルを踏む

低いギアの方が地面をグリップする力があるので、AT車ならLやBにシフトして、始めはアクセルを踏まずに自然の前進(クリープ現象と言います)で試します。駄目な場合にはアクセルを少し踏んでみます。

MT車の場合には、1速か2速でゆっくりと発進してみます。

空回りして駄目な場合には、サイドブレーキを軽めに掛けて試してみます。グリップ力が増すはずです。

2) 前進と後進を振り子のように繰り返す

前進だけでなく、後進と交互に繰り返して、振り子のように反動をつけると抜け出せる場合もあります。

前後の動きだけで脱出できない時は、ハンドルを回して、タイヤの向きを少し変えると抜け出せる場合があります。

3) タイヤの下に布やタオルを敷く

空回りしたタイヤのために、雪が氷のようにつるつるになってしまっている場合には、布やタオルをタイヤの下に敷くと空回りせずに抜け出しやすくなります。

凍った面にざらざらした布の表面が吸い付き合って、摩擦力で動きにくくなります。

4) 押してもらったりロープで牽引してもらう

通りかかった車や近所の人に協力してもらって、車を後ろから押してもらう方法もあります。

牽引ロープを備えてある場合には、頼んで引っ張り出してもらうことも可能です。

5) JAFに連絡してレッカー移動してもらう

自力ではどうにもならない場合には、JAFに連絡してレッカーで移動してもらう方法があります。

JAFは入会金1,500円、年会費4,000円(コイン会員、2019年3月現在)です。

私がJAFに入ったのは、高速道路でタイヤがパンクをして、路肩に停めてジャッキアップしている時に、後続車が車の横を猛スピードで通り過ぎてゆく恐怖を味わったのがきっかけです。(高速道路で個人でジャッキアップするのは危険です。近くの緊急電話でハイウエイパトロールを呼ぶか、会員でなくてもJAFに連絡しましょう。自動車保険のロードサービスを利用する方法もありあます)

それ以来、JAFに救援を求めたのは1回だけですが、いざという時の安心感が違います。

私は携帯にJAFのアプリと自動車保険のアプリをインストールして、いざという時、直ぐに連絡出来るようにしてあります。(アプリには、自動車や契約書の情報が登録してあるので、対応が素早く行えます)

エンジンの駆動別の雪道に対する特徴

FR(フロントエンジン後輪駆動)車

エンジンの回転が後輪に伝わる方式の車です。特徴としては、後輪で地面を捉える(グリップする)力が強い半面、コーナーで後輪が横滑りしやすい性質をもっています。

ハンドルの操作性に関しては、前輪が駆動輪ではないのでFF車より軽い特徴があります。

地面を捉える力(グリップ力)は、駆動輪に重量が掛かる程強くなります。エンジンは車の中で最も重い部品なので、エンジンと駆動輪の位置関係はタイヤのグリップ力に影響します。

FR車は、坂を上る時に駆動輪の後輪に車重がかかるので、地面を強く捉えることが出来る理屈ですが、雪の上では、実際は空回りして登れないことが多いようです。

やはり、坂道ではFR車の後部(リア)に車重が掛かると言っても、前部(フロント)にエンジンがあるFF車には及ばないと言えそうです。

雪道の場合には、坂道を登る時にFR車であっても、アクセルを強く踏んで回転数を上げ過ぎると、後輪が空回りしたり、横滑りする可能性が高いのです。そのため、上り坂でなるべくアクセルを強く踏まないように、登り坂の手前で速度を出しておく必要があります。

雪道のカーブを曲がる時にもアクセルを踏み過ぎるとと、後輪が空回りしてスリップしやすくなるので、カーブの途中でアクセルは強く踏みこまないように注意します。

雪道でのFR車の難しさは、発進時にもあります。静かに発進しないと、後輪が空回りしやすくなります。

FF(フロントエンジン前輪駆動)車

エンジンの回転が前輪に伝わる方式の車です。特徴としては、前輪で地面を捉える(グリップする)力が強く、真っ直ぐ前進する力があります。半面、コーナーでは横に進むための地面を捉える力が弱く、直進しようとして曲がりにくい性質があります(この現象をアンダーステアと言います)

上り坂では、車重が後輪に移動してしまうため、地面を捉える駆動輪である前輪のグリップ力が弱まります。雪があると前輪は空転しやすく、空転すると雪を掘り下げて、ますます動かなくなってしまいます。

<出典動画:『栃木も記録的積雪 急勾配の道で止まっちゃだめ!FF車スイフト登れなくなる。』YouTube>

カーブではハンドルを回しても真っ直ぐに進もうとする力が強いので、雪道のカーブを曲がろうとする場合には、ゆっくり回る必要があります。特に下り坂のカーブでは、速度を出し過ぎると曲がり切れない危険性があります。

平坦地では車重は前後輪等しくかかりますが、エンジンは前部にあるので、エンジンの重さの分だけ、FR車はグリップ力が、FF車や4WD車より弱くなります。発進時も、FF車や4WD車の方が、エンジンが前部にあるので、FR車よりも滑りにくいと言えます。

従って、FF車とFR車を比較すると、雪道の平坦地ではFF車が滑りにくく、上り坂ではFR車が有利になります。しかし、上り坂の途中で止まって再発進する場合には、FR車は後輪が空回りしやすく、FF車の方が再発進しやすい傾向にあります。下り坂でもFR車は、駆動輪でない前輪が滑りやすくなります。

