バック駐車が苦手から得意になった30代主婦のメモ

バック駐車が苦手だった30代主婦が運転が得意になったコツのメモ

August 2018

あなたは駐車場でバック駐車をする時に、
ハザードを出していますか?


「ハザードを出している人を見かけるけど・・・」
「ハザードを出したらいいのかよく分らない」
「面倒だからハザードは出していない」


この程度の意識の人は要注意です!
バック駐車する時は【絶対にハザードを出すように】しましょう。
それには明確な理由があるからです。
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バック駐車する時にハザードを出す普通の理由


ハザード(ランプ)を点灯させるのは、
後続車に注意を促すためです。


高速道路の渋滞の最後尾になった時や、
道路の端に駐停車する時などにも活用します。


バック駐車する時も後続車に、
「これから、この場所で駐車しますよ」
「バックしますから注意してください」
と知らせる意味があります。


ハザードを出さないと、
いきなりバックする車に、
後続車は余裕が持てない場合があります。


事前にハザードを出しておけば、
後続車も車間距離を取って、
落ち着いて待つことが出来ます。

バック駐車する時にハザードを出す隠れた理由


事故を起こした時には「過失割合」によって、
損害賠償をする割合が決まります。


駐車場での接触事故では、
駐車しようとしている車と、
後続車が接触した場合の基本的な過失割合は、
駐車しようとしている車:20%
後続車:80%

となっています。


駐車しようとしている車の方が4倍の優位があります。


その根拠になっているのは、
「駐車場の目的は駐車することで、
その目的を実行しようとする車に優先権がる」

という理屈です。


後続車は駐車しようとする車が、
駐車が完了するまで待機するか、
安全を確保して横を通過する義務があります。


一方、駐車しようとする車にも、
後続車に駐車する意志を伝える義務があります。
ハザードを出すことはその義務に相当します。


ハザードを出さないで、
後続車と接触事故を起こした場合には、
先の過失割合も変わってくる可能性があります。


ハザードを出すか出さないかは、
安全だけでなく損害賠償の金額にも関わってくるのです。


ドラレコ時代だからこそハザードを


ドラレコ(ドライブレコーダー)を搭載する人が増えています。


事故を起こした時、
起こされた時の証拠になります。


バック駐車する時に、
ハザードを出していたかいなかったかは、
損害賠償の過失割合に影響します。


もし後続車にドラレコが搭載されていた場合、
自分の正当性を証明してくれることになります。


バック駐車する時は絶対にハザードを出してください。


バック駐車のやり方を解説した動画は沢山ありますが、
分かりやすくまとめた動画は意外とすくないです。


バック駐車の一連の流れを、
苦手な主婦でもイメージできる動画を選びました。


バック駐車の流れをイメージすることが大切です。
実際の現場でもこのイメージを思い浮かべながら行えば、
なんとなく行っていた時よりも格段と上達します。
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バック駐車の流れを俯瞰で理解する動画



(出典:『駐車の方法』by YouTube)

バック駐車の全体の流れが良く理解できます。
距離感、ハンドルを切るタイミング、バックしていく目標、
接触しやすい注意箇所など分かりやすく説明されています。


特にハンドルを切るタイミングと、
バックしていく目標は重要です。

バック駐車のハンドルの回し方が分からなくなる主婦の悩みを解決

バック駐車の流れを車内から体感する動画



(出典:『初心者でもできるバック駐車のコツ【超簡単】ミラーとハンドル操作 駐車の達人』by YouTube)

『駐車の達人4』というアプリだそうです。
実写ではありませんが、
実写以上にバック駐車のコツがイメージできます。


俯瞰した目線でバック駐車をイメージする部分では、
後輪が曲がるべき目標と一直線に車を配置する部分が重要です。


ハンドルの回す方向と車が曲がる方向の説明も押さえています。


運転席からの視点も説明されています。
ここで大切なのがサイドミラーの見え方と、
車体を真っすぐにする時の、
フロントウインドウ越しの景色を見て調節する様子です。

Google Playのアプリ『駐車の達人4』

バック駐車のサイドミラーの見え方が理解できない主婦の悩みを解決

バック駐車のお手本を見てイメージする動画



(出典:『ショッピングモールの立体駐車場での駐車風景』by YouTube)

バック駐車の基本に沿って落ち着いて安全に行っている動画です。
特に後輪を駐車スペースのピボットエリアに近づけて旋回する操作が見事です。後輪とピボットエリアを意識しているのが一目瞭然です。どこに駐車するか意識して進入して来た時から、ピボットエリアの近いところに後輪が来るように車を傾けようとしているのが分かります。

バック駐車でピボットエリアを旋回するイメージが出来ている主婦は少ない

余計な距離をとったり、
余計なハンドル操作をしないで、
無駄のない素敵なバック駐車です。


こんな着実なバック駐車をイメージすると良いですね。


バック駐車が苦手なのは分かります。
私も運転の中でバック駐車が一番苦手でした。


いつまでも苦手のままなのは、
車がどう動くのかの仕組み、
基本原理が分かっていないからでした。


なんとなくそのうち慣れるだろうと運転しています。
それよりも基本原理を理解した方が、
ずっと早くバック駐車が得意になります。
たった2つの仕組みを理解すれば良いだけですから。
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バック駐車が苦手な原因を分かっている?


