17年ぶりに復活したトヨタ新型スープラ(SUPRA)は、ホイールベースを短く、トレッドを広く、重心を低くして、ハンドルの操作性とコーナリング姿勢を安定させた「ピュアスポーツカー」らしいです。純粋なスポーツカーというニュアンスでしょうか?

500万円代から700万円代の価格帯で2人乗りの高級スポーツカーは、私には夢のまた夢の車です。10年後に中古車でなら実現可能かもしれませんが。

ピカピカに磨いたホワイトメタリックかプロミネンスレッドのRZ仕様で、真夏の海岸を風をなびかせて走ったら気持ちいいでしょうね。10年後の私を想像するだけで・・・虚しい、いえ、楽しい。

オーストリアの工場で受注生産されるというから、予約注文しても乗れるのは、半年以上先になるでしょう。10月の消費税アップが気になりますが、「果たして家の車庫にすんなりバック駐車できるのか?」と気になる人もいるかと思います。

トヨタGRスープラ(SUPRA)のRZ仕様で、車庫にバック駐車するのに必要な最小の通路幅を調べてみました。ホイールベースとトレッドの変更がどう影響しているでしょうか?

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<出典画像:『GR SUPRA』http://creative311.com/wp-content/uploads/2019/01/20190114_supra7.jpg>

トヨタGRスープラ(SUPRA)RZ仕様のサイズ(諸元)


<出典動画:『新型スープラ独占取材 Part.2「GR スープラ」初試乗!【GENROQ Web】』YouTube>
項目サイズ
全長4,380mm
全幅1,865mm
全高1,295mm
ホイールベース(前輪と後輪の軸中心間距離)2,470mm
トレッド(前/後)(左右のタイヤ中心間の距離)1,594mm/1589mm
最小回転半径(最小に回転した時の外側前輪の軌道半径)5.2m

確かに、このサイズの大きさの車にしては、ホイールベースが短く、トレッドが広くなっています。直線の安定性より、コーナリングの安定性を重視したのがうかがえます。

新型GRスープラ(SUPRA)のデザインコンセプトは、「Condensed Extreme L6 FR "TOYOTA" Sports」となっていますが、Condensedは「凝縮された」、Extremeは「過激な」の意味だそうです。ハンドリングとコーナリングを重視したということになるのでしょうが、車の小回りにも表れていると推測されます。

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<出典画像:『新型GRスープラの側面』https://car-research.jp/directimgsymln/2019/01/supra-side.jpg

前後のオーバーハング(前後の車軸の中心からバンパーの端までの寸法)の寸法データが入手できなかったので、全長(4,380mm)からホイールベース(2,470mm)を差し引いて2で割った955㎜を前後のオーバーハングと仮定しました。

車庫入れに必要な最小の通路幅

バック駐車に必要な通路スペース(道路幅)は、直角バックが1回で出来るスペースを出せば分かります。直角バックが最も通路幅を要しないバック駐車だからです。

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後輪の車軸の延長線上に、最小回転半径の中心点があります。半径5.2mの円の軌道上を、外側前輪のタイヤが回転します。15度ずつ回転させて、どの位のスペースを必要とするのか見てみましょう。

直角バックをするのに必要な通路幅はどの位になるかですが、車庫の間口とも関係しますので、間口を2.5m、3m、3.5mの3通りで調べてみます。

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間口2.5m奥行5mの車庫に、直角バック1回でバック駐車するには、4,515mm以上の通路幅が必要です。間口2.5mは標準的な広さなので、一般の駐車場で直角バック1回で駐車する場合にも、この間口のケースの位置関係が参考になります。

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駐車スペースの入り口から車体側面を約1.5m(1,539mm)離し、駐車したいところから2つ先の駐車スペースの奥の白線に、前輪が来た辺りで車を停めます。その位置から直角バックすれば1回で駐車できます。

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車庫の間口が3mになると、4,077mm以上の通路幅があれば、1回で直角バックが可能になります。

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間口を3.5mとると、直角バックに必要な通路幅は3,826mmと、4mを切ってきます。

これから自宅車庫を作るなら

自宅車庫を作る場合、どの位のスペースを見ればよいのか、基本的な考え方を知っておいて損はありません。

ここでは、カーポートの販売メーカーのLixilのホームページを参考に見てみましょう。

カースペースの大きさの目安として、車の全長プラス800㎜(前に500㎜、後ろに300㎜)、車の全幅プラス900㎜から1,400㎜という考え方です。

駐車スペースの基本寸法

<出典画像:『駐車スペースの基本寸法』https://www.lixil.co.jp/lineup/carspace/hint/parking/

今回のGRスープラの場合、全長4,380mm、全幅1,865mmなので、奥行は4,380mm+800mm=5,180mm、間口は1,865mm+900mmから1,400mm=2,765mmから3.265mmになります。

GRスープラの場合、間口が3m以上取れると良いことは車幅との関係からも言えますね。全幅1,865mmはかなり広いですから。ヴォクシーの大きいグレードの全幅1,735mmに比べても分かります。

カースペースのレイアウト

<出典画像:『カースペースのレイアウト』https://www.lixil.co.jp/lineup/carspace/hint/parking/

建売住宅などのカースペースの標準的なレイアウトでは、縦に2台設ける場合には間口を5.6m、縦横2台の場合には間口9.8mとなっています。こういうカースペースであれば、GRスープラでも十分バック駐車できます。