一般的に雪道では、FR車は平坦地で後輪が横滑りし、下り坂では前輪が滑りやすいので、FF車より操作性が悪いという印象を持っている人が多いようです。

乗車する場合に、FF車では車内の前方に、FR車では車内の後方に多く乗る様にすると、駆動輪に重量がかかって、雪道を走りやすくなります。

<出典動画:『雪道運転 真冬の4WDに負けない 旧車FRの乗り方』YouTube>

4WD(フロントエンジン4輪駆動)車

エンジンの回転が全ての車輪に伝わるので、地面を捉える力に優れ、悪路や上り坂に強い半面、FF車同様カーブの安定性は劣ります。

4WD車の弱点は車重が重いことです。ブレーキを掛けてから停まるまでの距離(制動距離)は、車体が重くなる程長くなります。

4WDはFF車と同じように、直進での安定性はありますので、コーナーでスリップしないように注意する必要があります。

4WD車のカーブの走行中は、コーナーの入り口と出口ではFF車の曲がりにくい、コーナーの途中ではFR車の横滑りする特徴が出ます。

4WD車でもコーナリングは速度を落として、急なハンドルを切るようなことのないように注意をする必要があります。

やむを得ず雪道に車を放置する場合の注意

積雪が多くて車が雪道にはまってしまい、身動きが取れなくなって、車の中で夜を明かす場合や、止むをえず放置することになった場合、車を駐車させるにあたって気を付けた方が良いことがあります。

駐車はサイドブレーキをかけない

サイドブレーキを掛けたままにしておくと、寒さのために凍り付いてしまい、翌日になって車を取りに行っても、直ぐに動かせないこともあります。

AT車はギアをPに、MT車はやロー(上り坂の場合)かバック(下り坂の場合)に入れて、出来るならタイヤ止めをして車を離れます。

エンジンを掛けている間マフラーを塞がない

車の中で仮眠をとろうとする場合、エンジンを掛けて暖房する時に、雪でマフラーを出口を塞がないように気を付けます。

マフラーの出口を塞ぐと、排気ガスが車内に逆流して、一酸化炭素中毒になる危険性があります。

エンジンを掛けている間は眠らないか、眠る場合にはエンジンを切るようにします。

ワイパーは立てたままにする

雪の重みと寒さでワイパーがフロントガラスに張り付いて取れなくなる場合があります。

無理やり剥がそうとして、ゴムの部分が破れたりすることがあるので、立てたままにしておきます。

凍結防止剤を洗い流す

これは、雪道から車が帰った後の注意になります。

幹線道路などでは降り積もった雪が、アイスバーンになるのを防ぐために凍結防止剤が撒かれます。

凍結防止剤は塩分を多く含んでいるので、鉄を錆びさせる作用があります。凍結防止剤が撒かれたような道路を走った可能性のある時は、そのまま放置せずに、後日洗車をしておいた方が良いでしょう。

特に、雪を跳ね上げた可能性のある車体の下、タイヤのフェンダ―内などは水で洗い流しておきます。

雪道対策グッズ

タオル

雪の中にタイヤが埋まり、空回りして車が動けなくなった状態(車がスタックした状態といいます)に、タイヤの下にタオルを敷くと、それが摩擦になって脱出する手助けになります。出来れば水分を多く吸い取るバスタオルなどが最適です。

勿論、スタックから脱出する製品として、「スタックラダー」「スタックヘルパー」「スタックステップ」などと呼ばれている専用のグッズもあります。

<参考>スタックラダー、スタックステップ、スタックヘルパー一覧(Amazon)

タイヤチェーンとスタッドレスタイヤ

<出典動画:『雪道での登坂テスト【JAFユーザーテスト】』YouTube> ノーマルタイヤ2本+駆動輪にタイヤチェーンの組み合わせよりも、スタッドレスタイヤ4本の方が、雪道での制動は高いと言われています。

使い方にもよりますが、一般的に、スタッドレスタイヤの寿命は3年と考えて交換するのが良いそうです。そう考えると結構な負担です。雪の少ない地方では、タイヤチェーンの方が経済的で使いやすいように思います。

タイヤチェーンも最近はゴムや樹脂製のものが出回っていて、装着もしやすくなっています。

雪道の利用の多い人は、スタッドレス4本を装着しておいて、非常用にタイヤチェーンを備えておくのが完璧です。

年に数回しか雪が降らないような場所では、スプレー式のタイヤチェーンも便利です。

タイヤの接地面にスプレーして、50㎞~70㎞程度の距離を効果が持続するようです。ただし、雪道以外を走行すると効果は落ちてしまい、タイヤに白い跡が残ります。

雪が降ったその日だけ使えれば良いという場合には有効なグッズです。1巻で20本分のタイヤにスプレーできる容量です。 <参考>スプレー式タイヤチェーン一覧(Amazon) <参考>タイヤチェーン一覧(Amazon) <参考>スタッドレスタイヤ一覧(Amazon)