あなたはバック駐車が苦手な理由を、
本当に分かっていますか?


何となく苦手程度の理解ではありませんか?
それでは苦手を克服するのに時間が掛かってしまいます。


慣れれば経験の積み重ねで、
「理屈は分からないけど、なんとなく出来る」
ことは可能かも知れません。


しかしそういう覚え方では、
いつもと違う作りの駐車場や、
狭い駐車場などで応用が効かないのです。


私はどうしてバック駐車が苦手なのか?
一度真剣に考えてみてください。

主婦のためのやさしい基本原理


バック駐車に限らず、
車の全ての運転操作を通じて、
2つの仕組み、基本原理を理解しておけば、
あなたの運転は無駄のない安全なものに変わります。

ハンドルを回すと車はどちらに動くのか


主婦の多くが勘違いしているのが、
ハンドルを回す向きと車が曲がる向きの関係です。


前進と交代で反対の向きになると錯覚しています。
ハンドルと車の向きは、
前進でも後退でも同じ
なのだということを、
徹底的に頭に叩き込んでください。

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前後のタイヤは曲がる時に同じところを通らない


前のタイヤと後ろのタイヤは、
同じところを通ると錯覚している人がいます。


前輪と後輪は同じところを通りません
前輪は後輪より外側を通ります。
逆に言えば、
後輪は前輪の内側を通ります。
この差を「内輪差」と言います。

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内輪差の理解がなぜ必要なのでしょうか?


内輪差を理解していないとぶつかるからです。


前進でも後退でも内輪差が発生します。
例えば駐車スペースから左へ出て行く場合、
前輪よりも後輪は左側を通ります。
そのため左隣の車の角にぶつける可能性があります。

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また駐車スペースへ後退して入っていく場合、
前輪は後輪より外側を通りますので、
駐車スペースの対面の車の角にぶつける可能性があります。
(*追記2019/06/04:この場合は、外側のタイヤですので、内輪差でなく「外輪差」が正しいです。外側のタイヤも曲がる時に、前輪は後輪よりも外側を通ります。以下の文中で、内輪差の後に外輪差を追記しました)

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駐車スペースから出る時と入る時に、
内輪差と外輪差が分かっていないと必ずぶつけます。


覚えやすく理解するなら、
車の対角線のコーナーを気を付けるようにすれば良いです。

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仕組みを理解しないと苦手のまま


ハンドルの向きと車の向き。
内輪差と外輪差の影響。


たった2つの基本原理を理解するだけで、
あなたのバック駐車の安全性と技術はレベルアップします。


この機会にこの仕組みを頭に叩き込みましょう。
そうしないといつまでも苦手なままです。


ハンドルの向きと車の向きは前進でも後退でも同じ。
内輪差と外輪差があるので車の対角線がぶつからないように注意。



バック駐車で起こす事故は、
駐車スペースの周りの車との接触事故です。


事故を起こすパターンも原因も分かっています。
主婦にとっては感覚的に苦手な原因でもあります。


前輪と後輪が同じところを通らない感覚が分からない。
サイドミラーを見ていても何を判断すれば良いのか分からない。
そのポイントを抑えればバック駐車の事故の危険性は下がります。
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バック駐車で主婦が起こしやすい事故


バック駐車をする時に起こしやすい事故は主に5か所への接触です。

駐車スペースの両隣に駐車している車の角の部分。
駐車スペース後方に駐車している車の後部。
駐車スペースの対面に駐車している車の角の部分です。

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この5か所で主婦が特に気を付けなければいけないのは、
両隣と対面の車の角です。

バックし過ぎて駐車スペース後方の車への衝突は、
駐車の完了近くにルームミラーやバックモニターで
確認する癖をつければ防げます。


駐車スペースの両隣や対面の車の角への接触事故は、
どちらも「内輪差」と「外輪差」の理解の欠如の問題です。

未然に防止する方法


「内輪差」とは、
前輪は後輪より外側を通過して曲がるという原理です。

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バック駐車する場合、
内側(曲がっていくコーナー側)では、
後輪より前輪は内側を通るので、
隣の車に後輪さえぶつからなければ前輪もぶつかりません


反対に外側の前輪は外側の後輪より外側を通り、これを外輪差といいますが、
車の前部は外側に振られます。



サイドミラーで内側の後輪ばかりに気を取られて、
対面の車の角にぶつけてしまうことがあります。


特に狭い駐車場でバック駐車する時は、
外側前輪が外側に振られることも忘れてはいけません。


一度で駐車できない場合、
何度か切り返しを焦ってする時に、
対面の車の角に接触しがちなので注意します。

この場合を捉えた動画がありますので、
参考にしてください。


(出典:『【事故】駐車場で停車してたら当てられました!』by YouTube)

「内輪差」「外輪差」という言葉は忘れても良いですが、
バック駐車の時は次の2点は忘れないようにしましょう。

  • 内側後輪がぶつからなければOK

  • 外側前輪は外側に振れるので注意!