アイスクレーパーとスノーブラシ

アイススクレーパーはスノースクレイパーとも呼ばれています。雪だけでなく、霜や氷も取り除くことが出来ます。

アイススクレーパーは扇型で、主に大きな雪を払い落としたり、ガラスにへばりついた雪や氷、霜をそぎ落とします。最後に水滴を掃き捨てるのにも使えます。

アイススクレーパーはボディに使うと傷になりやすいので使わないように注意します。

スノーブラシはボディを傷つけないように加工されて、主に細かい雪を払い落とすのに便利です。

伸縮する1本の棒の両端に、アイススクレーパーとスノーブラシが付いて兼用できるタイプや、電動式の製品もあります。

ワイパータイプは雪を取り除いた後に、水滴を掃き捨てることができます。ブラシタイプは車体に傷が付きにくい特徴があります。

霜取りだけなら解氷スプレーが便利ですが、フロントガラスに積もって硬くなった雪を取り除くには、手だけでは冷たくてかじかんでしまいます。1つは備えておきたい道具です。 <参考>アイススクレーパー、スノーブラシ一覧(Amazon)

スコップ

大きなものでなく、タイヤ回りの雪をかき分けられれば良いので、小さく折りたためて、車のトランクに積んでおいても邪魔にならないスコップがお薦めです。

冬季以外には、キャンプ道具や庭の手入れにも活用できます。

シャフトの先端を付け替えて、ノコギリやハンマーなどにもなり、災害時にも役立つ多機能なスコップもあります。

<参考>折りたたみスコップ、多機能スコップ一覧(Amazon)

牽引ロープ

使わない時は小さく巻いておけば邪魔にならず、値段も高くありません。それで5トンや10トンの車を引っ張ることが出来るのですから、たとえ使う場面がなかったとしても、無駄な出費とは思えません。

車の脱出用としてだけでなく、災害時の避難ロープや、坂道で車いすを引くのに使う人の例もあります。 <参考>牽引ロープ一覧(Amazon)

ブースターケーブル

年間を通して使う可能性のあるものですが、冬や夏は暖房や冷房でバッテリーを多く使います。

特に寒い冬はエンジンがかかりにくくなるので、バッテリーが弱くなっている場合には、携帯しておきたいグッズです。

ブースターケーブルはつなぐ順番が決まっているので、ケーブルに番号シールが貼ってあるものがお薦めです。順番は常に覚えていられませんから。HV車に対応しているものを選ぶと良いですね。 <参考>ブースターケーブル一覧(Amazon)

ジャッキと板きれ

ジャッキは純正の備わった物で問題ありません。タイヤチェーンを装着する時、地面がぬかるんでいたり、デコボコで不判定な場合には、板切れが1枚あると、ジャッキの土台として使用できます。

販売されているジャッキには、長い棒を上下させて楽にジャッキアップ出来る油圧式の製品もあります。注意点としては、車種によっては、上下させる棒が車体底部にぶつかって動かせない場合があります。

スタッドレスタイヤの交換を自分で行うのに、2つのタイヤを同時行いたい目的で購入する人も多いと思います。このタイプのジャッキでも、車の側面から1つのタイヤを持ち上げるなら問題も起こりにくいですが、車の前後から車体を持ち上げるのは重量がかかるので、粗悪な製品ではオイル漏れや、油圧が弱かったり、下げにくかったり、材質の耐久性が悪かったり問題が起きやすくなります。

結局、面倒なようでも、純正のジャッキをぐるぐる回して、タイヤを一つづ持ち上げるのが、一番安心という人も多く見かけます。純正のジャッキはメンテナンスも楽ですから。

<参考>ジャッキ一覧(Amazon)

 

昨日と同じような毎日が過ぎていきます。そんな日常でも、他人には分からない山があり谷があります。そういう時は、一人になって車を走らせたくなるのです。

自分が小さく思えて、どうでも良い存在に思えて、自分で自分を慰めたくなるのです。

一人になりたくて車を走らせたのに、人恋しくて音楽を聴きたくなります。深夜の街は私を見つめているようで、寂しさを紛らわせてくれます。

辛い時ほど音楽が心の中に染みこんできます。深夜のドライブと音楽。私がまた日常へ帰って行くまでの、ほんのひと時の安らぎを与えてくれます。

明日からまた始まるいつもの生活。思い出に浸る深夜のドライブと音楽は、また歩き出すために必要な時間。誰にも邪魔されない、私だけのもの。

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故郷の同級生に逢いたいドライブの曲

<出典動画:『【オリジナルソング】 桜逍遙の歌』by ハーモ兄 in YouTube>

小学校の入学式、校庭の桜が満開でした。母の手に連れられて、恐る恐る不安な気持ちを抱えてくぐった校門。背中のランドセルが重たくて、目の前の校庭がとても広く感じられました。

イジメられて、泣いて帰った雨の日。畑仕事から帰った母の、泥だらけの手。小麦粉を焼いただけのお焼きを、砂糖醤油を付けて食べた時の味。

一番仲良くしてくれた友達が転校して、一番優しかった先生が転任して行った秋。空は高く澄んで、甘酸っぱい風が吹いていました。

日が暮れるまで遊んで、帰り道の家から漏れてきたカレーライスの香り。友達の家の灯りが温かく羨ましく感じられた冬。

小学校の卒業式も校庭の桜は、満開の花びらを散らせていました。今頃みんなどうしているのだろうか?クラス全員の名前をまだ覚えています。あまり話をしたことのない子も、名前と面影は思い浮かべられるます。

あの子供の頃に、もう一度帰ってみたい。そして、みんなとまた無心に遊んでみたい。

初恋の人を懐かしむドライブの曲

<出典動画:『【オリジナルソング】 白い階段Ⅰ ~彼女の季節~ / 切ないフォーク』by ハーモ兄 in YouTube>

中学3年生の2学期。冬休みも間近に迫った頃。クラスの男の子から告白されました。

嬉しいような恥ずかしいような変な気分でした。高校受験が、人生の大きな出来事のように思えていた時期でした。

今から思えば、人の思いは受験などと比較にならない位大切なものなのに、その時には、その重さがわかりませんでした。

消しゴムで消すようにして過ぎ去った思い出。

お互いに高校生になった5月、学校の帰りに駅前のロータリーでバスを待っていた時、遠くで軽く手を上げて、笑顔で挨拶してくれたのに、何も挨拶を返せなかった私。

幼かった私は、今でも成長していないように思えて、思い出す度恥ずかしく、大人だった彼が懐かしく思えてきます。

人を思いやる心が、今の私には少ないように感じられて、あの駅前の景色の中の私に、教えてあげたくなるのです。もっと、思いのままに生きなさいと。

悲しみを癒したいドライブの曲

<出典動画:『【オリジナルソング】 こうして二人きりになったけれど / 切ないフォーク』by ハーモ兄 in YouTube>

自分が不幸だと思った時、それが間違いだと気づかされるのは、かけがえのない家族の存在です。

長い人生、家族を失うこともあります。でも残った家族がいます。私は一人ぼっちではない。残った家族のある幸福。

天国に昇った家族は、写真の中でいつも優しく微笑みかけてくれます。何もしてあげることが出来なかった後悔も、包んで許してくれるような面影。

残った家族で精一杯生きて行こう。亡くなった家族の分まで。そう心に誓っても、また明日には生活の中で置き忘れてしまうに違いない。でも今は思い出に浸りたいと思います。

「ごめんなさい」

「ありがとう」

「頑張って生きていきます」

遠い空から、懐かしい声が聞こえてきたら嬉しいけれど、空は何も語ってくれません。

ストレスを解消したいドライブの曲

<出典動画:『【オリジナルソング】 ルサンチマンブルース /ハードロックにはちょっと足りない』by ハーモ兄 in YouTube>

他人の悪口は好きではありませんが、誰かに怒りをぶつけたい気持ちになることもあります。

都会ならロック音楽を流して高速を飛ばしたらスカッとすることでしょう。広くて大きな道路は私の我儘を受け止めくれます。

頭の中を空っぽにして、日常を全く忘れて、家族のことや仕事、一切の事を全て忘れて、車と音楽と一体になって走ってみたい時があります。

自分が惨めに思えてきた時、他人が羨ましく思えた時、人生が上手くいかなく感じられた時、そう思う自分が嫌になって車を走らせます。

この夜の、この瞬間だけは私のものです。弱い自分の心も、暗闇の彼方へ置き去りにしてしまいたいのです。

青春の思い出にふけるドライブの曲

<出典動画:『【オリジナルソング】 君がさよならを言うとき / 切ないフォーク』by ハーモ兄 in YouTube>

高校2年生の夏休み。クラスの12人の男女で、1泊で遊びに行った海。誰と誰がカップルとかそういうことはなくて、でも、心の中では私にも好きな人がいました。

でも、何も言えなくて、もやもやしたまま、楽しくはしゃいだ砂浜。白く光る波しぶき。

肝試しに、くじ引きで選んだ男女が、懐中電灯1つ持って、近くの神社まで行き、隠しておいたものを探して帰って来るゲーム。私は意中の人と組むことになったのに、ドキドキして、思うように話しかけることが出来なくて、うつむいて歩いた暗い道。