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駐車スペースの両隣の車の角にぶつける原因は、
サイドミラーを見ていても、
後輪(の付近)がぶつからなければOKということが分かっていないのです。


サイドミラーを見ていても意味が分かって見ていないからです。
後輪(付近)と隣の車の間に隙間がないのに曲がるからです。


それが分かっていれば次の動画のような接触事故は起きません。


(出典:『逆突(バック)事故』by YouTube)

車体が動く方を動く前に見る


車線変更する時には、
変更する前にそちらの安全を確認します。


バック駐車する場合も同じです。
バックする前に内側後輪付近の安全を確認します。
車が動き出すと同時に車体が外側に振られるので、
振られる前にそちらの安全を確認します。


車の運転操作は全て同じです。
車体が動く方の安全を、
動く前に見るのです。

(*文中、外輪差の追記をしました。2019/06/04)


バック駐車で主婦が一番苦手なこと


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バック駐車が苦手な主婦の一番苦手なポイントは2点です。

  1. ハンドルを回す方向と車が曲がる方向が混乱している。

  2. 色々なところを見てサイドミラーに集中していない。


他にも細かいところは色々ありますが、
最大の欠点はこの2点です。


ハンドルを回すこと自体に問題はありません。
サイドミラーを見ること自体は問題ありません。


ハンドルを回すとどちらに曲がるのか体で分かっていないこと、
サイドミラーで何をどう見れば良いのか分かっていないことが問題です。


理解すべきポイントが分かれば、
それを繰り返すことで体に染みつきます。


注意すべきポイントが分からずにバック駐車しているから、
いつまでも大事なことを体が覚えないのです。


主婦を救うための特別な練習方法


ハンドルと曲がる方向を体で覚える練習


前進でも後退でも、
ハンドルを切った方に車は曲がります。


しかし前進と後退では逆になると勘違いしている人がいます
体で覚えていないから勘違いするのです。


バックしながらハンドルを回す練習をする必要があります。


【長いバック】と【直線バック】という練習が最適です。


【長いバック】は長い距離をバックするだけです。
ルームミラーで後方の安全を確認しながら、
サイドミラーで車の偏りを調節します。


駐車スペースには入れなくても良いので、
難易度は低いですが、
意外に車は左右にブレることに驚きます。


この微妙なブレをハンドルで調整しながら、
ハンドルと車の向きの関係を感じ取ります。


安全面だけは確保した場所で行う必要があります。
こちらの動画が【長いバック】の練習の参考になります。


(出典:『バックの練習(実車Ⅱ):長いバック』by YouTube)

【直線バック】は角度を付けず直線的に、
駐車スペースにバックします。
サイドミラーを使ったバックの練習になります。


直線とは言っても微妙に左右に車は蛇行します。
その小さなブレをハンドルで調整しながらバックします。


角度をつけないので、
心理的な負担も少なく、
ハンドルを回す方向と、
車が曲がる方向の感覚が瞬時に得られます。


慣れるに従って角度を少しづつ付けていきます。
広いショッピングモールなどの、
空いている時間帯に練習すると良いでしょう。


こちらの動画が【直線バック】の練習の参考になります。


(出典:『バックの練習(実車Ⅰ):明石DS』by YouTube)

サイドミラーの見方を体で覚える練習


サイドミラーで見るポイントは2つだけです。

  1. 曲がろうとするコーナーに近づけること。

  2. 駐車スペースに入ったら境界線と平行させること。


やはりショッピングモールなどの大きな駐車場で、
空いている時間帯に練習します。


曲がるコーナーは駐車スペースの境界線の端です。
ここに後輪(付近)が近づけるようにハンドルを操作します。


コーナーをギリギリ回れたら、
駐車スペースの中で、
境界線と平行になるようにハンドルを操作します。


この2つのポイントだけを繰り返し練習します。
こちらの動画が参考になります。


(出典:『初心者運転 サイドミラーだけで車庫入れするコツ 駐車』by YouTube)

習うより慣れろ【体で覚える】


理屈は忘れやすいです。
自転車や水泳のように、
体で覚えた動作は忘れにくいです。


主婦が苦手と感じるバック駐車のポイントを理解して、
そこに集中して練習を繰り返せば、
必ず体で覚えることが出来ます。


バックしながらハンドルを回す練習。
サイドミラーはコーナーと平行に集中する練習です。


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