帰りの電車の中で、たかぶった気持ちを、言葉にしようとしたけれど、彼は男の子同志でおしゃべりしていたので、何も出来ずにそのままになってしまいました。

あの眩しかった夏は、もう二度と戻って来ません。

走る車から眺める夜の海は、全く違う景色ですが、どこかにあの夏の香りを潜ませているように思えて、またこの海岸に来てしまうのです。

自分に自信がなくなった時のドライブの曲

<出典動画:『【オリジナルソング】 あの丘を越えたら / 60年代70年代の昔風フォーク』by ハーモ兄 in YouTube>

自分に自信がなくなって、生きていくのが辛くなった時、誰かに慰めて欲しくても、自分の気持ちは誰も分かってくれません。

ただ、音楽が私の気持ちに寄りそってくれます。誰かのために作られた言葉が、今の私の心の奥を代弁してくれます。

自分でも気がつかなかったもう一人の自分を表現してくれます。しぼんでしまった胸の中に、また灯りをともしてくれます。

明日からの勇気をもらって、またやり直す気持ちになれるのです。

道は暗くても、やがて朝はやってきます。この道は私の家に続いています。もう少し走ったら、家族の待つ家に帰ります。

深夜の街に流れる歌は、自信を無くした私だけの慰めの曲。自分を見つめ直したら、心の整理が出来たように感じます。

窓を少し開けて、深夜の風に吹かれます。少し自信を取り戻せそうな気がしてきます。

汚れた心を洗い流したいドライブの曲

<出典動画:『【オリジナルソング】 雪の日の約束 / 優しい歌』by ハーモ兄 in YouTube>

真面目に生きて来たつもりでも、知らずの内に心の中に埃が溜まってしまいます。

無邪気だった子供の頃の、汚れがなかったあの頃に戻りたいと思う時があります。

心の中を綺麗に洗い流して、また真っ白な心になって生きていきたい。音楽が心を清めてくれる。そう信じられるような深夜のドライブ。

神様がいるかどうか分かりませんが、汚れたままの心では生きて行けそうにありません。せめて音楽に身を委ねて、また信じられる自分を取り戻したい。

間違った生き方をしているなら教えて欲しいのです。時は直ぐに過ぎ去っていきます。出来るなら、綺麗な心のまま生きていきたい。間違っているなら早く教えて欲しい。

夜空に浮かぶ星も月は何も語ってはくれません。私の心の中を映す鏡のように。今はただ静かに曲を聴いていたい。

心の傷を癒してくれる音楽のような、そういう人になってみたい。そんな不可能な夢を思い起こさせてくれる深夜のドライブ。

右からのバック駐車は、窓から顔を出して、右後ろのタイヤを直接見ながらバック出来るけれど、左からのバック駐車は、直接左後ろのタイヤを見ることが出来ないので苦手な人がいます。

原因はサイドミラーの見方が悪いのか、サイドミラーの角度が悪いのか、いずれにしても、サイドミラーの活用の仕方にあります。

私は窓から顔を出して後方を確認することはしていないので断定は出来ませんが、顔を出してバック駐車する人は、もしかしたら、サイドミラーの見方が良くないので、サイドミラーを信頼できずに、直接見て確認しているのではないでしょうか。

あるいは、サイドミラーを走行中の時だけ活用できる角度にしていて、バック駐車の時に利用できない角度になっているのかも知れません。

問題点は2つです。

  1. サイドミラーの調節の仕方
  2. サイドミラーの見方(サイドミラーでの判断の仕方)

この2つが出来ていれば、窓から顔を出して確認する必要はなくなります。窓から顔を出したり、中にはドアを開けて後ろを見ながらバックしている人がいますが、駐車場の中には柱などの障害物があるところがあるので、おすすめできない駐車方法です。

サイドミラーは、バック駐車だけでなく、走行中に命を守る大切な道具なので、十分に活用できていないならば、改善しておくべきです。

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サイドミラーの調節の仕方

サイドミラーは上下と左右に角度調節できます。上下は、空と地面の割合を決め、左右は車体と外側の割合を定めます。

バック駐車だけをとれば、下に向けて地面の割合を多くすれば、後ろのタイヤや駐車スペースの白線が良く見えるので、駐車がしやすくなります。

しかし、バックミラーは走行中も斜め後方から来る車やバイク、自転車等を確認するためにも利用しますので、後方を遠くまで見通せる角度でなくてはなりません。

最近は、駐車時と走行時で自動的にサイドミラーの角度が変わる機能が、純正部品でも社外部品でも提供されています。

<出典動画:『これ知ってた!?有る機能は使いこなそう!ミラー編・・取説よりヴェルファイア ハイブリッド』YouTube>

<出典動画:『ウルトラ、ミラーサポート mirror support system』YouTube>

しかし、まだ多くの人は一度セットしたままで、駐車時も走行時も利用している環境にあると思います。私もその一人です。

自動的に角度が切り替わるサイドミラーでない限り、駐車時と走行時の両方で利用できる角度に調節するしかありません。(駐車の度に、上下の角度だけ変える人もいるかも知れませんが・・・)

一般的な乗用車のサイドミラーの形は横長です。横に長く縦に短い形です。便宜的に、縦方向を3分割、横方向を4分割にして考えます。(縦方向を4分割、横方向を5分割にする見方もあります。ベテランになるほど微妙な角度調節になる傾向があります)

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<出典画像:『基本的なサイドミラーの分割』>

上下の角度で、地平線のラインが上から1/3以下になると後方の車が確認しづらくなります。基本的な上下の角度は、地平線が中央になる角度です。上下の角度は、上から1/3から1/2の範囲に地平線が来るように選択すれば良いでしょう。地平線が上にいくほど地面が多く写ります。

サイドミラーの上下の角度の違い

<出典画像:『サイドミラーの上下の角度の見え方の違い』https://www.youtube.com/watch?v=YhceT7uommc

次の動画は、かなり下向きの角度になっていますので、左後方の地面と車体の位置関係が良く確認できます。地平線は上から1/3以下なので、遠い後方の車の確認はしづらくなります。

<出典動画:『駐車方法が知りたい「ミラーの見方」左側』YouTube>

サイドミラーの左右の角度によっては、下に向けてもタイヤが見えるとは限りません。また、タイヤ自体が見えなくても、車体の後方からタイヤの位置は想像できます。ですから、地平線が中央に来るように調節しても、駐車スペースの白線は確認できるので、この位置を基本にするのが良いと思います。

左右の角度ですが、内側の1/4に車体が写るのが基本です。それ以上車体を映すと後部が見やすくなりますが、それよりも、外側の死角が増えるのでデメリットの方が大きくなります。

ベテランになるほど、車体の映る範囲を1/5と少なくして、死角を少なくする傾向にあります。次の動画が、サイドミラーの基本的な調節の仕方を良く説明しています。

<出典動画:『車運転初心者のサイドミラー調整方法 下手でも上達・苦手ペーパードライバー』YouTube>

サイドミラーの見方(判断の仕方)

サイドミラーの見方には、見るべきポイントが3か所あります。

  1. 車を傾ける角度をサイドミラーで判断する時。
  2. 駐車スペースの入り口の角を曲がる時。
  3. 左右の空間の均等を調節しながらバックする時。

車を傾ける角度をサイドミラーで判断する時

駐車場の通路(または車庫の前の道路)を進入して来て、駐車スペースの前で車を傾けます。この時、どこまで傾けるかは、通路(または道路)の広さに拠りますが、最終的な判断は、サイドミラーに映る、自分の車の車体後方と隣の車(または白線)との位置関係で決定します。

車体後方と隣の車(または白線)との距離が空き過ぎても、重なってもだめです。わずかな空間が認められた位置が、最適な傾ける角度になります。

車を傾ける角度のサイドミラーによる判断

<出典画像『車を傾ける角度のサイドミラーによる判断』https://www.youtube.com/watch?v=ZojUg7aq-hY

駐車スペースの入り口の角を曲がる時

車を傾ける角度と位置が決まったら、そのまま駐車スペースの入り口に向かってバックしていきます。バックの仕方は、円弧を描いて行くよりも、ハンドルを真っ直ぐに戻して直線的に後退していくのをお勧めします。

車を傾けた時のハンドルを戻しながらバックすると、車はカーブを描きます。カーブしながら入り口に合わせるより、ハンドルを真っ直ぐの位置に戻してから、直線的に入り口に向かって行く方が正確だからです。

直線的にどこへ向かえば良いかというと、入り口の角に後輪を近づけるように向かいます。この時の入り口の角の周囲のことをピボットエリアと呼んでいます。

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<出典画像『ピボットエリアとは?』>

ピボットエリアは、一般的に半径50㎝の円と考えています。では、このピボットエリアのどこに近づけるのが最も良いでしょうか?

私も最近まで、ピボットエリアの円の範囲ならどこでも良い、あるいはピボットエリアの中心が良いのではないかと漠然と捉えていました。

しかし、ピボットエリアのベストポジションがあるのではないかと思い始めています。その位置は、ピボットエリアの中心から延長した線とピボットエリアの円周の交わる点から90度の範囲です。

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<出典画像『ピボットエリアのベストポジション』>

なぜここがベストポジションかというと、これより手前で回転すると内側に寄り過ぎ、これより後で回転すると外側に寄り過ぎることが分かってきたからです。ベストポジションにタイヤが入った時に回転すれば、偏る可能性は低くなります。

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<出典画像『ピボットエリアのポジションによる進路の違い』>

次の動画は、ピボットエリアの範囲を通過するようにしていますが、ピボットエリアの奥の点を通過しているので、軌道の円弧が外側を通って、駐車スペースの外側に寄り過ぎるために切り返しをしています。もっと、ピボットエリアの手前にタイヤが来るようにすれば、切り返すことなく1回で収まるはずです。(この動画のサイドミラーもかなり下に向けて、駐車用の角度にしています)

<出典画像『初心者運転 サイドミラーだけで車庫入れするコツ 駐車』YouTube>

左右の空間の均等を調節しながらバックする時

ピボットエリアで回転した後は、左右の空間を均等にするように調節しながらバックしていきます。

その時、片側だけを白線に平行にしようとするのではなく、左右のサイドミラーを交互に見比べて、車体と白線との空間、車体と車止めのはみ出し具合が均等になるようにハンドルを微調整していきます。

ピボットエリアを適格に通過していないと、左右のどちらかに大きく偏ります。その大きな偏りをスペースの中で調整しようとしても、車止めまでの距離が短すぎて間に合いません。多くの場合車が傾いた状態で終わります。

大きく傾いた場合には、一旦前に出て切り返して中央に寄せた方が、結果的に満足のいく駐車になります。

左からのバック駐車の全体的な流れが良くまとまっている動画がありました。サイドミラーの見方とピボットエリアの通過点がよく分ります。

  • 「ノロノロ走るな、前の車をさっさと追い越せ!」
  • 「こんな狭い道でそんなにスピードを出すな!」
  • 「どうしてこんな遠回りの道を選ぶんだ!」

自分は運転が上手いと自負している夫にありがちなのですが、普段は穏やかな夫でも、助手席に座った途端、妻の運転に文句を付けたがります。

運転に限りませんが、他人に文句をつけるのは、自分の方が他人より優れているという心理の表れです。

運転する妻に文句を言うのは、普段の生活の中で、妻に抱いている不満が溜まっている可能性があります。

家庭の中では優位に立てないので、妻が運転する時に生じる優位性を無意識に感じ取って、ここぞとばかりに不満のエネルギーを発散させようとするのです。

プライドの高いであろう夫の自尊心に、真っ向から反発するから喧嘩になってしまうのです。楽しいドライブが最悪の雰囲気にならないようにする方法がないか考えてみました。

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夫の優越感に逆らわない

男尊女卑を奨励するわけではありません。目的は、楽しいドライブを不快な時間にしないため、喧嘩になるのを回避することです。運転中の空間の中に限った対処の仕方です。

仕事や日常生活の中で押さえつけられたり、傷つけられたりしていると思われる夫にとって、数少ない欲求不満の発散の場が、妻が運転する車の助手席です。

この場は夫にとって、傷ついた自尊心を回復する時間と空間です。それを、夫の勝手な言い分と非難するのは簡単ですが、何も解決しません。

例え理不尽な関係であったとしても、夫の心の健康を癒すためと考えれば、許せることではないでしょうか?

夫婦どドライブする車の中の空間は、裁判所の法定ではないのです。どちらが正しいとか、どちらに真理があるかを決着する場ではありません。家庭の平安と夫婦の幸福を保つ場です。

運転に文句を言う夫を見て、「ああ、この瞬間に夫の傷ついたプライドが癒されているのだ」と思って、素直に従っているのがお互いのためなのです。

法廷で厳しく追求してくる検察官に、反論しようとする弁護士のようになってはなりません。車の中は成否を論ずる場ではなく、平安を求める場なのです。

夫の自尊心が治癒されることを願って、文句を有難く拝聴しましょう。

運転中は教官と生徒に徹する

当然妻にも自尊心があります。運転に関しても、自分なりの自負心はあります。譲れない一線というものもあるでしょう。あるいは、自分の方が夫より運転は上手いと思っているかも知れません。

「うるさいわね、そんなこと分かっているわ!」

「自分だって下手な癖に、言うだけなら誰でも出来るわよ!」

などと反発する気持ちはもっともです。とても理解できます。しかし、反発は良い結果を招きません。ここは、運転する妻の方が折れて、家庭の幸福のために自己犠牲の精神を発揮しましょう。

表面上は夫に華を持たせるのです。西遊記のお釈迦様のように、夫を掌の上で操ります。夫に勝を譲って、平安を得るのです。小さなどうでも良い優越感を差し出して、大きな価値のある幸福を手に入れます。

そのためには、自動車教室のように、助手席の夫を指導教官、運転する自分を生徒と見立てます。中には腹の立つ意地の悪い教官もいますが、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」と、あるいは「大したことはない、大したことはない・・・」と心の中で唱えながら、頭の上をやり過ごします。

どんなに腹の立つ文句や要求であっても、「はい」「分かった」と答え、心の中では、自分の怒りを鎮めるのです。

心の中で、「クソ教官様、私の掌で気の済むまでわめいていなさい」と呟きましょう。

反論は車から降りた後にする

夫の文句に対して、当然、疑問や反論も出てくるでしょう。そういう場合は、運転中に反論してはいけません。

どんなに正当な反論であっても、むしろ正当な反論である程、夫の自尊心を損ない、気分を害することになります。

運転中は一瞬の判断や操作が影響します。そういう緊張した空間の中では、冷静に反論を受け入れる余裕がありません。普段は穏やかな人でも、運転すると人が変わったように乱暴な振る舞いをする人がいます。それは、大げさに言えば命に係わる運転の緊張状態から生じます。

助手席の夫も、運転する妻も、緊張状態の中にいます。ちょっとした不用意な言葉使いが、相手の機嫌を損ねる原因になりかねません。

反論や疑問が生じたら、車を降りた後、食事などの落ち着いた場で、冷静に、穏やかに問いかけるのが良いでしょう。

そこでも、喧嘩になりそうになる場合には、妻の方が大人になって、子供の夫を憐れんで、負けた振りをして夫を癒してあげることで家庭の平安を守ります。

最も大切なことは、妻のプライドより、家庭の幸福なのですから。夫の小さなプライドなど、家庭の平安に比べたら取るに足らないことです。

指摘されたことを冷静に反省してみる

これは妻自信が一人で行うべきことです。夫の文句の中にも、冷静になって振り返って見れば、もっともなこともあるはずです。

  • 左折の巻き込みを確認していない。
  • 一時停止が中途半端だ。
  • カーブミラーをよく見ていない。

自分の運転の中に隠れているもので、普段は自分では気がつかない小さなことを、夫の目には危険な運転に映っている場合があります。

夫に腹を立てる気持ちが、そういう貴重な指摘を軽視することのないようにしたいものです。

助手席の夫の態度は、そうそう変わるものではありません。歳をとる程、口うるさくなる可能性もあります。

普段の夫と、車の助手席の夫とを、頭の中で割り切って区別することです。夫の不満を一方的に受けるサンドバッグになるつもりで、あるいは怪我をした患者を介護する看護師になったつもりで、弱くてもろい夫を癒してあげましょう。

良い悪いではなく、家庭の平和、幸福のためです。

運転すること以外の生活の場で、妻のプライドを回復する場面は、いくらでもあるのですから。

  • 血行を良くして冷え性を改善したい。
  • 食欲がないので食前に飲んで改善したい。
  • 寝つきが良くないので寝る前に飲んで改善したい。

恐らく養命酒を飲む人の動機はこのような人が多いと思います。私の子供の頃に、母が毎晩寝る前に飲んでいたのを見ていて、私が20代の頃、よく眠れないことがあったので、少しの間飲んでました。身体の内側から温かくなって、眠りやすくなった印象があります。

漢方薬ですから、直ぐに効果を期待するものではありませんが、販売元の説明では2カ月が効果の判断の目安とあります。

1回20mlを1日3回服用(3食の食前と就寝前の4回の内の3回)するのが飲み方の基本としています。しかし、通勤や仕事などで車を朝から乗る人には、運転する前に養命酒を飲んでも大丈夫なのか心配になります。

母や私は寝る前の1回しか飲んでいませんでした。夕食前や就寝前の服用だけでも差し支えないと思いますが、朝食前や昼食前に飲んで、その後車を運転して良いのかどうか迷っている人もいるかと思います。

発売元では「運転前には服用しないように」と説明しています。養命酒はアルコール分が14%(ワインと同じアルコール濃度)含まれているので、一般的なアルコール飲料と同様に、飲酒運転をしないようにとの注意です。

発売元としての責任から「建前」としての警告は理解できますが、実際にはどうなのかという疑問は残ります。その辺りのことを、もう少し調べてみたくなりました。養命酒を飲んで直ぐに運転したら、酒気帯びや酒酔い運転になるのかどうかを。

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飲酒運転には2種類ある

知らなかった人も多いと思いますが、いわゆる飲酒運転には2種類あります。身体の中に入ったアルコールの濃度が法定基準を上回った場合と、飲んだ量に関係なく、身体行動に影響して運転に支障をきたした場合です。前者を「酒気帯び運転」、後者を「酒酔い運転」と規定して、道路交通法の処罰の対象としています。

酒気帯び運転の基準

実際の取り締まり現場で、血中のアルコール濃度を調べることは出来ないので、吐いた息(呼気)の中に含まれるアルコールの量で判断します。

呼気1リットルから0.15mg以上のアルコールが検知されれば、酒気帯び運転とみなされます。

厳密には、血中のアルコール濃度は、アルコールの分解力の違いで個人差があります。当然呼気も個人差が表れますが、平均的には、ビール瓶なら1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、ウイスキーならダブル1杯(60ml)、焼酎なら0.6合(110ml)、ワインなら1/4本(180ml)に相当するアルコール(これらの量を1単位といいます)を飲んだ時、血中のアルコール濃度は0.3%前後、呼気は0.15mg前後になります。

酒気帯び運転の違反行為に対しては、行政処分として、違反点数が与えられ、免許を失効(欠格)させられます。その上罰則として、懲役や罰金も科せられます。酒気帯び運転は、検知されたアルコール量によって処分が2段階に分かれています。

呼気1リットル中のアルコール量違反点数行政処分内容と欠格期間罰則
0.25mg以上25点免許取消(2年)3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
0.15mg以上0.25mg未満13点免許停止(90日)同上

運転者が酒気帯び運転の場合、運転者が酒を飲んでいたと知って同乗した人にも、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられます。

酒酔い運転の基準

血中や呼気のアルコールの量に関係なく、「正常な運転が出来ない状態」と判断されれば酒酔い運転とみなされます。

正常な運転が出来ない状態かどうかの判断として、直線の上を真っ直ぐに歩けるかどうかや、受け答えの話し方や目の動きの様子で、認知・判断能力があるかどうかなどを見ます。

酒酔い運転の行政処分と罰則は、酒気帯び運転より厳しいものになっています。

違反点数行政処分内容と欠格期間罰則
35点免許取消(3年)5年以下の懲役又は100万円以下の罰金

運転者が酒酔い運転の場合、運転者が酒を飲んでいたと知って同乗した人にも、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられます。

養命酒で酒気帯び運転になるのか?

養命酒のアルコール濃度は14%で、ワインのアルコール度数に匹敵します。

酒気帯びの目安になるワインの平均的飲酒量は1/4本(180ml)です。養命酒の1回の服用量は20mlですので、20÷180=1/9の量になります。単純計算しますと、血中のアルコール濃度は、0.3%X1/9=0.03%、呼気は0.15mgx1/9=0.017mgになります。

従って、量的な意味では酒気帯び運転の危険性は非常に低くなります。(ただし個人差の問題が残っています)

時間的な観点からも考察すると、体重60㎏の人が、ビール瓶なら1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、ウイスキーならダブル1杯(60ml)、焼酎なら0.6合(110ml)、ワインなら1/4本(180ml)に相当するアルコール(1単位のアルコール)を飲んだ場合、アルコールが体内に残る時間は3~4時間です。

血中のアルコール濃度の変化

<出典画像:『血中のアルコール濃度の変化』http://www.arukenkyo.or.jp/health/prevention/images/qa01.jpg

仮に4時間として、養命酒の1回の服用量20mlは1/9相当ですので、4時間(240分)x1/9=27分になります。養命酒を飲んでから27分以上経過すれば、体内からアルコールは消えていると想定できます。

時間的には、一般的に、服用後30分経てば車の運転をしても、酒気帯び運転になる可能性はなくなると考えられます。

養命酒で酒酔い運転になるのか?

先ほど算定した養命酒を服用した後の推定血中濃度0.03%は、アルコールの「酔い状態」のレベルでは「爽快期」に相当し、最も酔いの低い段階になります。(爽快期→ほろ酔い期→酩酊初期→酩酊期→泥酔期→昏睡期の6段階の分類の仕方があります)

症状としては、以下の点があげられます。

  • 爽やかな気分、陽気になる。
  • 皮膚が赤くなる。
  • 判断力が少し鈍る。

一般的には、この程度では「正常な運転が出来ない状態」とは言えません。

しかし、少なくとも平常時より「爽快」な気分になり、皮膚の紅潮などの変化がある以上、アルコールの影響が見られるます。気持ちよくなって、判断が甘くなる可能性はあります。

酒酔い運転として取り締まりの規制には該当しなくても、酒気帯びを回避するのと同様に、服用後30分以内での運転は避けるべきです。

全体の結論としては、養命酒を1回20ml服用後、直ぐに運転したとしても、酒気帯び運転や酒酔い運転の基準には達しない可能性が大きいですが、安全や個人差を考慮して、服用後30分以降に運転するようにするのが賢明といえます。

<出典動画:『裏道だって飲酒運転は取り締まるよーん!』YouTube>

 

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